2019年6月4日 公開
2019年6月4日 更新

オール電化のメリット・デメリット! ガスとの併用がおトクなケースも!?

「オール電化はおトク」という言葉を耳にして、導入したもしくは導入を検討している方も少なくないでしょう。しかし、おトクに利用するためにはメリット・デメリットを正しく知っておくことが大切です。そこで今回は、オール電化のメリット・デメリットと、デメリットの解消法を紹介します。

104 view

「ガスを使わないのでオール電化はおトクで安全だ」という話を耳にして、オール電化の導入を検討している方もいるのではないでしょうか。「オール電化にして失敗した!」ということがないよう、検討の際はメリット・デメリットを把握することが大切です。そこで今回は、オール電化のメリット・デメリットを解説します。

オール電化とは? 知っておきたい基礎知識

オール電化とはいったいどのようなものを指すのでしょうか。まずは、オール電化の基礎について解説しましょう。

調理もお風呂も暖房も電気で! オール電化の特徴

オール電化とは、正式には「オール電化住宅」のことで、ガスを使わず調理や給湯なども含めた家庭のエネルギーをすべて電気でまかなう住宅のことを指します。

オール電化住宅では、ガスコンロに代わってIHクッキングヒーターを利用し、お風呂のお湯を沸かすのに「エコキュート」や「電気温水器」などを利用します。ガスを使わず、室内で火を利用する必要がないため、オール電化住宅は火災リスクの低い安心・安全な住宅ともいわれています。

オール電化に必要な設備

すべてを電気でまかなうには、専用の設備が必要になります。オール電化に必要な設備として次のものがあげられます。

設備 詳細・特徴
IHクッキングヒーター 鍋やフライパンなどを電磁波で振動させて加熱する調理器具で、ガスコンロの代わりにキッチンで使用します。熱効率がよくエネルギーの伝達ロスが少ないという特徴があります。
エコキュート(ヒートポンプ給湯器) 空気中の熱を集めて大きな熱エネルギーとして利用する「ヒートポンプ技術」によってお湯を沸かす給湯設備です。比較的小さいエネルギーでお湯を沸かすことが可能です。
電気温水器 電気を使ってあたためたヒーターによりお湯を沸かす給湯設備です。エコキュートに比べると電気代は高くつきますが、設備の費用はエコキュートよりも安価です。
ヒートポンプ式温水床暖房 床下の温水パネルにヒートポンプユニットでつくった温水を循環させて床を温める暖房システム。暖房単体でも設置可能です。
蓄熱暖房機 夜間の安い電力を使って暖房機にためて、その熱を日中利用することで室内を温める暖房機です。安い時間帯の電気を使うため、暖房費の節約が可能です。

オール電化のメリット・デメリット

 (1744)

安心・安全に利用できるオール電化は導入するメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。オール電化の導入を検討する際のポイントとして、メリット・デメリットを見ていきましょう。

オール電化の4つのメリット

オール電化を利用する際のメリットは、おもに次の4つがあげられます。

  • オール電化向けの料金プランを利用できる
  • 電気とガスの2つの基本料金を支払う必要がない
  • 室内で火を使わないので安全
  • エコキュートや電気温水器の水を災害時に使用できる

それぞれくわしく解説していきましょう。

オール電化向けの料金プランを利用できる

東京電力や関西電力などの大手電力会社(旧一般電気事業者)をはじめ、いくつかの電力会社では、オール電化向けの電気料金プランも提供しています。

オール電化向けの料金プランでは夜間の電気料金が安く設定されているため、エコキュートや蓄熱暖房機などを活用することで夜間の安い電気を効率的に利用でき、おトクにお湯や暖房を使うことができます。

電気とガスの2つの基本料金を支払う必要がない

電気のみを使うオール電化の場合、ガスを契約する必要がありません。そのため、基本料金も電気のみとなります。 本来ならば「電気の基本料金+従量料金」と「ガスの基本料金+単位料金(使用分の料金)」の2つがかかるところを、「電気の基本料金+従量料金」だけで済む点はメリットといえます。

室内で火を使わないので安全

オール電化住宅では、キッチンのガスコンロや居室内のガスストーブなど、火を使う器具が不要です。

IHクッキングヒーターで調理ができ、エコキュートなどを利用した床暖房やエアコンなどで室内を効率的に温めることができるため、火の消し忘れによる火事や、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの心配がありません。

