クレジットカード保険 クレジットカード付帯の国内旅行保険を知る!いざという時役に立つ

投稿日時:2020.12.24
クレジットカードに付帯しているサービスと言えば、良く知られているのは海外旅行保険だと思いますが、実は国内旅行に対しても保険がセットされているカードがあるということはご存知でしょうか?
ここでは、いざという時に役立つクレジットカード付帯の国内旅行保険について、詳しい内容やおすすめのカードなど、知っておくべき情報をご紹介していきたいと思います。
対象はケガのみ!国内旅行傷害保険の補償内容を解説
クレジットカードに付帯している国内旅行保険は、正確には『国内旅行傷害保険』と言います。つまり、国内旅行中に発生した『傷害=ケガ』のみが適用対象となる保険なのです。
したがって、病気や盗難、損害賠償などのケガ以外のトラブルに対する補償というのは一切受けられません。その点は、同じクレジットカード付帯の保険でも海外旅行保険とは大きく異なります。正しく理解しておくようにしてください。
国内旅行傷害保険によって補償が受けられるのは、具体的には主に以下のような項目です。
- 傷害死亡・後遺障害
- 入院費用
- 通院費用
- 手術費用
ただしクレジットカードによって補償の対象となる項目が多少異なることがあるので、よく確認するようにしてください。
国内旅行傷害保険が適用される3つの条件と補償対象外の事例
さらに、国内旅行傷害保険は、どんな状況で負ったケガであっても必ず適用されるわけではありません。
国内旅行傷害保険の適用対象となるためには、以下の3つの条件のうち、いずれかに該当していなければなりません。
- 公共の乗り物に搭乗中の傷害事故
- 宿泊施設内での火災・破裂・爆発による傷害事故
- 1泊以上の宿泊を伴うパッケージツアー参加中の傷害事故
この適用条件は原則としてほとんどすべての国内旅行傷害保険に共通しています。したがって、たとえ国内旅行中のケガであっても、以下のような事例では国内旅行傷害保険による補償は一切受けられないのです。
- 個人旅行での宿泊施設と公共の乗り物以外でのケガ
- 自家用車で移動中のケガ
- 宿泊施設で入浴中に転倒したことによるケガ
- 日帰りのバスツアーに参加中のケガ
実際に旅行中にケガをした時に、保険の対象になるかどうか正しく判断するためには、上記の3つの条件は知っておく必要があるでしょう。
補償対象のはずが適用されない!?知らなきゃ損する自動付帯と利用付帯
クレジットカードの国内旅行保険は、自動付帯の場合と利用付帯の場合があるので、その点も注意が必要です。自動付帯であれば、クレジットカードを契約した時点で自動的に国内旅行保険も有効になります。
この場合、クレジットカードを旅行費用の支払いに一切使っていなくても、適用条件を満たすケガに対して補償が受けられます。
一方、利用付帯というのは、特定の代金をそのクレジットカードで決済することで初めてサービスが適用されるということです。
国内旅行保険が利用付帯になっている場合、クレジットカードを契約しているというだけでは、適用条件に該当していても補償を受けることができません。
補償が受けられるのは、例えば乗り物のチケット代やホテルの宿泊費、あるいはパッケージツアーの代金など、特定の費用を対象のクレジットカードで支払っていた場合に限られてしまいます。
国内旅行保険に関しては、利用付帯タイプのサービスとなっているクレジットカードが多い傾向があります。いざという時に保険が使えず困るということがないように、事前に良く確認しておきましょう。
『最大○○万円!』に騙されず補償内容をチェック
国内旅行保険に注目してクレジットカードを選ぶ際、1つ注意してほしいことがあります。それは、保険全体での最高補償額だけではなく、入院・通院や手術などの費用にどの程度の補償が設定されているかを必ずチェックするべきだということです。
複数の種類のクレジットカードを取り扱っているカード会社などでは、カードの付帯サービスを一覧で表示していることがあります。
その場合、国内旅行保険のような保険に関しては、『最大○○万円』などというように最高補償額のみを記載していることがほとんどです。しかし最高補償額だけでは、国内旅行保険の手厚さをはかることはできません。
例えば、傷害死亡・後遺障害に関する補償額は最大で2,000万円となっているカードでも、そのほかの入院・通院・手術などの項目には一切補償が設定されていないカードも多数存在します。
しかし実際には、国内旅行中に死亡や後遺障害が残るほどの重大な事故に遭遇する可能性よりも、入院や通院で済む程度の命にかかわらないケガをする可能性の方が高いことは明らかですよね。
となると、いくら傷害死亡・後遺障害に対して高額補償が受けられても、ほとんど使う機会は来ないのです。国内旅行保険に関しては、『最高○○円』という文言だけに惑わされることなく、補償内容をすべて確認したうえで決めるようにしてくださいね。
リーズナブルな年会費で国内旅行保険付帯!3つのおすすめカードと補償内容比較
国内旅行保険の基本的な仕組みが分かったところで、国内旅行保険が充実しているおすすめのクレジットカードを3枚ご紹介しましょう。
この3つのカードは、すべて年会費無料から最大でも3,000円のお手頃価格となっており、クレジットカードはすでに持っているけれど、国内旅行保険が付帯しているものも欲しいな…と考えている人でも気軽に入会することができます。
ここでは3つのカードの国内旅行保険に注目して、それぞれの補償内容の違いが分かりやすいように、一覧で比較してみましょう。
