クレジットカード基礎知識 セキュリティコードとは!?クレジットカードのネット決済を安全に!

投稿日時:2017.09.21
セキュリティコードってご存知ですか?これはどのクレジットカードにも必ずプリントされている数字のことです。といっても、クレジットカード番号や有効期限とは違いますよ。
これは比較的新しく導入されたセキュリティナンバーの一種です。余り目立たないのでご存知ない方も多いのですが、セキュリティコードはとても重要なもの。
クレジットカード番号と同様、大切に管理しなくてはなりません。これからその理由を詳しくご説明しましょう。
セキュリティコードとは!?クレジットカードを要チェック!
セキュリティコードとはカード犯罪対策の一つとして、近年新たに導入されたものです。一部を除き、ほぼ全てのカードに印字されています。あなたのお手持ちのカードにも、必ずセキュリティコードがついているはず。
でもカード番号ほど目立ちませんから、普段カードを使っている方でもピンとこないかもしれません。そこでまずはこれが一体どういうものなのか、実際に見てみることにしましょう。
セキュリティコードはカードに印字されている
セキュリティコードはカード番号や有効期限のようにエンボス加工(刻印)ではなく、小さなサイズでプリントされた一連の数字です。しかも「セキュリティコード」といった文字はどこにも記載されていないので、誰かに教えてもらわない限り見つけることもできません。
カード裏面に印字された末尾3桁の数字がセキュリティコード
ではセキュリティコードは、カードのどこにプリントされているのでしょう?ほとんどのカードのセキュリティコードの記載箇所は、カード裏面の署名スペース内の上部、もしくはその右側の部分です。そこに印字されている通常3桁の数字がセキュリティコードです。
セキュリティコードは末尾部分の3桁
しかしカードの種類によっては、全部で19桁か7桁の数字が印字されていることもあります。その場合のセキュリティコードは下3桁のみで、残りはクレジットカード番号もしくはその末尾部分です。
以下の記載例をご覧ください。プリントされた桁数は違っても、セキュリティコードはいずれも「123」です。
- 「**** **** **** **** 123」
- 「**** 123」
- 「123」
(*はカード番号)
従ってセキュリティコードを要求されたら、下3桁以外の数列は無視して構いません。以上が一般的なクレジットカードのセキュリティコードです。あなたがお手持ちのカードでも是非一度ご確認ください。
しかし実はこれだけではまだ説明不足です。数多いクレジットカードの中には、もっと変わったセキュリティコードもあるのです。次にアメックスの独自なセキュリティコードについてご説明しましょう。
セキュリティコードの形態はアメックスのカードだけ特別だった!
クレジットカードの中でも、アメリカン・エキスプレスだけはセキュリティコードの仕様が全く異なります。どのカードも同じだと思っていると絶対間違いますから、その注意点をこれから詳しくご説明したいと思います。
アメックスカード、もしくはアメックスブランドのカードをお持ちなら、手元のカードを是非ご確認くださいね。
アメックスのセキュリティコードは表面に4桁プリント
アメリカン・エクスプレスのカードは他社とは何かと異なる部分が多いのですが、セキュリティコードもまた独特です。
文章を入れるアメックスの場合、セキュリティコードはカード裏面ではなく表面(おもて面)に印字されており、その桁数は4桁です。
印字箇所は、カード表面の右端もしくは左端の真ん中よりやや上辺りです。数あるカードの中でもこうなっているのはアメックスのカードだけで、他には見当たりません。
アメックスが発行するプロパーカードだけでなく、クレディセゾンなどが発行しているアメックスブランドのカードも全てこのタイプです。
アメックスカードの表面には4通りの数字が記載されている
アメックスブランドのカードは券面のレイアウトも独特で、その表面(おもて面)を見ると、保有者の氏名以外に4種類もの異なるナンバーが記載されています。下表はその4種類の数字の一覧です。
アメックスカード表面 | 形態 | 表示形式 |
---|---|---|
クレジットカード番号 | エンボス加工 | ハイフン区切り 15桁表示 |
有効期限 | エンボス加工 | 月/年 月2桁/西暦下2桁 |
会員資格取得年 | エンボス加工 | 西暦下2桁 |
セキュリティコード | インクプリント | 4桁 |
セキュリティコードは刻印(エンボス加工)ではなく、インクプリントなので目立ちません。アメックスの場合、他社カードにはない「会員資格取得年」も刻印されているので間違えないようにしてくださいね。
アメックスのカードは裏面にもカード番号がプリントされている!
