クレジットカード基礎知識 銀行系クレジットカードは高ステータス!おすすめのカードもご紹介

投稿日時:2021.01.18
現在発行されている全てのクレジットカードは、発行元の種類で幾つかに分類することができます。その中の一つ「銀行系クレジットカード」とは、文字通り銀行が発行するクレジットカードのことで、日本全国に数多くの利用者がいます。
一般的には地味で手の出しにくいイメージですが、実はどなたも持っていて損のない1枚なんですよ。その理由をこれからじっくり解説しましょう。
またおすすめの銀行系クレジットカードも併せてご紹介しますので、ぜひ入会時の参考になさってください。
銀行系クレジットカードの特徴とは?審査難易度も要チェック!
銀行系クレジットカードとは、銀行および銀行の系列会社が発行しているカードです。数が多く把握が難しいのですが、カードの特性や審査の傾向などに共通点がないか探ってみました。
銀行の系列会社が発行するクレジットカードは、様々な企業との提携カードまで含めると非常に数が多く、共通点を見つけるのが困難になってきます。
そこで今回は、以下の銀行系クレジットカードを中心にご説明したいと思います。
- 銀行のクレジットカード(キャッシュカード一体型)
- 銀行系列会社が発行するクレジットカード(提携カード以外のもの)
キャッシュカード一体型クレジットカードもある
下表は銀行系クレジットカードの一例です。
銀行、 銀行の系列会社 |
銀行系クレジットカード |
---|---|
・三井住友銀行 ・三井住友カード |
・三井住友カードVISA(SMBC)※ ・三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)※ ・三井住友カードゴールドVISA(SMBC)※ ・SMBC JCB CARDクラシック※ ・SMBC JCB CARDゴールド※ ・三井住友カード ・三井住友カードデビュープラス |
・三菱UFJ銀行 ・三菱UFJ フィナンシャルグループ |
・三菱UFJ-VISA※ ・三菱UFJ-VISA ゴールド※ ・MUFGカード スマート※ ・MUFGカード ゴールド ・VIASOカード |
静岡銀行 | ・しずぎんjoyca※ ・joycaゴールドカード※ |
北海道銀行 | ・道銀キャッシュ・クレジットカード Kitaca※ |
楽天銀行 | ・楽天銀行カード※ |
住信SBIネット銀行 | ・ミライノ カード ・ミライノ カードGOLD ・ミライノ カードPLATINUM |
上表の中の※印がついたものは、キャッシュカードと一体になったクレジットカードです。キャッシュカード一体型はカード枚数が増えないので管理しやすく、銀行をよく利用する方におすすめです。
ただしこのタイプのカードは、その銀行に口座を持っていない人は申し込むことができません(カード申し込みと同時に口座開設も可)。
一方のキャッシュカード機能のないタイプ(クレジット単体型)は、他行の口座でも登録できるのでどなたでも申し込みやすいのが特長です。
ステータス重視の方におすすめ
どちらののタイプの銀行系クレジットカードにも、以下のように共通する特徴があります。
- 審査が厳しい
- ステータスが高い
- グレードアップできる
(ゴールド、プラチナ)
勿論カードの種類によって差はあるのですが、流通系や信販系と比べれば、全般に銀行系クレジットカードはステータスが高く、審査基準も厳しい傾向があります。
多くの銀行系クレジットカードはゴールドやプラチナなど更に上のカードを目指せますから、ステータスを重視する方に向いています。
また、リーズナブルな価格でステータスカードが持てる点も大きなメリットと言えるでしょう。
銀行系クレジットカードでおすすめしたい5枚のカード
次に、おすすめの銀行系クレジットカードをご紹介しましょう。今回ご紹介するのは全部で5枚。
いずれもクレジット単体型(キャッシュカード機能なし)タイプですので、お持ちの銀行口座の種類とは関係なくどなたでも申し込めます。
お急ぎの方におすすめ!三井住友カード
三井住友カードは、最短5分で即時発行して貰えますので、申し込みしたその日のうちにApple PayやGooglePayで利用できますので、お急ぎの方におすすめです。
また、信頼ある銀行系カードを低価格で持ちたい方にも最適です。
海外旅行保険は海外ショッピング保険も付帯しますし、マクドナルドやコンビニでポイントが5倍になるなど、特定店舗で高還元と還元率も高い為、メインカードとしても一押しの1枚ですね。
年会費 | インターネット入会で初年度無料 次年度1,250円(税別) |
---|---|
スペック |
・最高2,000万円の海外旅行保険付帯 ・海外ショッピング保険付帯 ・電子マネーiD追加可能 ・選んだ3店舗で常にポイント2倍 ・マクドナルドやコンビニでポイント5倍 |
学生の方におすすめ!三井住友カードデビュープラス
