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電気料金プランごとに設定されている「電力量料金」の中には、電力量料金が三段階に設定されている「三段階料金制」のものがあります。電気の検針票を見て、「電力量料金単価が三段階に分かれているけど、どうやって電気代が計算されているのかな?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
電気の「三段階料金」の仕組みを知ることで、電気代が節約しやすくなったり、自分に見合った電気料金プランをきちんと選べるようになりますよ。それではさっそく、電気の「三段階料金」の仕組みを見ていきましょう。
電気の「電力量料金」「三段階料金」とは?
電気の三段階料金とは、電気料金プランの「電力量料金」に設定する単価を、使用量に応じて三段階に分けたものです。たとえば、東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)の「従量電灯B」プランの場合は、以下のように三段階料金が設定されています。
- 第一段階料金(〜120kWh)
- 19円52銭
- 第二段階料金(120kWh〜300kWh)
- 26円00銭
- 第三段階料金(300kWh〜)
- 30円02銭
電気使用量があがると、単価が高くなるように設定されていますね。特に、第三段階料金(300kWh〜)は1kWhあたり30円02銭と高い単価設定がされているので、できるだけ第三段階料金が適用されない電気使用量に抑えたいものです。
でも、電気をたくさん使う家庭や、世帯人数が多い家庭は、「毎月300kWhなんて余裕で超えてしまうよ!」ということもありますよね。そういった場合の電気代節約方法に関しては、このあとご説明します。
「三段階料金」の電気料金プラン、電気代を節約するには?
私たちが支払う電気料金は、「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整単価」「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」が加算され決められます。
その中でも、毎月の電気使用量に応じて計算される「電力量料金」を少なくすることができれば、電気代の節約が可能です。
契約している電気料金プランの電力量料金が「三段階料金」の設定がされている場合、料金単価が高額な第三段階料金が適用されないよう、電気を使う量を少なくする工夫をして、電気代を節約していきましょう。
電気を多く使う家庭は、電力量料金が割安なプランや、「三段階料金」設定のないプランで節約を
電気をたくさん使う家庭で、毎月第三段階料金単価が多く適用されて電気代が高くなってしまっている場合は、電力会社のプランを見直すことで電気代の節約が可能です。その際、プラン選びのポイントとして、以下のことを覚えておきましょう。
第三段階料金が割安な電力会社のプランを選ぶ
電力会社によっては、電気を多く使う家庭向けに、第二段階料金・第三段階料金を割安に設定している料金プランを打ち出しているところもあります。たとえば、東京電力EPエリアにお住まいの場合は、東京電力EP「従量電灯B」プランよりも第二段階料金・第三段階料金が安く設定されている電力会社のプランを探してみましょう。
「三段階料金」設定がない電力会社のプランを選ぶ
電力量料金に「三段階料金」設定をしていない電力会社のプランもあります。その場合、どれだけ電気を使っても電力量料金単価は一定なので、今よりも電気代を節約できる場合があります。「三段階料金」設定のない電力会社のプランを探してみましょう。
電力比較・電気代節約シミュレーション

電気の「電力量料金」「三段階料金」を理解して、電気代の節約につなげよう!
電気の「三段階料金」についてご説明しました。おさらいすると、
- 電気の三段階料金とは、電気料金プランの「電力量料金」に設定する単価を、使用量に応じて三段階に分けたもの
- 契約している電気料金プランの電力量料金が「三段階料金」の設定がされている場合、料金単価が高額な第三段階料金が適用されないよう、電気を使う量を少なくする工夫をすれば、電気代を節約することができる
- 電気をたくさん使う家庭は「第三段階料金が割安な電力会社のプランを選ぶ」「三段階料金設定がない電力会社のプランを選ぶ」ことで電気代を節約することができる
ということです。
これで、三段階料金の仕組みと電気代節約のコツがわかりましたね! 電力会社のプランを選ぶ時は、自分の生活スタイルに見合ったプランを選ぶことが大事です。みなさんも、電力会社ごとのプランの「三段階料金」設定の有無や、料金単価をしっかりと確認して、自分にぴったりなプランを選んで電気代を節約していきましょう。
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