車金融は使うな!車を担保にしても高金利でヤミ金の可能性も

2023.09.04 お金の勉強

電柱や壁に「車でお金」というポスターが貼ってあるのを見たことがありませんか。これは自動車を担保にお金を借りられる自動車担保融資とか車金融と呼ばれる会社の広告です。

担保があるから比較的審査が簡単で、融資スピードも速いため、カードローンで借りる自信がないとかすぐにお金が必要という人が利用しています。

ただし担保を差し出しても借りられる額は少なく、金利も消費者金融カードローン以上に高い傾向にあります。自動車担保融資や車金融といわれるものには高金利や法外な手数料を要求してくる悪徳業者も多く、無許可営業で逮捕される業者もいますから、利用するのは控えてください。

車を担保にお金を借りる仕組みと、利用してはいけない理由を、実例を交えて紹介します。

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車を担保に融資を受ける仕組み!乗ったまま融資と預かり融資の違い

車金融(自動車担保ローン、自動車担保融資)では、車を担保にします。

担保として持ち込まれた車の価値を査定して、それに見合った金額を融資してくれる仕組みです。

大きく分けて「乗ったまま融資」と「預かり融資」の2つの方法があるので、違いを説明します。

乗ったまま融資は便利だが、預かり融資の方が融資額が大きい

「乗ったまま融資」なら、融資後も車は借主が自分の手元に置いて、融資前同様に使える状態です。通勤や子どもの送迎に使っている場合、車がないと買い物などが不便な場合に乗ったまま融資を希望する人が多いです。

一方の「預かり融資」は、返済が完了するまで業者に車を預けます。返済を続けている間は借主の手元に車がない状態なので、普段車を使っていない人、他にも使える車を持っている人などが利用します。

預かり融資のほうが融資額は増え、中古車として売ったときと同等の金額を融資してもらえます。乗ったまま融資だと、例えば売ったら50万円になる車でも、20万円くらいの融資額になることがザラです。

返済中は車検証の名義が貸金業者に変更される

車金融では自動車を担保にしますので、担保にしている間(返済が完了するまでの間)は、車の名義が貸金業者に変わります。これは乗ったまま融資でも預かり融資でも同じです。書類上、車が自分のものではなくなってしまうということです。

ただし自動車保険や自動車税は借主が払い続けることになりますので注意が必要です。

自動車ローン返済中でも車金融は利用できるか?

車検証の名義変更の話を聞いて「自動車ローンがまだ残っているけど借りられるのかな」と疑問に思った人もいるでしょう。そう、自動車のディーラーローンが残っている場合、車検証の名義が借主ではなくてディーラーになっていますよね。その場合は、車を勝手に担保にすることはできません。

ただし、自動車ローンの残債が少ない場合には、貸したお金で先に自動車ローンを完済して、名義を借主に変更することができる可能性もあります。

名義が自分じゃないのに、自動車保険や自動車税は自分が払い続けることになるんですか?
そうなんです。業者側は「ローン支払い中も、名義はディーラーでも税金は車を買った人が払ってるでしょ」と説明していますね。

車金融の審査は速くて簡単!ただし高金利で融資額も少ない

車金融は担保を差し入れるため、収入や返済能力の審査基準がカードローンなどよりも緩いことが多いです。車を持ち込んでから30分くらいで査定金額を出す業者もあり、すぐにお金を借りることができるので、すぐにお金を借りたいと思っている人には助かります。

ただし有担保の融資としては金利が高く、車の書類上の持ち主が貸金業者になってしまうという注意点があります。

担保ありの融資でも高金利!査定金額・融資額も少ない

「車を担保に入れるんだから、不動産担保ローンみたいに低金利で高額を借りられそう」と思っているなら誤解です。実際に車を担保にお金を貸してくれる業者が設定している金利と貸付の限度額をまとめました。

貸金業者実質年率貸付額
オーテック(東京都知事(3)第31134号)9.25~18.0%10万円以上
R’s(東京都知事(9)第11310号)6.4~20.0%10万円~1億円
ナルト(東京都知事(3)第31301号)15.0~18.0%1,000万円まで

最高金利はけっこう高いですよね。大手消費者金融のカードローンと変わりませんし、銀行カードローンよりは高いです。

例えば三井住友銀行カードローンだったら、実質年率1.5%~14.5%で借りられるので、その差は歴然です。

よほどの高級車や人気車でなければ、融資額は期待していたほど高くはなりません。預かり融資なら中古車として売るときと同じくらいの額を融資してもらえますが、乗ったまま融資なら融資額はがくんと低くなります。

さらに、上限金利が17.8%のプロミスなら、30日間の無利息期間キャンペーンがありますので、その期間は利息が0円になるためずっとお得です。

後に解説しますが、車金融には悪徳業者やヤミ金が多いため、同じような金利なら、安心感、手軽さ、融資までのスピード、すべてを比較しても大手のカードローンの方がおすすめできるのです。

