2019年6月5日 公開
2019年6月5日 更新

電気代の計算方法をやさしく解説! 電力会社・電気料金プラン選びに活用しよう

毎月の電気代はどのように計算されているか知っていますか? 家電ごとの電気代はいくら? と聞かれて答えられる人は多くないかもしれません。今回は、毎月の電気代の内訳や家電ごとの電気代の計算方法を解説します。電気代をおトクにする方法もあわせてご紹介しますので参考にしてみてください。

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電力会社選びの際に、電気代の安さを重視する方は多いでしょう。しかし、実際毎月の電気代がどのように計算されているかを知っている方はなかなかいないかもしれません。電気代の計算方法を知ることは、おトクな電力会社・料金プランを選ぶ際の参考になります。この記事では、電気代の計算方法について紹介します。

電気代の基礎知識! 計算方法と内訳を知ろう

電気代の内訳や計算方法を知っておくと、電力会社を選ぶときに役に立ちます。まずは、電気代の内訳と、計算方法を紹介します。

毎月の電気代はおもに基本料金と電力量料金から成り立っている

毎月請求されている電気代は、一般的に基本料金と電力量料金で構成されています。
基本料金の金額は、契約アンペア数によって金額が異なる場合と、1契約につき固定の金額が設定されている場合、そして基本料金自体がない場合があります。

また、電力量料金は、その月に使用した電気の量×1kWhあたりの単価で算出されます。基本料金と電力量料金の合計に、「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」という変動する料金を加算したものが毎月請求される電気代となるのです。

基本料金や1kWhあたりの単価の設定は電力会社や電気料金プランによって異なります。例として、関東エリアを管轄する東京電力「従量電灯B」と、関西エリアを管轄する関西電力「従量電灯A」を見ながら、電気の計算方法を解説しましょう。

電気代の計算方法(東京電力「従量電灯B」の場合)

東京電力の「従量電灯B」の場合の計算式は次の通りです。なお、この計算では、変動要素である「燃料費調整額」「再エネ賦課金」は除いています。

・基本料金+電力量料金


東京電力「従量電灯B」の料金設定

東京電力「従量電灯B」の基本料金は契約アンペア数に応じて設定されており、電力量料金は三段階料金で設定されています。

基本料金 10A 280.80円
15A 421.20円
20A 561.60円
30A 842.40円
40A 1,123.20円
50A 1,404.00円
60A 1,684.80円
電力量料金 第1段階料金(~120kWh) 19.52円
第2段階料金(121kWh~300kWh) 26.00円
第3段階料金(301kWh~) 30.02円

例えば、40Aで契約している家庭で1カ月あたり400kWh使用した場合、計算式は次のようになります。

(40Aの基本料金)1,123.20円+(第1段階料金)19.52円×120kWh+(第2段階料金)26.00円×(300-120)kWh+(第3段階料金)30.02円×(400-300)kWh=1万1,147.6円

この料金に「燃料費調整額」「再エネ賦課金」を加えた金額が電気代として請求されます。

電気代の計算方法(関西電力「従量電灯A」の場合)

関西電力「従量電灯A」の電気代計算式は次の通りです。こちらも、変動要素である「燃料費調整額」「再エネ賦課金」は除いて計算しています。

・最低料金+電力量料金


関西電力「従量電灯A」の料金設定

東京電力では基本料金は契約アンペア数によって変わるのに対し、関西電力では最初の15kWhまで1契約当たりの最低料金が設定されていて、それ以上は電気の使用量によって次のように単価が設定されています。
最低料金 (~15kWh) 334.82円/1契約
電力量料金 第1段階料金(15kWh~120kWh) 19.95円
第2段階料金(121kWh~300kWh) 25.33円
第3段階料金(301kWh~) 28.76円

1カ月に400kWhの電気を使用したとして計算すると次のようになります。

(最低料金)334.82円+(第1段階料金)19.95円×(120-15)kWh+(第2段階料金)25.33円×(300-120)kWh+(第3段階料金)28.76円×(400-300)kWh=9,864.97円

この料金に「燃料費調整額」「再エネ賦課金」を加えた金額が電気代として請求されます。

基本料金のない電力会社も登場

電力自由化以降に新しく電力小売業に参入した電力会社の中には、基本料金0円で電気使用量に応じた料金のみを支払うプランも登場しています。
その1つであるLooopでんきの「おうちプラン」は、基本料金が0円で電力量料金単価は使用量にかかわらず一律で設定されているため、消費者にとって「電気代の中身」がわかりやすい料金設定と言えるでしょう。

家電製品の電気代を計算する方法

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家電製品の説明書などを見ると、W・kW・Whといった単位での記載があります。これをもとに1日あたりの電気使用量を割り出し、そこへ電力量料金単価をかけて電気代を算出します。

電気代の計算式は以下のとおりです。
  • Wの場合→W÷1000×1日の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金単価
  • kWの場合→kW×1日の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金単価
  • Whの場合→Wh÷1000×1kWhあたりの電力量料金単価