エコキュートや電気温水器の水を災害時に使用できる

エコキュートや電気温水器では、夜間の電力を使ってお湯をつくりタンクに貯めておきます。地震などの災害によって万が一停電・断水した場合でも、タンク内に貯まっている水(お湯)を生活用水として利用可能です。ただし、飲み水として利用できない点は注意が必要です。

また、電気はライフラインの中で災害時の復旧が早いといわれています。身の回りの安全が確保できれば、いち早く復旧した電気を利用してお湯を沸かしたり、調理をしたりすることもできます。

オール電化の4つのデメリット

オール電化にはデメリットもあります。おもなデメリットとして考えられるのは次の4つです。

  • オール電化向けの料金プランは昼間の電気代が高い
  • エコキュートなどは設置費用が高くつくことがある
  • IH用の調理器具を買いそろえる必要がある
  • 停電したときに不便

こちらも、それぞれくわしく解説します。

オール電化向けの料金プランは昼間の電気代が高い

オール電化向けの電気料金プランの場合、夜間の電気代が安く設定されている代わりに、昼間の電気代は高く設定される傾向があります。日中の在宅率が高く、昼間の電気使用が多い場合は、オール電化向けのプランでは逆に電気代が割高になる可能性もあるので注意しましょう。

エコキュートなどは設置費用が高くつくことがある

オール電化住宅では、IHクッキングヒーターやエコキュート、床暖房など、専用の設備が必要になります。

エコキュートの設置には本体の費用に加え、基礎工事費用、水道や電気などの関連工事費用もかかります。場合によっては設置場所の確保や地盤の補強工事などが必要になることもあります。

毎月の光熱費を安くできるとしても、予想外に初期費用がかかる可能性があるので注意が必要です。

IH用の調理器具を買いそろえる必要がある

IHクッキングヒーターでは、使える調理器具が限定されます。そのため、家庭によっては、オール電化に変えることで鍋やフライパンを買い換えなければならないということもあり得ます。

停電したときに不便

ガスを併用している場合は、停電中でもガスが止まっていなければお湯を沸かしたり調理をしたりできますが、オール電化住宅では停電すると照明だけでなく給湯や調理の手段も失ってしまいます。

さらに、暖房器具も電気でまかなっている家庭では、万が一冬に停電が発生すると暖を取る手段がなくなってしまいます。とくに寒さの厳しい地域では大きなリスクになるでしょう。

オール電化ではなく、電気・ガス併用のほうがおトクになるケースも!

オール電化にすれば電気とガスを併用するより必ずおトクになるというわけではありません。オール電化向けの料金プランは日中の電気代が割高に設定されています。そのため、日中の在宅率が高く昼間の電気使用量が多い場合は、オール電化よりも電気とガスを併用するほうがおトクになるケースもあります。
また、光熱費の節約だけでなく、生活の安心のために併用したほうがよい場合もあります。例えば、台風が多く停電が発生しやすい地域は、オール電化よりも電気とガスを併用するほうが停電してもガスを使えるため、心配もなく便利な可能性があります。
さらに、冬季の停電が大きなリスクになる寒冷な地域では、灯油やガスといった、電気以外を利用した暖房器具を併用したほうが「もしも」のときに安心でしょう。

オール電化の導入を検討する場合は、電気代がおトクになるかどうかだけでなく、住んでいる地域の気候なども考慮することをおすすめします。

オール電化のメリット・デメリットを知って快適に利用しよう

オール電化の基礎知識と、メリット・デメリットを解説しました。

オール電化にすることで光熱費を電気に一本化しておトクになるケースと、電気の使い方によっては逆に割高になってしまうケースがあります。また、火を使わない安心感を得る代わりに停電時に不便になってしまう可能性があることも覚えておきましょう。

オール電化の導入を検討する場合は、メリット・デメリットを考慮したうえで判断するようにしましょう。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです※本文の価格は税込価格となります

22 件

電気をかえると どのくらいおトクになるの?

平均1万8,000円
お得になってる!

関連する記事 こんな記事も人気です♪

この記事のキーワード

この記事のライター

エネチェンジ編集部 エネチェンジ編集部