補償項目 | MUFGカード ゴールド | セゾンブルー・アメリカンエキスプレス・カード | ビックカメラSuicaカード |
---|---|---|---|
死亡 | 2,000万円 | 3,000万円 | 1,000万円 |
後遺障害 | 最高2,000万円 | 90万円~3,000万円 | 1,000万円 |
入院保険金 | 3,000円/日 | 5,000円/日 | 3,000円/日 |
手術保険金 | 3,000円×(10~40倍) | 5,000円×(10~40倍) | 3,000円×(5~10倍) |
通院保険金 | 2,000円/日 | 3,000円/日 | 2,000円/日 |
カード年会費 | 1,905円(税別) ※初年度無料 ※『楽Pay』登録で半額に優遇 |
3,000円(税別) ※初年度無料 ※25歳以下は年会費無料 |
477円(税抜) ※年に1度でも利用すれば無料 |
低価格でゴールドカードが欲しい方にはMUFGカード ゴールド
MUFGカード ゴールドはMUFGカードシリーズのゴールドカードです。ゴールドカードといっても格安ゴールドの位置づけになっており、年会費は初年度無料、翌年以降も1,905円(税別)とお値打ちなカードです。
それでもゴールドカードならではの空港ラウンジサービスや三菱UFJ銀行などの金融取引優待が付帯しているのに加えて、国内・海外旅行保険にショッピング保険、そして国内渡航便遅延保険まできっちり備えているので、一般カードと比べれば格段にサービスが充実しているといえるでしょう。
しかも最短翌営業日のスピード発行が可能なので、お急ぎの方でも安心です。なるべく早く国内旅行保険付帯のクレジットカードが必要という方は、このMUFGカード ゴールドを選ぶとよいでしょう。
年会費 | 1,905円(税別) ※初年度無料 ※登録制リボ『楽Pay』登録で半額に優遇 |
---|---|
スペック |
・基本ポイント還元率最大0.5% ・最短翌営業日のスピード発行 ・空港ラウンジサービス付帯(国内外6空港) ・三菱UFJ銀行など三菱フィナンシャルグループ優待特典付帯 ・記念月はポイント1.5倍 ・年間ショッピング利用額に応じてポイント最大50%加算 ・最高2,000万円の国内・海外旅行傷害保険付帯 ・国内渡航便遅延保険付帯 ・年間最高100万円のショッピング保険付帯 |
25歳以下の方は年会費無料!セゾンブルー・アメリカンエキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカンエキスプレス・カードはその名の通り、セゾンカードとアメリカン・エキスプレスの提携カードです。
アメックスブランドでありながらセゾンカードとの提携ということで年会費は初年度無料、翌年以降も3,000円(税別)とかなりの低コストで利用することができます。しかも25歳以下の方はずっと年会費無料で利用できるU25応援キャンペーンを行っており、若いうちに作るほどお得に使えるカードとなっているのです。
サービス面も各種保険に加えてアメックスブランドならではの優待『アメリカン・エキスプレス・コネクト』や複数のトラベル特典を備えており、非常にコストパフォーマンスの高い1枚です。
25歳以下の方であれば、絶対に見逃せないおすすめのクレジットカードと言えるでしょう。
年会費 | 3,000円(税別) ※初年度無料 ※25歳以下はずっと年会費無料 |
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スペック |
・基本ポイント還元率0.5%(永久不滅ポイント) ・アメックス限定優待特典『アメリカン・エキスプレス・コネクト』利用可能 ・手荷物無料宅配などトラベルサービス多数付帯 ・西友/リヴィン/サニーで特定日に5%オフ ・最高3,000万円の国内・海外旅行傷害保険付帯 ・年間最高100万円のショッピング安心保険付帯 |
年会費無料をご希望の方にビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードの年会費は477円(税別)ですが、年に1度でも利用すれば無料となりますので、実質無料と言えるでしょう。
基本還元率も1%と高い上に、電子マネーSuicaへのチャージでポイント3倍(還元率1.5%)となる為、Suicaを利用する方にもおすすめの1枚です。
また、ビックエコーを30%OFFで利用できたり、楽蔵などの居酒屋を10%OFFで利用できるなど日常生活をお得に楽しめる優待も豊富な1枚です。
コストをかけずに国内旅行保険が付帯するカードをお探しの方にもピッタリの1枚ですね。
年会費 | 無料 |
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スペック |
・基本ポイント還元率1.25% ・カカクコムグループで1.5%還元 ・最高2,000万円の海外旅行傷害保険付帯 ・最高1,000万円の国内旅行傷害保険付帯 |
家族会員以外でも保証可能!家族特約つき国内旅行保険付帯カード
国内旅行保険に限らず、クレジットカードの付帯サービスというのは、基本的には本会員や家族会員など、カードを持っている本人にしか適用されません。
したがって、国内旅行保険を家族全員に適用できるようにしたければ、全員を家族会員にするのが最も手っ取り早い方法と言えます。
ただし1つネックになるのが、18歳以下のお子様に関しては、たとえ家族会員であってもクレジットカードを持つことはできないということです。そこでおすすめしたいのが、家族特約つきの国内旅行保険が付帯するクレジットカードを利用するという方法です。
家族特約とは!?
