スマホ決済 Pay(ペイ)どんは便利なスマホ払い!鹿児島銀行の決済アプリ

投稿日時:2019.09.03
数ある決済アプリの中から今回は「Payどん」をご紹介しましょう。これは2019年6月にスタートしたばかりのキャッシュレスサービスです。
スマートフォンでお買いものができる点はApple PayやPayPayなどと全く同じですが、実はPayどんが使える地域は限られています。これはPayどんが鹿児島銀行の決済アプリだからです。
これからPayどんの始め方や使い方を初心者の方にもわかりやすくお伝えしますので、鹿児島にお住まいの方はぜひご参考になさってください。
Payどんって?新型キャッシュレスアプリの概要と必要なもの
Payどんは2019年6月27日にスタートしたばかり。この新しいスマートフォン決済にはどのような特徴があるのでしょうか?その全貌と、利用を始めるにあたって必要なものを調べてみました。
Payどんは鹿児島銀行の決済サービス
現在数多くの企業が様々な決済サービスに乗り出していますが、今回ご紹介するPayどんは、鹿児島銀行(かぎん)が提供するコード読み取り式のスマートフォン決済です。
・鹿児島銀行の決済サービス
・スマートフォン決済
・コード読み取り式
Payどんは鹿児島銀行の顧客向け決済サービスで、利用先も今のところ鹿児島市内に限られています。
Payどん利用には審査不要
Payどんは銀行の決済サービスなので、クレジットカードのような審査がないのも特徴です。
なので鹿児島銀行の口座とキャッシュカードさえ持っていれば、どなたもすぐにPayどんを始めることができるのです。ただし法人の申し込みは受け付けておらず、利用できるのは個人もしくは個人事業主の方となります。
Payどんは「銀行pay」ではない
ところで同じ銀行のスマホ決済サービスに「はまPay」や「ゆうちょPay」などといったものがあるのをご存知でしょうか?
これらはPayどんとよく似ていますが、「はまPay」や「ゆうちょPay」はGMOペイメントゲートウェイの銀行payに属する全く別の決済サービスです。
以下が銀行payの一覧です。銀行payは相互乗り入れできるので、地元のお店だけでなく、九州地方や北陸地方など全国の銀行payの加盟店でも幅広く使えるのが特徴です。
銀行 | 銀行Pay |
---|---|
・横浜銀行 | はまPay |
・熊本銀行 ・福岡銀行 ・親和銀行 |
YOKA!Pay |
・りそな銀行 ・埼玉りそな銀行 ・関西みらい銀行 |
りそなウォレット |
・沖縄銀行 | OKIPay |
・北陸銀行 ・北海道銀行 |
ほくほくPay |
・ゆうちょ銀行 | ゆうちょPay |
しかしPayどんはこの銀行payには含まれていません。Payどんは鹿児島銀行独自のキャッシュレスアプリなのです。
「よかど鹿児島」の14店舗で使える
ではPayどんはどのようなお店で使えるのでしょうか?Payどんは2019年6月、鹿児島市内の「よかど鹿児島」の以下14店舗に初めて導入されました。
- 創作料理 カゴシマパスタラボ.
- 海鮮 鹿児島養殖研究所
- 焼肉レッドロック
- 焼き鳥桃太郎.jp
- 満月のお好み焼
- BENTOYA くろだるま
- うなぎの泉家
- 桜島灰干し家
- コーヒー・パン ほあん堂
- 渕田家招福そば
- カフェ・惣菜 kotobuki delicatessen
- 菓子販売 mai mai
- 黒豚とんこつラーメン 南州農場
- 観光旅行センター Tourism&Travel Center
よかど鹿児島とは南九州のよいもの(よかもの)が集うという意味で、6月27日11時にオープンしたばかりの商業施設です。
「よかど鹿児島」は完全キャッシュレスの商業施設
よかど鹿児島の最大の特徴は「完全キャッシュレス」であることです。ここでは現金が一切不要!Payどんだけでなく以下の様に数多くの決済方法に対応しています。
種類 | 対応する決済方法 |
---|---|
QRコード決済 | ・Payどん ・Alipay ・WeChatPay |
クレジットカード | ・JCB ・VISA ・Mastercard ・ディスカバーカード ・アメリカン・エキスプレス ・ダイナースクラブ ・銀聯 |
デビットカード |
・Visaデビット ・JCBデビット ・Mastercardデビット ・J-Debit |
電子マネー | ・楽天Edy ・QUICPay ・iD ・Suica、PASMOなど |
Alipayやディスカバーカードなど海外の決済方法にも対応しており、よかど鹿児島は外国人観光客も見込んでいることがわかります。
クーポン配布など機能拡張が予定されている
鹿児島在住の方にはとても魅力的なPayどんですが、欠点はこれといった還元がないことです。Payどんはクレジットカードを使用しないため、利用額に応じてポイントが貯まることもありません。
