クレジットカード基礎知識 受取は本人のみ?クレジットカード受け取りの疑問にまるっとお答え

投稿日時:2020.12.11
新しくクレジットカードを申し込む際、一番気になるのは審査が通るかどうかという点ですよね。審査さえ通ってしまえば、あとはカードが届くのを待つだけ…と人心地がつく方も多いでしょう。
しかし、そのカードの受け取りも、よくよく考えてみるとわからない部分が多いものです。例えば、受け取りは自宅でしかできないのでしょうか?
自分がもし不在にしていたら、家族に受け取ってもらうことはできるのでしょうか?そんなクレジットカード受け取りの気になる疑問について、ここではまとめてお答えしていきたいと思います。
自宅以外でも受け取れる!?知っておきたいカード受け取り方法
まずは、クレジットカードの受け取り方法について解説していきましょう。自宅に郵送もしくは宅配にて届くのが最も一般的なクレジットカードの受け取り方法です。
この場合は、必ず以下のような送り手が送付物の所在を確認できる形式で送られてくることになります。
- 簡易書留
- 本人限定受取郵便
- 佐川急便『受取人確認サポート』
いずれの場合にも、自宅以外の例えば職場などを送り先として指定することは基本的にできません。
クレジットカードの自宅以外への郵送は原則不可
クレジットカードは万が一、本人以外の第三者が手にした場合に悪用される可能性もある、非常に重要な書類です。
ほぼ確実に本人もしくはその家族しか応対することができない自宅以外への郵送は、原則不可能となっています。
ただし、本人限定受取郵便に関しては、事前に郵便局から通知書もしくは電話連絡が来るため、それを受けて郵便窓口を訪れれば、そこで直接受け取ることも可能です。
自宅でカードが届くのを待つのではなく、自分の都合の良い時を選んで取りに行くことができるのは、1つのメリットと言えるでしょう。
また、即日発行に対応しているクレジットカードのように、カードの申し込みや受け取りができる専用カウンターを設置しているところもあります。
対応しているカード会社や設置拠点の数が限られてしまうため、万人が利用できる方法とは言えませんが、カードの自宅郵送を避けたいという方は検討してみてもいいかもしれません。
受け取りは本人のみ?家族もOK?送付形式によって異なるので注意!
仕事などで自宅を不在にしている時間が長い方の場合、郵便物や宅配便が届く時間帯に在宅していることの方が珍しいというケースも多いですよね。
そこで気になるのが、届いたクレジットカードは必ず本人が受け取らなければならないのか?と言うことだと思います。結論から言うと、その答えは送付形式によって異なるということになります。
本人限定受取郵便の場合は本人以外受け取り不可
例えば本人限定受取郵便などの受取人を本人に指定する形式の場合、受け取ることができるのは必然、本人のみと言うことになってしまいます。たとえ家族が在宅していても、受け取ることはできないのです。
本人限定受取郵便や佐川急便の『受取人確認サポート』サービスでは、受け取り時に運転免許証などの本人確認書類の提示が必要となります。そのため、適当にごまかして家族が受け取るということも、もちろんできません。
簡易書留の場合は家族でも受け取り可能
一方で、簡易書留形式で送られてくる場合は、たとえ中身がクレジットカードであっても、他の書留郵便と同様に本人以外の家族でもサインや印鑑のみで受け取ることが可能です。
送付形式はカード会社によって異なるというだけでなく、同じカード会社でもカードの種類や新規・更新によって違うこともあります。気になる方は申し込み時に送付形式の確認を取っておくと良いでしょう。
不在時にカードが届いたらどうする?なるべく早く再配達依頼を
クレジットカードが不在時に届いた場合は、どのように対応すればよいのでしょうか?上でご紹介したいずれの送付形式の場合でも、クレジットカード本体が入っている封書がそのままポストに投函されるということはあり得ません。
必ず不在票を残して、再配達分として持ち帰られることになります。不在票がポストに入っているのを見つけたら、なるべく早く再配達依頼をかけましょう。
郵便局もしくは宅配会社での保管期限を過ぎてしまうと、クレジットカードがカード会社に戻されてしまうことになるので、注意が必要です。
