「はじめてのキャッシングで、よくわからないまま金利の高いカードローンを選んでしまった・・・。」「毎月の返済がつらい・・・。」
そんな悩みを抱えながら、カードローンの返済をしていませんか?
カードローンは借り換えをすることで、金利や返済額を減らすことができます。
借り換えとは、いまのカードローンをより低い金利で組み直すこと。カードローンのほか、住宅ローンやマイカーローンでもできます。
この記事では、カードローンを借り換えるメリット・デメリットのほか、審査前に知っておきたい注意点について解説。借り換えにおすすめのカードローンも紹介します。
カードローン | 限度額・金利 |
---|---|
東京スター銀行 「スターワン借り換えローン」 | 30万円~1000万円 (12.5%) |
アイフル 「かりかえMAX」 | 最大800万円 (3.0%~17.5%) |
カードローンの借り換えとは「借入先を変更し返済額を減らす」こと
カードローンの借り換えとは、いまより低金利なカードローンに乗り換えて、返済の負担を軽くすることです。
債務者は借り換え先から融資されたお金を、本来の借り入れ先に支払います。その後は借り換え先へ、安くなった返済額を返していくという流れです。
それでは次の章から、カードローンの借り換えによるメリットとデメリット(注意点)について見ていきましょう。
カードローンを借り換える4つのメリット
カードローンの借り換えによるメリットは、次のとおりです。
それぞれ詳しく説明します。
1、カードローンの借り換えで返済額を減らすことができる!
そんなに変わらないなら、わざわざ借り入れ先を変更するの面倒・・・。
現在50万円借入中の人を例に、カードローンの借り換え前・借り換え後の返済額を比べてみましょう。
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
金利 | 17.8% | 12.0% |
毎月の返済額※ | 14,635円 | 13,000円 |
返済回数 | 48回 | 49回 |
利息 | 202,464円 | 134,294円 |
総返済額 | 702,464円 | 634,294円 |
しかし借り換え先によっては、返済額が減らない場合も。
これについては「借り換え先によっては総返済額が高くなる」で説明しています。カードローンの借り換えを申し込む前に、必ず読んでおいてください。
2、カードローンの借り換えは総量規制の例外!
カードローンの借り換えは「顧客に一方的融資となる借り換え」と見なされれば、総量規制※の例外となります。
「消費者金融などの貸金業者は、借りる人の年収の3分の1までしか貸付できない」という、貸金業法による規制のことです。
銀行のカードローンは「銀行法」に基づいて運営されるため、借り換えでなくても総量規制の対象外となります。
しかし貸金業者である消費者金融でカードローンの借り換えをしても「総量規制の例外」となるんです。
3、カードローンは借り換え先によって返済が楽に!手数料にも注目
カードローンの借り換えによって、返済がしやすくなったり、返済手数料が発生しなくなる場合もあります。
カードローンの商品内容をよく知らずに契約すると、次のようなことになる場合も。
・提携ATMが少ないので、いざという時すぐ借り入れできない
・ATMでしか返済できないので、毎月の返済が面倒
返済手数料のかからないATMが多かったり、手数料0円の返済方法を選べたりするカードローンに借り換えれば、これらの問題も解決できます。
4、借り換え専用のカードローンなら借金癖を解消できる!
「今の借り入れ分が返済できたら、もう借金しない予定」「借金癖がついた(つきそう)なので、今後はなるべくカードローンを使用したくない」という人には、借り換え専用ローンがおすすめです。
「借り換え専用ローン」と呼ばれるものは、資金使途(融資されたお金の使い道)が「借り換え」のみになっている場合がほとんど。
他の目的での借り入れはできないので、「ついついお金を借りてしまい、気付いたら借金が膨らんでいた」となるのも防げます。
カードローン借り換えのデメリットと注意点
カードローンの借り換えで後悔しないために、次のようなデメリットも知っておきましょう。
これらのデメリットも確認しておくことが、返済額を減らすコツでもあります。順番に詳しく見ていきましょう。
1、カードローンの借り換えにも審査がある!審査基準を確認しよう
カードローンの借り換えには、通常のカードローンと同様に審査があります。
「どれくらいの金額を、どれくらいの金利で融資できるか」についても審査によって決まるの。
金融機関によって審査基準は異なりますが、基本的な条件は次のとおり。
- 収入
- 雇用形態
- 勤続年数
- 住居形態
- 信用情報※
- 債務状況
- 他社への申し込み状況
信用情報機関に登録されている、クレジットカードやローンの申し込み状況、支払い(返済)情報のことです。
現在の年齢や収入は、最初の借り入れ時と変わっている場合もあるでしょう。そのため以前は問題なく通過できた審査も、借り換えのときには通過できないことも。
カードローンの審査については、次の記事で詳しく説明しています。借り換えを申し込む前に確認してくださいね。
2、カードローンの借り換えで返済額が高くなってしまう場合もある
「金利が低いから」といって試算せずにカードローンを借り換えると、逆に返済額が増えてしまう恐れがあります。
次のAさんのケースを例に見ていきましょう。
・借り換え後は毎月の返済額を5万円ほど減らしたい
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
金利 | 18.0% | 15.0% |
毎月の返済額 | 86,747円 | 37,457円 |
返済回数 | 10回 | 25回 |
利息 | 67,469円 | 136,440円 |
総返済額 | 867,469円 | 936,440円 |
カードローンの借り換えにより毎月の返済額は減っていますが、総返済額は7万円近くも高くなっています。
カードローンの利息は日割り計算。返済期間が長ければ長いほど、利息が増えて総支払額が高くなるの。
毎月の約定返済額が減れば、たしかに返済の負担は軽くなりますよね。しかし長期的に見るとお得とはいえません。
カードローンを借り換えする前に、必ず返済シミュレーションで総返済額を計算しましょう。
3、別のローンを契約中だとカードローンを借り換え不可の場合も!