しかし今後Payどんには、お店でのクーポン配布や口座後払いサービスなどお得で便利な機能が追加される予定です。
今はキャッシュレスで買物ができるだけですが、Payどんは今後よりお得でより幅広い使い方が可能となるでしょう。
スマホ+アプリが必要
ではこの便利なPay(ペイ)どんを始めるには何と何が必要なのでしょうか?まずはスマートフォンです。Payどんはガラケーでは使えませんので、必ずスマートフォンをご準備ください次にアプリです。
「かぎんPayどんアプリ」は、App StoreもしくはGoogle Playでダウンロードしてください。AndroidはVer4.4以上、iosはVer9.3以上に対応します。
上が鹿児島銀行のキャラクター「しろどん」がデザインされたPayどんアプリのロゴマークです。
アプリにパスワードや暗証番号を登録する
かぎんPayどんアプリの登録には以下のものが必要です。
- スマートフォンの電話番号、メールアドレス
- ログイン用のパスワード(英数字混合7桁以上)
- 決済時用のアプリ暗証番号(数字6桁)
- キャッシュカードまたはかぎんeバンクサービスご契約カード
メールアドレスや暗証番号、パスワードは、安全にPayどんを使うために欠かせないものです。電話番号や誕生日など、見破られやすい数字は使わないようにしましょう。
最後の「キャッシュカードまたはかぎんeバンクサービスご契約カード」とは、もちろんどちらも鹿児島銀行のものです。
Payどんにはかぎん(鹿児島銀行)の口座が必要
Payどんに登録できるのは唯一鹿児島銀行の口座だけで、他行の口座は使用できません。
もしもまだ鹿児島銀行をご利用でなければ、新しく口座を開設しましょう。ホームページからの申し込み手順は以下の通りです。
2.申込書類一式が本人限定受取郵便で届く(本人確認書類が必要)
3.申込書類に記入・捺印し、本人確認書類等必要書類と一緒に返送する
4.eバンクセンターより、お電話にてお申込内容等を確認
5.通帳とキャッシュカードが別々に届く(約2週間後)
かぎんの口座開設は住民票登録が鹿児島県・宮崎県の方が対象ですが、それ以外の地域の方もかぎんネット支店での申し込みは可能です。
しかしPay(ペイ)どんは地域限定のスマホ決済なので、そもそも遠方の方には使うことができません。
かぎんeバンクサービスは実質無料
かぎんeバンクサービスとは鹿児島銀行のネットバンクで、これに登録すればオンラインで以下の様なサービスを利用できます。
- 残高、入出金明細照会
- 振込、自動振込、振替
- 定期預金
- 投資信託
Payどんはこのサービスなしでも利用できますが、かぎんeバンクサービスはキャッシュカードの到着後に「かぎんWEB照会サービス」から申し込めます。その際にWEB通帳(通帳を発行しない口座)を指定すれば手数料は無料となります。
Payどんは初心者にも簡単!2種類の支払い方法とは?
次にPayどんの使い方を、スマートフォン決済初心者の方にも解りやすく解説しましょう。実はPayどんには2通りの支払い方法を選べるのです。
QRコードを提示して読み取ってもらう
といっても基本の清算方法はどちらも同じです。お店のレジで「Payどんで支払う」ことを伝えたら、こんな風に自分のスマートフォンに表示させたQRコードを提示するだけ。
後はお店のスタッフにQRコードを読み取ってもらえば清算は完了です。これなら初心者の方でも簡単ですよね。
「口座払い」「電子マネー払い」の2種類
ではPayどんの2種類の支払い方法を見ていきましょう。以下がその概要です。
Payどんの支払い方法 | 特徴 |
---|---|
口座払い | 銀行口座から直接決済 |
電子マネー払い | チャージした電子マネーで決済 |
Payどんアプリでは、この2種類の支払い方法をアプリで自由に選択できるのです。
口座払いは即時決済
口座払いを選ぶと、Payどんの利用代金は登録した鹿児島銀行の口座から直接支払われます。
クレジットカードの様に後払いではないので、引き落としまでのタイムラグもありません。つまりデビットカードと同じ即時決済型です。
Payどんなら口座残高以上のお金を使ってしまう心配がありません。それに使った金額がすべて通帳に記帳されるのも安心ですよね。
電子マネー払いには事前チャージが必要
でも口座払いよりも安心なのは電子マネー払いです。電子マネーは事前にチャージが必要なので、チャージした金額以上は使えないからです。
上記はアプリで「電子マネーを使う」を選んだ時の画面です。画面丈夫には電子マネーの残高が表示されており、残高不足にもすぐ気づくことができます。
鹿児島銀行の口座からチャージする
もちろん必要に応じてその場でチャージすることも可能ですよ。以下がアプリでの電子マネーのチャージ手順です。