カード会社に返送されても、基本的にはまた再発送されることになるのですが、カードの受け取りに余分に時間がかかってしまいます。
郵便物・宅配物の保管期限の目安はだいたい7日ほどなので、その期間内に再配達で受け取ることができるように心がけましょう。
クレジットカードは原則転送不可!引っ越しのタイミングに要注意
転勤族の方などの場合、クレジットカードを申し込んだ直後に異動が決まって急きょ引っ越し…なんていうこともあり得なくはありませんよね。
その場合、郵便局にあらかじめ転送届を出しておけば、ほとんどの郵便物は引っ越し先への転送を受けることができます。
しかしクレジットカードに関しては重要書類扱いのため申し込み時に登録した現住所以外には届けることができず、原則として転送サービスの対象外となってしまうのです。
また、宅配便でカードが送られてくる場合は、そもそも転送サービス自体がありませんよね。結果として、申し込みからクレジットカードが届くまでに転居してしまった場合、カードを受け取ることはできなくなります。
急な引っ越しの可能性があるタイミングでは、新しくクレジットカードを申し込むのは避けた方が賢明です。
最短即日から1か月まで!?クレジットカード発行にかかる期間は様々
クレジットカードを申し込んだら、手元に届くまでにどのくらいかかるのかというのも気になるところですよね。
クレジットカードの発行に要する期間に関しては、カード会社やカードの種類によってかなり差があります。例えば、最短即日で発行可能なものもあれば、申し込みから審査も含めて1か月近くの期間を要する場合も有るのです。
郵送かカウンター受け取りかという受け取り方法によっても、また発行にかかる期間が変わったりするケースもあります。主要なクレジットカードの申し込みから発行までにかかる期間を一覧で確認してみましょう。
クレジットカード | 発行までの期間 | 備考 |
---|---|---|
エポスカード | 最短即日 ※エポスカードセンターにて受け取り |
郵送の場合1週間ほど |
セゾンカードインターナショナル | 最短即日 ※セゾンカウンターにて受け取り |
郵送の場合、最短3営業日 |
PARCOカード | 最短即日 ※PARCO・セゾンカウンターにて受け取り |
郵送の場合、最短3営業日 |
楽天カード | およそ1週間程度 | ETCカード同時申し込みの場合、2週間程度 |
イオンカード | 1~2週間ほど | – |
三井住友カード | 最短翌営業日 | 郵送申し込みの場合、書類返送から2~3週間 |
JCB一般カード | 最短翌日届け | 書面申し込みの場合、3~4週間 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 2~3週間 | – |
Orico Card THE POINT | 最短8営業日 | 郵送申し込みの場合、約3週間ほど |
三菱UFJニコスVIASOカード | VISA・Mastercard:最短翌営業日 JCB:最短2営業日 |
郵送申し込みの場合、必要書類の返送後1~2週間程度 |
引き落とし口座の設定は済んでる?返送書類の有無も要確認
クレジットカードを受け取った後も、場合によっては書類の返送など何らかの手続きが必要なこともあります。例えば、申し込み時にカード利用代金の引き落とし口座の設定をしていない場合は、たいていはカードが届き次第、同封の引き落とし口座設定用の書類を記入して返送しなければなりません。
こうした必要な手続きをきちんとしておかないと、最悪の場合カードが利用停止になってしまったりと、思わぬトラブルに発展することもあります。
カードを受け取ったところで気を抜かず、全ての手続きが正しく完了しているか、今一度確認するようにしましょう。
クレジットカード受け取りをスムーズに!知っておきたい基本の決め事
クレジットカードの受け取りには、基本的には難しいことは一切ありません。ただ、自宅以外への配送が不可能だったり、送付形式によっては家族では受け取ることができなかったりと、細かい取り決めが多く、知らずにいると戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
ぜひここで必要な事前知識をしっかりと確認して、スムーズにクレジットカードの受け取りができるようにしておきましょう。