本会員または家族会員でなくても、本会員の家族であれば付帯サービスの対象になるという仕組みのことです。
主な対象者は、配偶者や生計をともにする親族または未婚の子どもとなります。なお、カード会社によっては親族や未婚の子どもについては無収入であることを条件とする場合もあります。
家族特約は利用者にとっては非常にメリットの大きい仕組みです。
しかし、家族特約つきの国内旅行保険が付帯しているクレジットカードというのは実際に探してみると決して多くはありません。しかも、そのほとんどはゴールド以上のグレードの高いもので、年会費も2万円前後からと高めになっています。
年会費1万円以下!家族特約ありの国内旅行保険付帯カード2選
そこでここでは、家族特約つきの国内旅行保険が付帯しているクレジットカードの中でも、比較的リーズナブルな年会費で利用できるものを2つご紹介します。
まず1つ目は、年会費1万円のライフカードゴールドです。補償内容を確認してみましょう。
ライフカードゴールド
ライフカードゴールドの年会費は1万円と、このクラスのカードの中ではかなりお得になっています。こちらも補償内容を見てみましょう。
補償項目 | 補償額(本会員・家族会員) | 補償額(家族特約対象者) |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 1億円 | 1,000万円 |
入院保険金 (フランチャイズ7日) |
10,000円/日 | 5,000円/日 |
手術保険金 | 入院保険金日額の10倍または5倍 | 入院保険金日額の10倍または5倍 |
通院保険金 (フランチャイズ7日) |
4,000円/日 | 2,000円/日 |
全体的にカード会員と家族特約対象者では差をつけた設定になっているものの、金額的にはかなり手厚い部類に入る国内旅行保険と言えます。
ただし入院・通院の保険金に関しては、事故当日から7日目以降の入院・通院が必要条件となるフランチャイズ7日のシステムが適用されるので、注意してくださいね。
MUFGカード ゴールドプレステージ
もう1つは、MUFGカード ゴールドプレステージです。こちらも年会費は1万円とお値打ち価格です。
補償項目 | 補償額(本会員・家族会員) | 補償額(家族特約対象者) |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
入院保険金 | 5,000円/日 | 5,000円/日 |
手術保険金 | 5,000円×10~40倍 | 5,000円×10~40倍 |
通院保険金 | 2,000円/日 | 2,000円/日 |
死亡・後遺障害の補償金こそカード会員とは差があるものの、入院・通院などの補償は本会員・家族会員も家族特約対象者も同等に設定されているので、安心して利用することができます。
家族特約つきの国内旅行保険付帯クレジットカードを探しているのであれば、ぜひ上記の2つのカードは一度チェックしてみてください。
手軽でお得!クレジットカードは国内旅行保険付帯が絶対安心
たいていの人にとっては、海外旅行よりも時間もお金もかからない国内旅行に行く機会の方が圧倒的に多いですよね。それを考えると、国内旅行保険は適用範囲は多少限られるものの、あって損はないサービスと言えます。
一般的な保険会社でも国内旅行保険を扱っているところはありますが、わざわざ申し込まなければならないとなると手間も費用も掛かってしまいます。
その点、利用条件さえクリアしていれば申し込み不要・無料で利用できるクレジットカードの国内旅行保険は、とても便利ですよね。
新しくクレジットカードに入会することを検討しているのであれば、ぜひそんなところにも注目して選んでみてはいかがでしょうか?