1.「チャージする」をタップすると、チャージ画面に進めます。
2.Payどんの電子マネーチャージは鹿児島銀行の口座から行います。クレジットカードや他行の銀行口座は使えません。
3.次にチャージしたい金額を選んで決定します。
4.最後にアプリ暗証番号を入力したらチャージは完了です
なおアプリ暗証番号を一定回数違えると使えなくなり、再設定画面へ自動的に遷移しますのでご注意ください。
2種類の支払い方法はその都度選択できる
「口座払い」「電子マネー払い」の2種類の支払い方法は、かぎんPayどんアプリの最初の支払い画面でその都度選択します。
上記画面の真ん中に「銀行口座を使う」「電子マネーを使う」の2つのボタンが表示されているのがわかりますね。
ここで好きな支払い方法を選ぶと、以下のようにQRコードが表示されて支払いに進めるのです。どちらの支払い方法にも特に大きな違いはありません。
でも電子マネーは事前チャージが必要なので、使い過ぎが心配な方にはこちらがおすすめです。
ただし電子マネー払いの場合、通帳に記帳されるのはチャージ金額のみです。なのでPayどんの利用を1件ずつ記帳したいなら口座払いを選んでください。
Payどんの注意点!安全安心のために覚えておきたいこと
スマートフォン決済を始めるにあたって、どなたも必ず気になるのがセキュリティです。誰かに悪用されるかもしれないと思うと、安心してPayどんを始めることができませんよね。
そこで最後にPayどんを安全安心に使うための知識をご紹介しましょう。
Payどんのセキュリティ性は高い
基本的にPayどんのセキュリティ性は高いと言えます。Payどんには以下複数のセキュリティ対策が講じられており、第三者による不正使用から守ってくれます。
- 生体認証
- アプリ暗証番号
- ログインパスワード
スマートフォンの生体認証TouchIDやFaceIDが使えますし、アプリも利用の度に暗証番号の入力が必要です。
- アプリ起動
- 支払い
- チャージ
- メールアドレスなどの設定変更
ただしログインパスワードを一定回数間違えると、60分間はログインができなくなりますのでご注意ください。
1日50万円以上は使えない
またPayどんには利用上限が設けられており、口座にどれだけお金があっても1日50万円以上は使うことができません。
・1回 500,000円
・1日 500,000円
これ以下の金額であれば、自分なりの上限額を設定することも可能です。
電子マネーのチャージ額上限は5万円
Payどんの電子マネーにも以下のように上限額が決められています。
・チャージ上限額 50,000円
・1回 49,000円
・1日 500,000円
チャージは1,000円以上〜1,000円単位です。もしも50,000円以上使う場合は、何度かチャージを繰り返してください。
電子マネーの利用期限は5年
Payどんでチャージした電子マネーには利用期限があります。といっても期限を過ぎても失効したりはしませんのでご安心ください。
・利用期限は最終利用日から5年
・有効期限を過ぎると口座に払い戻される
Payどんを使わなくなって忘れてしまっても、5年経てば残高はちゃんと口座に払い戻されます。
チャージしすぎた電子マネーは払い戻せる
もちろんチャージし過ぎたら自分で払い戻すこともできますが、その場合も以下のように上限額が決まっています。
・1回 50,000円
・1日 500,000円
たくさんチャージし過ぎた場合は数回に分けて払い戻してください。
機種変後もPayどんは継続利用が可能
ではスマートフォンを機種変更した場合はどうなるのでしょうか?その場合もPayどんを継続して利用できますよ。Payどんを引き継ぐ手順は以下の通りです。
2.元のログインID・パスワードでログインする
3.銀行口座を登録する
スマホ紛失時にはPayどんアプリを利用停止に!
ではスマートフォンを落としたり盗まれたりしたらどうすればいいのでしょうか?
不正使用される恐れがある場合は、Payどんアプリを止める必要があります。すぐにPayどんを管理するeバンクセンターに連絡を入れて、アプリを利用停止にしてもらいましょう。
万が一のことを考えると、eバンクセンターの連絡先はどこかにメモしておく方がいいですね。
Payどんは鹿児島限定!安心安全なスマホ決済です
Payどんは鹿児島銀行のスマホ決済サービスです。スタート直後は鹿児島市内の商業施設でしか使えませんが、将来的には近隣の店舗にも普及する計画です。
基本的には地域限定の決済方法ですので、鹿児島市内在住の方が対象です。口座直結型の即時決済で、電子決済が初めての方でも安心して使えます。
ポイントが貯まる機能がないのが残念ですが、今後のクーポン配布や銀行機能の追加に期待したいところです。