実は別のローンを組んでいると、カードローンの借り換えができない場合があります。
貸し付けを行なっている金融機関は「年収」と「ローンすべての合計返済額」から申込者の返済能力を判断するため、借り換え先の審査に通過できない場合もあるんです。
他のローンをすぐ完済するのが難しい場合は、借り換え先の金融機関に相談してみるのもいいでしょう。
「カードローンの借り換えをしたいけど、審査に通る可能性が低い」「借り換えローンを利用しても、借金を減らせそうにない」という人は、債務整理のような法的手続きが必要な可能性があります。
借金を返せない場合の対処法・債務整理については次の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
銀行と消費者金融のおすすめ借り換えローンを紹介!
最後に、銀行と消費者金融の借り換えにおすすめなカードローンを紹介します。
借り換えローン | 東京スター銀行 「スターワン乗り換えローン」 | アイフル かりかえMAX |
---|---|---|
借入金額(金利) | 30万円~1,000万円 (12.5%) | 最大800万円まで (3.0%~17.5%) |
追加借入 | 可 | 不可 |
では、それぞれの借り換えローンの特徴について見ていきましょう。
東京スター銀行の借り換えローンが低金利!
東京スター銀行の借り換えローン「スターワン乗り換えローン」には、次のような特徴があります。
メリット | ・低金利 ・追加借入も可能 |
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デメリット | ・パート、アルバイトは申込不可 |
「スターワンバンクローン(のりかえローン)」は低金利なので、返済額を大幅に減らせる可能性が高いです。
また「スターワンバンクローン(のりかえローン)」で返済が進み、ローン残高より利用限度額が高くなった場合、その分は使い道自由な借り入れができます。
利用条件 | ・申込時の年齢が満20歳以上65歳未満 ・給与所得者 (正社員・契約社員・派遣社員) ・年収200万円以上 |
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申込・契約方法 | ・申込:インターネット ・契約:店舗窓口または郵送 |
借入金額 | 30万円~1,000万円 (1万円単位) ※申込時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限る |
利用限度額 | 50万円以上300万円以下 (10万円単位) |
金利 | 7.8%~9.8% |
返済方法 | 普通預金口座から自動引き落とし |
消費者金融からの借り換えおすすめ!アイフルの「かりかえMAX」
最後に消費者金融の借り換えローンを見てみましょう。アイフルには、初回契約の人限定の借り換え専用ローン「かりかえMAX」があります。
メリット | ・借り換え以外では使えないので借金癖を解消しやすい ・利用条件が比較的少ない |
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デメリット | ・銀行より金利が高い場合が多い |
利用限度額の範囲内であっても追加借り入れはできないため、今後キャッシングする予定のない人におすすめ。
東京スター銀行の「スターワンバンクローン(のりかえローン)」のように、雇用形態の制限がないのも特徴です。
利用条件 | ・アイフルの利用がはじめて ・満20歳以上 ・定期的な収入と返済能力がある |
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申込・契約方法 | ・申込み:インターネット ・契約:店舗窓口または郵送 |
利用限度額 | 1万円~800万円 |
金利 | 3.0%~17.5% |
返済方法 | ・自動引き落とし |
カードローン借り換え後は繰上返済!さらに返済額を減らすコツ
カードローンは、定期的に繰り上げ返済※することで総返済額を減らすこともできます。
約定返済額だけでなく、任意の金額を追加で返済することです。
ただし繰り上げ返済をしすぎて約定返済ができなくなった場合は「返済を延滞した」と見なされ、今後クレジットカードやローンなどの審査に響く恐れもあります。無理のない程度に行いましょう。
カードローン借り換えのポイントを復習しよう
1、本当に返済額が安くなるか試算してみる
2、返済方法や返済手数料を確認して申し込む
3、利用条件や審査基準をよく確認して申し込む
いまより金利が安いからといって、借り換えすれば必ず総返済額が減るとは限りません。
各カードローン会社の公式ホームページにある「返済シミュレーション」で試算したり、借り換え予定の金融機関へ相談したりして、じっくり検討しましょう。
借り換え後の約定返済額(毎月の返済額)によっては、繰り上げ返済することでさらに総返済額を減らすことも可能です。早めに返済を終わらせることもできるので、無理のない範囲で行なってください。