おもな家電の電気代目安

上の計算式をもとに、おもな家電の電気代を計算してみましょう。

エアコン(暖房)

パナソニックの「エオリア CS-228CF(2018年度モデル/6畳用)」で暖房を1日8時間利用した場合で見てみましょう。
暖房を利用する際の消費電力は、470W(外気温や設定温度など使用状況によって125~1,220Wと変動)です。上記の計算式に当てはめると、

470W÷1000×1日の使用時間(8h)×26.00円(東京電力「従量電灯B」第2段階料金単価で計算)=97.76円

となります。1カ月を30日として計算すると、ひと月あたりのおおまかな暖房代は2932.28円ということになります。

エアコン(冷房)

冷房の場合も見てみましょう。同じパナソニックの「エオリア CS-228CF」(2018年度モデル/6畳用)で冷房を利用する場合、消費電力は635W(外気温や設定温度など使用状況によって135~720Wの変動)です。暖房と同じように1日8時間利用した場合、以下のような計算式になります。

635W÷1000×1カ月の使用時間(8h)×26.00円(東京電力「従量電灯B」第2段階料金単価で計算)=132.08円

このように1日の電気代が算出されます。暖房と同様、30をかければひと月あたりの大まかな冷房代は3962.4円ということになります。

テレビ

テレビの場合はどうでしょうか。東芝の「REGZA 32S22(2018年度モデル/32インチ)」で計算してみます。「REGZA 32S22」の消費電力は52Wなので計算式は次のようになります。

52W÷1000×1カ月の使用時間(8h)×26.00円(東京電力「従量電灯B」第2段階料金単価で計算)=10.816円

1カ月を30日として計算すると、ひと月あたりの電気代は324.48円ほどと計算できます。

冷蔵庫

冷蔵庫は単身世帯に人気のシャープ「SJ-D14D(2017年度モデル/137L)」を例に計算してみます。公式サイトによると、「SJ-D14D」の消費電力は300kWh/年と記載されています。

テレビやエアコンのように利用時間を選ばず24時間365日稼働する冷蔵庫の場合、1日単位ではなく1カ月単位で電気代をみたほうがよいでしょう。実際、冷蔵庫は年間の消費電力での表示が一般的です。1カ月あたりの電気代は、年間の電気代を12カ月で割って計算しましょう。

300kWh/年×26.00円(東京電力「従量電灯B」第2段階料金単価で計算)÷12カ月=650円

洗濯機

洗濯機は、日立の「ビートウォッシュ BW-V80C(2018年度モデル/洗濯容量8kg)」で電気代を計算してみます。

洗濯時の消費電力は255Wと記載されています。洗濯機を1日1時間回した際の電気代は次の通りです。

255W÷1000×26.00円(東京電力「従量電灯B」第2段階料金単価で計算)=6.63円

乾燥機能を使う場合は、さらにその分の電気代が加算されます。また、縦型とドラム式でも電気代には差があるので、お使いの機種の消費電力を確認して計算してみるとよいでしょう。

計算で算出される電気代は電気料金プランによって変わる

家電製品の電気代を計算してきましたが、算出される金額は電気使用量による電力量料金単価の段階や、契約する電気料金プランによって変わります。

紹介した電気代計算では、すべて東京電力「従量電灯B」の第2段階料金の単価(26.00円)で計算しましたが、例えばひと月の電気使用量が120kWh以下の場合は、1kWhあたりの単価は第1段階料金の19.52円で計算します。そのため、上記の計算よりも安くなります。
もちろん、電力量料金は電力会社・電気料金プランによっても異なるため、自宅の電気代を自分で算出する際は、契約している電力会社の料金設定をもとに計算する必要があります。

電力会社の切り替えで電気代を安くできる可能性も

契約する電気料金プランによって、電気代が変わるということは、自分の家庭にあったおトクな電力会社・電気料金プランを選べば、電気代を節約できるということでもあります。

例えば、単身世帯で電気使用量が少なく、毎月の基本料金を支払うのがもったいないという方であれば、基本料金のない電力会社を選ぶことで節約できる可能性があります。また、夜間や休日の電気使用が多い家庭なら、これらの時間帯の電気料金が安く設定されている電力会社を選ぶことで電気をおトクに利用できるでしょう。

「どこの家庭でも絶対に安くなる電気料金プラン」はありません。電気代を安くするには、自分の家庭にあった電力会社・電気料金プランを選ぶことが大切です。

電気代の計算方法を知り、おトクな電力会社への切り替えを検討しよう

電気代の計算方法について解説しました。

電気の基本料金や電力量料金は電力会社によって異なるため、この記事で紹介した電気代が必ずしもすべての家庭に当てはまるわけではありません。そのため、ご自身で計算する場合は、まず契約している電力会社・電気料金プランを確認してから行いましょう。

電気代の計算方法を知っておくと、自分の家庭にあった電力会社・電気料金プラン選びに役立ちます。基本料金や電力量料金単価だけではちゃんと比較できているかわからないという方は、ぜひ今回紹介した計算式を参考にしながら、電力会社を比較・検討してみてください。

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