学生さんなら「三井住友カード(デビュープラス)」がピッタリです。このカードは年に1度でも利用すれば年会費は無料になりますから、実質的には無料で持てるカードです。
このカードの最大の魅力は。26歳の更新時に上位カードに自動で切り替えられる点です。
三井住友の上級カードは、新規で新しく入会するには審査のハードルが高いですが、このカードなら将来ハードルが高い上級カードを簡単に手に入れられますので、将来的にゴールドカードを手に入れたいとお考えの方にも一押しのクレジットカードです。
三井住友カード(デビュープラス)は、以下のような3段階のランクアップが約束されている訳ですね。
三井住友カード(デビュープラス)は常にポイントが2倍と還元率も高いですし、コンビニやマクドナルドでの利用はポイント6倍と、特定店舗では更にお得ですよ。
年会費 | 1,250円(税別) 初年度無料 翌年度以降も年1回の利用で無料 |
---|---|
スペック |
・満18歳~25歳までの学生限定(高校生は除く) ・満26歳以降はカードが切り替わる ・ショッピング補償(リボ/分割3回以上のみ対象) |
メインバンクが三菱UFJ銀行の方に一押し!MUFGカード ゴールド
「MUFGカード ゴールド」の年会費は1,905円(税別)と格安ですが、さらに条件を満たせば年会費はこの半額に!どなたにも手軽に持っていただけるゴールドカードです。
また、三菱UFJ銀行の時間外ATM利用手数料が無料など、三菱UFJ銀行の金融取引サービスが使えるので、この銀行の口座を持っている方におすすめの1枚です。
3種類の会員向けプログラムでポイントアップできるなど、ポイント対策もバッチリです。また充実した旅行保険に加えて国内渡航便遅延保険まで付いていますし、ゴールドなのでもちろん空港ラウンジも使えます。
低価格でゴールドカードを持ちたい方にもおすすめの1枚と言えるでしょう。
年会費 | 1,905円(税別) 初年度無料 2年目以降は登録型リボの利用で半額 |
---|---|
スペック |
・ATM手数料など銀行優待あり ・プレミアムスタープログラムなどでポイントアップ ・最高2,000万円の海外旅行傷害保険 ・最高2,000万円の国内旅行傷害保険 ・国内渡航便遅延保険 ・ショッピング保険 ・国内6空港とハワイの空港ラウンジが無料で使える |
イニシャルカードは学生は年会費無料
「イニシャルカード」は、最初からステータスカードを持ちたい若い方におすすめです。在学中の年会費は完全無料ですが、社会人も年間20万円のカード利用とWEB明細の登録で免除ですから、どちらも実質年会費無料ですね。
しかもMUFGカードのお得なプログラムに加えて、入会後3ヶ月間はポイント3倍に!ただし5年後(学生は卒業後)の初めてのカード更新時には、MUFGカード ゴールドに自動的に切替わります。
以降は年会費が引き落とされるようになりますが、イニシャルカードはゴールドが確約された手軽な若者向けカードとしておすすめです。
年会費 | 1,250円(税別) 在学中は完全無料 社会人は初年度無料、 次年度以降は年間利用20万円以上かつWEB明細登録で無料 |
---|---|
スペック |
・入会後3ヶ月間はポイント3倍 ・最高2,000万円の海外旅行傷害保険 ・ショッピング保険 |
ミライノ カード GOLDは家族旅行にもおすすめ
最後は住信SBIネット銀行のクレジットカード「ミライノ カード GOLD」です。住信SBIネット銀行の口座がない方でも申し込めますが、この銀行をご利用ならスマートプログラムが2ランクアップ、そしてカードローン金利が年0.1%引下げになるというメリットがあります。
3,000円というお手軽な年会費ながら、以下のように充実した特典が魅力です。
- 家族特約つきの充実した旅行保険
- JCBブランドの海外優待
- 空港関連の優待サービス
JCBブランドは旅行優待が豊富で、旅行に役立つお得なサービスをたくさん利用できますよ。このカードの最大の魅力は、年会費1万円以上のゴールドカードと同レベル以上の補償額が高い海外旅行保険が付帯する点ですね。
家族で海外旅行に出かける予定がある方にも、ぴったりの1枚と言えるでしょう。
年会費 | 3,000円(税別) 年間100万円以上利用で次年度無料 |
---|---|
スペック |
・住信SBIネット銀行スマートプログラムが2ランクアップ ・住信SBIネット銀行カードローン金利が年0.1%引下げ ・JCBの海外優待 ・豊富なエアポートサービス ・海外旅行傷害保険 最高5,000万円 家族特約あり ・国内旅行傷害保険 最高5,000万円 家族特約あり ・ショッピングガード保険(海外のみ、支払い名人設定で国内にも適用) ・QUICPay標準搭載 |
銀行系クレジットカードのメリット&デメリット
ここからは、銀行系クレジットカードのメリットとデメリットを見ていきましょう。ステータスの高い銀行系クレジットカードですが、それ以外にもメリットはあるのでしょうか?
