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“片働き”の子育て費用、どうやって貯める? 最初の一歩は

夫婦どちらかの収入で生活する場合、共働きよりも収入面に不安があるという人は少なくありません。また働きながら、子育てもしなくてはならないシングルマザー、シングルファザーはなおさらです。 “片働き”の夫婦やシングル親が子育て費用を貯めるコツについて、FPとともに考えてみます。

大事なのは、「漠然とした不安」を取り除くこと

自身もシングルマザーとして子育てをしたことがある、Cras-i design(クラシデザイン)代表でファイナンシャル・プランナーの波柴純子さんは、子どもを抱え、離婚したばかりのときのことについて「不安しかありませんでした」と振り返りながら、今では、シングルマザーになった女性からの相談も多く受けているといいます。

「離婚したばかりの人はそれなりに傷ついた心で、でも子どもと生活をしなくてはいけないなか、何から手をつけていいかわからないことが多い。まず、最初に考えなくてはならないことはお金だけじゃないよ、という話をします。お金があれば安心、というわけではないんです」(波柴さん、以下「」内同)

波柴さんは、「よく、お化け屋敷にたとえる」とのこと。「どこで何がでてくるかわからないから、怖い。でも、先に、どこでどういうお化けが出てくるかがわかっていれば、さほど怖くない」

対策をとるためには、まず“敵”を知ること――というわけですね。

子どもにかかるお金、貯めるための第一歩は「書き出す」こと

「危機感があると目標を決めてやらざるを得ないので、案外共働きの夫婦より、片働きの夫婦や、シングルで子育てをする人のほうがしっかりする」と波柴さん。

「子どもは、成長にともない必要なサポートやかかるお金も変化していきます。もちろん、親も年を重ね気力・体力に変化はつきものです。この現実と将来を、それぞれに考えなくてはいけません。

養育費などをもらえているとしても、それが終わった時、自分は何歳なのか。子どものことばかりで、自分のキャリアが後回しになっていないか。なるべく子どものためにお金をとっておこうとするあまり、自己投資のためにお金を使うことをためらってしまう人が多いのですが、自分のこともきちんと考えるべきなんです」

波柴さんは、生活費を稼ぐ人の将来的なキャリアと子育てを両立させる第一歩として、具体的に「子どもの成長時期別に想定される悩みや制約」と、「そのときできそうなこと」を書き出してみることを勧めます。例えば、以下のようなイメージです。

未就学~低学年

悩み、制約:

  • 送り迎え、病気の時に子どもを一人にできないので残業時間や責任ある仕事にコミットできない

できること:

  • 子どもが寝ている間にできるスキルアップやスキマ時間を活用するタイムマネジメント
  • サポートしてくれる仲間づくり
  • スキンシップ
  • 積立の習慣

高学年~進学中

悩み、制約:

  • 塾、習い事、進学に費用がかかる
  • 反抗期、思春期で心配事やトラブルが増加

できること:

  • 子どもの成長につれてできた時間を自分のために使う
  • 心身の健康維持のための自己投資
  • 社会環境の変化を知り、働き方と向き合う

といった具合です。

まず「当たり前」をする力を身に着けよう

「子どもは、親の背中をみて育ちます。子どもが大きくなったときに、“指針”となれる大人になれているかどうか。それを考えながらこういった表を作ってみる。そのうえで、子どもが社会人になるまでにかかる費用の貯め方・使い方を考えましょう。未就学なら学資保険に入る、高校になれば奨学金の活用を考えるなど、その時その時にどういう商品を選ぶかを考えていくのがベストです。

『成人するまでに1000万円かかる』『私立に行かせたほうがいい』など、ひとつの考え方にとらわれると、他が不正解にみえて、不安になるものです。でも、実はそんなことはありません。子どもの児童手当をコツコツ貯める、家計を見直すなど、将来のために今できることはあるものです。こういったことを“当たり前”にすることが貯蓄のスタートです」

目標を決めると、生活の仕方も考えなおすきっかけになりますね。子どもにかかるお金の捻出方法を長期スパンで俯瞰してみると、児童手当、学資保険、定期預金、奨学金など、さまざまな選択肢がみえてきそうです。

Cras-i design 公式サイトはこちら


FP波柴さんが指南。貯められる人になるカギは「変化に対応できる力」 | 学資保険ナビ
ファイナンシャル・プランナーの波柴純子さんは、いまもっとも必要なのは“変化に対応できる能力”と指摘。どんな時代でも生き抜く力について、お話を聞きました。
 

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