2019年6月27日 公開
2019年6月27日 更新

電力自由化で賃貸住宅でも電力会社を選べるようになりました! 注意点は?

電力自由化は、2016年4月にスタートしました。「自分は、賃貸住宅に住んでいるから関係ない」と考えている方もなかにはいるのかもしれません。しかし、持ち家や賃貸にかかわらず「すべての消費者」が電力自由化の対象となっています。この記事では、賃貸住宅の電力自由化について解説していきます。

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2016年4月からスタートした電力自由化(電力小売り全面自由化)は、持ち家や賃貸住宅にかかわらず「すべての消費者」が対象となっています。今回は、賃貸住宅にお住まいの方が電力会社を切り替える際に注意すべき点や、電力会社を選ぶポイントなどを解説していきます。ぜひ電力会社を検討する際の参考にしてください。

電力自由化の対象は「すべての消費者」! 賃貸住宅でも切り替え可能に

「2016年4月にスタート」と先述しましたが、電力の小売自由化そのものは2000年3月からスタートし、その後次のように対象を広げてきました。
2000年3月 大規模工場、オフィスビル、デパートなどの「特別高圧区分」
2004年4月、2005年4月 中規模・小規模工場、中小ビルなどの「高圧区分」
2016年4月 一般家庭、商店、事務所などの「低圧区分」
規模の大きな建物から電力の自由化が始まり、2016年4月1日には低圧区分にあてはまる一般家庭や商店などでも電力会社を自由に選べるようになりました。この電力自由化は、電気を使用する建物が所有物件か、賃貸物件であるかは問いません。電力自由化の対象はすべての消費者であり、賃貸物件も含まれるということになります。

電力自由化とは?

これまでは、東京電力や関西電力などの旧一般電気事業者のみが電気を販売していましたが、電力自由化以降はさまざまな会社が電力小売事業へ参入できるようになりました。これにより、消費者はライフスタイルなどにあわせて好きな電力会社や電気料金プランを自由に選べるようになっています。

実際、従来よりも安く料金設定された電気料金プランや、電気とガスのセット割引、電気代に応じてポイントがたまるサービスなど、各電力会社がユニークなプラン・サービスを打ち出しており、選択肢が増えています。

ほかにも、再生可能エネルギーの調達と供給に力を入れている電力会社や、CO2排出係数(※)をゼロに抑えた電気料金プランなども登場しており、環境へ配慮した電力会社や電気料金プランを選ぶことも可能になりました。

※一定の電力をつくる際に排出される二酸化炭素の量

賃貸住宅でも電力会社の切り替えはできる! ただし対象外となるケースも

電力自由化の対象は「すべての消費者」ですので、持家や賃貸住宅にかかわらず、基本的には電力会社の切り替えが可能です。
ただし、「高圧一括受電契約」をしている集合住宅の場合は建物一棟単位で電気を契約しているため、住居ごとに電力会社を変更することはできません。電力会社の切り替えを検討する前に、管理会社や大家さんに確認するとよいでしょう。

電力会社切り替えの際、管理会社や大家さんへの連絡はどうする?

高圧一括受電契約ではなく、個別に電力会社の切り替えが可能な場合は、管理会社や大家さんへ電力会社切り替えを知らせる必要はありません

ただし、電力会社の切り替えの際には、電気の使用量を遠隔で確認できたり、30分ごとの電気使用量を計測できたりする「スマートメーター(デジタル式の電力メーター)」の設置工事が必要になる場合があります。

スマートメーターの設置工事は、配線や外壁の不良などがある特殊なケースを除き、原則無料で行われます。

もし万が一、壁に穴をあけるなど、物件に手を加える必要がある場合は、トラブルを避けるために事前に管理会社や大家さんに報告しておくとよいでしょう。

賃貸住宅で電力会社を切り替える手順

電力会社を切り替える際の手順は次のとおりです。持家や賃貸住宅にかかわらず切り替えの手順は変わりません。しかし、引越しなどで住所変更をともなうかどうかで手順が変わりますので、違いを押さえておきましょう。

同じ住所のままで電力会社を切り替える場合

  1. 切り替えたい電力会社・電気料金プランを選ぶ
  2. 選んだ切り替え先の電力会社へ契約を申し込む

切り替えの際には、現在契約中の電力会社名とお客様番号、供給地点特定番号、本人確認書類などが必要となります。切り替え手続きの際は、手元に検針票(電気ご使用量のお知らせ)を用意しておくとスムーズです。

また、同一住所で電力会社を切り替える場合は、基本的に現在契約している電力会社への解約の連絡は不要です。

引越しにあわせて切り替える場合

  1. 切り替えたい電力会社・電気料金プランを選ぶ
  2. 選んだ切り替え先の電力会社へ契約を申し込む
  3. 現在契約している電力会社に解約(使用停止)の連絡をする

引っ越しにより住所が変わるタイミングで電力会社を切り替える場合は、契約中の電力会社へ自分で解約を申し出る必要があります。解約手続きを忘れると、引越し後も契約がそのまま維持されてしまう可能性があるので、忘れずに連絡しましょう。

もしも解約手続きを忘れてしまった場合は、引越し後でもかまいませんのでできるだけ早く連絡するようにしましょう。

賃貸住宅も電力自由化の恩恵はある! 切り替え検討時のポイント

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賃貸住宅に住んでいても、電力会社を切り替えて、電気代を今より安くすることは可能です。ここでは、電力会社の切り替えを検討する際に注目したい3つのポイントについて紹介します。

世帯人数やライフスタイルを振り返る

時間によって電気代が変わらないプランや、平日夜間と休日の電気代がおトクなプラン、電気の使用量が増えるほど電気代がおトクになるプランなど、電気料金プランにはさまざまなものがあります。

一人暮らしや共働きの二人暮らしなら夜間・休日の電気代が安くなるプランがおすすめですし、子どもや高齢の家族がいて時間の偏りがなくたくさんの電気を使う家庭では、基本料金のないプランや、料金単価が24時間同一のプランを選んだほうがおトクになるでしょう。

それぞれの家庭にあった電気料金プランを選択できるよう、まずは自分の家庭の世帯人数や電気の使い方などライフスタイルを振り返ってみましょう。

よく使うサービスやポイントを確認する

ガスと電気のセット割を用意している電力会社や、ガソリン代が安くなるプラン、毎月の電気代に応じてポイントがたまるプランなど、電気代以外のメリットがある電気料金プランも登場しています。

電力会社の切り替えを検討するなら、よく使うサービスやためているポイントを扱っている電力会社がないか事前に確認してみるのもおすすめです。

解約金や違約金の有無をチェックする

電力会社の切り替えを検討する際、どうしても電気料金そのものの安さに目が行きがちです。

しかし、安いと思って契約したものの、実は契約期間の縛りがあり、短期間でやむを得ず解約することになったときに解約違約金がかかってしまい、かえって損をしてしまう可能性もあります。

そうならないよう、契約期間や解約違約金の有無は切り替え検討時に必ずチェックしておきましょう。

賃貸住宅でも自分にあった電力会社を選んでおトクに電気を使おう

賃貸住宅で電力会社を切り替える際のポイントや手順などを解説しました。電力自由化にともない、高圧一括受電契約をしている集合住宅以外であれば、賃貸住宅でも電力会社や電気料金プランは自由に選ぶことができます。

ぜひ、自分の家庭にあった電力会社・電気料金プランを選んで、電気をおトクに使いましょう。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです※本文の価格は税込価格となります

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