また申し込み時や利用にあたって、注意点がないかどうかもチェックしていきたいと思います。
安心と信頼を積み重ねることができる
銀行系クレジットカードのメリットは、第一に安心と信頼が得られることです。厳しい銀行系の審査をパスした上で、さらにクレジットスコアを重ねて行けば、あなたの信用は着実増えていくことでしょう。
ステータスの割には年会費が安い
銀行系クレジットカードの第二のメリットは、ステータスが高い割には年会費がお安いことです。下表をご覧ください。
信販系でグレードの高いカードは年会費もかなりの高額ですが、下3枚の銀行系クレジットカードの方は、ゴールド以上でもこの通りお手頃価格です。
銀行系クレジットカード | 分類 | 年会費(税別) |
---|---|---|
アメックス ゴールド | 信販系 | 29,000円 |
アメックス プラチナ | 信販系 | 130,000円 |
ダイナースクラブカード | 信販系 | 22,000円 |
三井住友カードゴールド | 銀行系 | 10,000円 |
三井住友プラチナカード | 銀行系 | 50,000円 |
MUFGカード ゴールド | 銀行系 | 1,905円 |
MUFGカード ゴールドに至っては、なんと2千円を割る年会費でステータスカードを持てるというんですから嬉しいですよね。
銀行口座を開設すると審査に通りやすい
でも銀行系クレジットカードは審査難易度が高いため、申し込みをためらう方もいます。そこでもしも心配なら、事前にその銀行の口座を作ってください。
さきほどクレジット単体型は他行の口座でもOKとお伝えしましたが、やはり審査ではその銀行の顧客が有利です。
- キャッシュカード一体型・・・その銀行の口座が必要
- クレジット単体型・・・・・・他行の口座でもOK、但し審査上は不利
特にランクの高い銀行系クレジットカードに入会する際には、事前に口座開設した上で、ある程度の実績を作ってからカードを申し込むことをおすすめします。
銀行利用で優待が使えるカードもある
またキャッシュカード一体型の銀行系クレジットカードとその他一部のカードでは、特典としてその銀行の優待サービスを利用できるというメリットもあります。以下は銀行優待の一例です。
- ATM手数料が無料になる
- 住宅ローンなどの金利優遇
- ローン審査に有利
ただし銀行優待の内容はカードによって異なりますし、中には銀行利用に関するメリットが一切ない銀行クレジットカードもあります。
ATMをよく利用する方や銀行ローンを利用する予定のある方は、銀行クレジットカードの特典内容を事前によく確認しましょう。
審査の難易度などデメリットもある
次に銀行系クレジットカードのデメリットを見ていきましょう。銀行系クレジットカードの欠点をまとめると、以下のようになります。
- 流通系カードに比べると若干審査が厳しい
- 年会費無料のカードが少ない
- 還元率が低い
但しこれらはあくまでも全般的な傾向ですから、個別のカードに全てのデメリット当てはまる訳ではありません。
後ほど実際に銀行系クレジットカードをご紹介しますので、ぜひ実際にご確認ください。
デメリットは解決が可能
また銀行系クレジットカードの欠点は、比較的簡単に解決できるんですよ。審査については、先ほど銀行口座を作れば有利になるとお伝えしましたよね。
次の年会費についてですが、クレジットカードによっては割引もしくは無料にできる場合があります。一定の条件がありますが、どなたでも比較的簡単にクリアできるでしょう。
最後の還元率の低さに関しては、以下のような対策でカバーできます。
- ポイントアップサイトの利用
- 提携店の利用
- 特約店での利用
そもそも銀行系クレジットカードは信用度やステータスに重きを置くカードですから、ポイント獲得には他のクレジットカードを使い分ける方が合理的です。
銀行系クレジットカードは信用度が高くどなたも1枚は持つべきです
銀行系クレジットカードは審査基準が厳しく年会費も高い傾向があり、一般には敬遠する方も多いようです。
しかしローン審査に通りやすくなるなど銀行関連のメリットは貴重ですし、何よりそのステータスと信頼性の高さは他では得ることができません。
ゴールドやプラチナなど上位カードを目指す若い方にも、銀行系クレジットカードは絶対に外せない1枚ですよ。