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大手カードローンを比較、紹介している記事もありますので、是非ご覧ください。

車金融の審査と必要書類とは?収入面の審査基準は低い

車が担保になるので、審査はカードローンなどに比べると簡単です。しかし、収入証明書などの提出が必要になる業者もあります。車金融で必要になる書類をまとめました。

業者必要書類
オーテック印鑑証明書・実印
身分証明書(免許証など)
車検証
収入証明書類
R’s印鑑証明書・実印
車検証
ナルト印鑑証明書・実印
身分証明書(免許証など)
車検証
収入証明書類
自賠責保険証

表を見ればわかる通り、車という担保があっても、収入関係書類をチェックされることがほとんどです。

収入が少ない場合、多く貸すと回収できない可能性が高くなるため、融資額は減らされます。

30分で融資完了!車金融の融資の流れと融資スピード

車金融を利用する人が感じている最大のメリットは融資までのスピードではないでしょうか。業者にもよりますが、カードローンより融資スピードが断然早いのが車金融の特徴です。

事前に電話連絡をして車で来店すれば、長くても10分くらいで査定額が出て、契約内容の説明や契約書の記入が終わればその場で融資されることがほとんど。来店から融資まで30分程度です。

車金融の申し込みと融資の流れはこのようになっています。

(1)事前の電話連絡で、担保にする車の年式などを説明
(2)担保にする車で来店
(3)査定、審査
(4)契約内容説明、契約書記入
(5)融資
収入をチェックされるということは、勤務先に在籍確認の電話がかかってくることもあるんでしょうか?
業者によって違いますが、「ナルト」という貸金業者は職場には連絡しないと明示しています。

車金融に潜む危険!金利以外の手数料を要求する悪徳業者

車金融には自治体から営業許可を得ている正規業者もありますが、ヤミ金や悪徳業者もかなり多いです。

法外な金利を要求してくる業者や、金利とは別に手数料とかリース料を請求してくるのが悪徳業者の手口です。表示されている金利が18%でも、手数料とかリース料を入れると、実質的に金利が法定金利を超えてしまう場合も多いんです。

悪徳業者の手口と実例を紹介しましょう。

高額の手数料とリース料・保管料を要求してくる手口

悪徳業者は「車検の名義書き換えに費用がかかる」などと言って、数万円単位で手数料を要求してくる場合があります。70,000円も手数料をとられたという利用者もいます。

でも実際に陸運局で名義変更にかかる移転登録手数料は500円。用紙代30円を入れても70,000円には遠くおよびませんよね。70,000円なんて、悪質といわざるを得ません。

さらにリース料や保管料を要求する業者もいます。リース料は車のレンタル料のこと。

車を担保にして車検証の名義を書き換えると、所有者は貸金業者になります。「乗ったまま融資」の場合は、車を貸金業者から借りて乗っている状態なので、リース料を要求されるというわけです。

預かり融資の場合も「車の保管料」などとして費用を要求してきます。

こうやって、明示していない利用を次々要求してくるのが悪徳業者の手口です。

法外な金利で融資する業者!利息だけで月6万払った利用者も

法外な金利を要求してくる業者もいて、逮捕される無許可営業の業者なども出ています。

次のように悪徳車金融でお金を借りて、自殺まで追い込まれた会社員の事例も。

2002年12月、さいたま市に住んでいた会社員男性は車を担保に25万円を借り、年利は出資法の上限金利(29.2%)を大幅に超える346%。

利息だけで毎月6万円というとんでもない利息を払わされていたのです。

返済が遅れたらすぐに車を転売されてしまう可能性も

これは悪徳かどうかといわれると判断が難しいですが、返済が少しでも遅れると、車をすぐに転売してしまう業者もいます。

良心的な業者なら、少し返済が遅れても督促の電話を入れながら待ってくれることもあります。しかし安く転売用の車を獲得することが目的の業者は、返済期日がきたら「待ってました」とばかりに即座に売り払います。

金利以外のお金がかかったり、すごい利息を払わされて自殺に追い込まれたり・・・車金融って実はけっこう怖いんですね。
正規業者もあるのですが、ヤミ金も多いんです。正規の貸金業者でも、担保があるのにカードローン並みに金利は高いしあまりメリットがないので、利用はおすすめできないわけです。

カードローンで借りられなくても車金融は利用しちゃダメ!

車を担保にお金を借りるのは車金融は、正規業者の利用でもあまりメリットがありません。悪徳業者も多く、高額な手数料やリース料を要求されて返済に困ってしまう人もいます。利用しないでください。

失業したりして生活再建に困っているなら、公的な融資制度「生活福祉資金貸付制度」も利用できます。そもそも借金で首が回らないなら債務整理も検討すべきです。

怪しい融資を利用する前に、他の方法を探してみてください。

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