しかしもっとややこしいのは、カードをひっくり返した裏面の方です。アメックスブランドのカードは、裏面の署名部分にも15桁のクレジットカード番号(他社は16桁)が印字されているのです。
これは他社カードのセキュリティコードの印字場所と全く同じですから、アメックスが特別だと知らなければ勘違いは必須です!
アメックスカードやアメックスブランドのカード裏面にプリントされたナンバーは、セキュリティコードとは関係ありませんのでご注意くださいね。
セキュリティコードの目的とは?オンラインカード決済をより安全に!
以上でセキュリティコードがどういうものか、大体お分かり頂けたでしょう。これでどんなクレジットカードをお持ちでも、セキュリティコードを間違う心配はありませんね。
ではこのセキュリティコード、一体いつ何のために使うのでしょうか?またクレジットカード番号があるのにも関わらず、なぜそれ以外にコードが必要なのでしょう?次はセキュリティコードの意味に迫ります!
ネットショッピングで決済する際に要求される
普段のカードを使ったお買物では、セキュリティコードについて意識する必要はありません。セキュリティコードは、オンラインでクレジット決済する時に必要なものです。
例えばネットショッピングの支払い手続きの際には、カード番号と有効期限に加えて、セキュリティコードを入力するよう要求されます。
クレジットカード番号とセキュリティコードの両方を入力できて初めて、オンラインでの取引が可能になるんですね。しかしクレジットカード番号は万全な識別番号のはず。なぜこれだけでは不十分なのでしょうか?
セキュリティコードまではハッキングされない
それは近年のカード犯罪増加によって、第三者がカード番号を悪用する事例が増えたからです。カード番号だけでオンライン取引できた時代は、スキミングでカード番号を抜かれると使われ放題でした。
しかし今は、セキュリティコードがないと取引できません。ハッキングされてもセキュリティコードまでは流出しないので、これによってカード不正使用の被害を未然に防ぐことができるのです。
要するにセキュリティコードは、カードがちゃんと手元にあることを証明するためのものなんですね。
セキュリティコードは絶対に第三者に教えてはいけない
従って、このセキュリティコードは絶対に第三者に教えてはいけないものです。
特にフィッシング詐欺によるセキュリティコードの流出には気をつけねばなりません。以下はその手口の一例です。
1.企業を装ったメールが届く
2.そこに貼ったURLから偽サイトへ誘導
3.カード情報などの入力を促される
こういった詐欺に引っかかると、メールなどを通じて偽サイトに誘導され、そこでカード番号やセキュリティコードなどを入力するよう促されます。そしてうっかりそれに応じてしまうと、カード犯罪の被害に遭ってしまう訳ですね。
偽メールは「カード番号が流出したので確認したい」「新しいサービスへの移行に必要」など、もっともらしい理由でカード情報を聞き出そうとします。
偽サイトも巧妙にできており、見破れずカード情報をうっかり入力してしまう方が出てくるのです。こういった被害を防ぐため守るべきなのは、カード情報を第三者に伝えないことと、無闇にリンクを踏まないことです。カード会社への公式サイトへは、必ず自分で設定したURLから移動するようにしましょう。
セキュリティコードの印字がかすれて見えなくなったら
最後にセキュリティコードの管理方法についての注意点を一つ。セキュリティコードはカード番号と違って、カード面にインクで印刷されているため、長年使っているとかすれて見えなくなってしまうことがあります。
大抵そうなるまでにはカードの有効期限が切れて、印字も新しくなった新カードが手元に届くはずですが、カードの劣化速度は使い方によって人それぞれですよね。
もしも有効期限が来る前に印刷部分が劣化して読み取りにくくなったら、すぐにカード会社に連絡しましょう。
セキュリティコードは安全なクレジットカード決済には欠かせないものですから、有効期限前でも新カードを発行してもらえます。
セキュリティコードはクレジットカードを安全に使うためのものです
クレジットカードは通常カード番号によって認証されますが、サイバー犯罪の多発する昨今、オンラインでの取引ではこれだけでは不十分です。
そこでクレジットカードが手元にあることを証明するために、セキュリティコードが必要なんですね。従って、これは絶対に第三者に漏れないよう気をつけねばなりません。
セキュリティコードは通常裏面のサイン箇所の余白もしくはその右側にプリントされています。ただしアメックスブランドは独特で、表面に印字されていますので間違えないようご注意ください。