裁判所からの特別送達とは?身に覚えがないからと無視しないで!受け取った場合の対処法3つ

債務整理 2024.03.29
裁判所からの特別送達とは?身に覚えがないからと無視しないで!受け取った場合の対処法3つ

借金の返済が難しくなったとき、裁判所から届く可能性がある「特別送達」。いったい何が起きているのか…不安になる方も多いことでしょう。

特別送達の意味や目的、受け取り時の注意点などを、わかりやすく解説します。特別送達を無視するのは危険です。その理由についても、事前に頭に入れておきましょう。

「特別送達」この記事で分かるポイント
  • 特別送達って何?やばいの?
  • 特別送達を無視はNG、その理由とは?
  • 特別送達については誰に相談すればいいか?
  • 借金に困っている方を救済する制度である債務整理とは?
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特別送達は裁判所からのお知らせを届ける特別な手段

日常生活を送る上で、あまり馴染みのない「特別送達」という言葉。これは、裁判所から発送された特別な郵便を示しています。

裁判所から送付される、極めて重要な書類を送達したことを証明するための郵便で、郵便法において規定された方法です。

特別送達は、勝手にポストに投函されることはありません。郵便配達員が直接渡し、受け取るためにはサインや押印が必要となります。

特別送達は、家族でも受け取りが可能。また封筒の表面には、大きく名前と裁判所名が記載されています。

この特別送達をもとに、「隠していた借金トラブルを家族に知られてしまった!(借金がバレた)」というケースも多くみられます。

特別送達は受け取り拒否できない

特別送達で送られた書類を、受け取り拒否することはできません。民事訴訟法で、特別送達を発送した時点で、相手方に届いたとみなされると定められているためです。

もし、頑として受け取りを拒否した場合、郵便局員はその場に書類を置いていくことが認められています。こちらも法律で定められており「差置送達」と言います。

一方で、居留守を使った場合や、本当に在宅していなかった場合、「不在票」が投函されます。これを無視した場合、書類はいったん裁判所へと送り返されますが、場所や時間を指定した上で、再度送られてきます。

ちなみに、送付先の住所がわからない場合は、「公示送達」という制度が利用されます。裁判所の掲示板に、一定期間情報を掲示することで、書類を送達したものと判断される制度です。

特別送達が発送された時点で、「受け取らない」という選択肢はありません。問題を大きくしないためにも、できるだけ早く受け取りましょう。

特別送達を装った偽物もあるので、すぐに内容を確認する必要あり!

受け取り拒否や無視が難しい特別送達ですが、特別送達を装った偽物であれば、放っておいても問題はありません。特殊詐欺と予想されます。

以下のようなケースが、偽物と判断できる可能性があるものです。

  • 自宅のポストに勝手に投函されていた(普通郵便)
  • 封書ではなく、ハガキだった
  • 封書の表面に「特別送達」という文字がない

一方で、送り主が特殊詐欺グループであったとしても、特別送達そのものは、本物である可能性も。

送り主が誰であれ、本物の特別送達が送られてきた場合には、早急に受け取り、内容を確認するようにしましょう。

また自身では判断が難しい…という場合は、司法書士や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。最適な対応方法を一緒に考えてくれて心強いです!

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特別送達で送付されるのは主に訴状や借金の督促!内緒の借金が家族にバレる可能性大

借金問題を抱えた方に特別送達が送られてくる理由は、「借金を滞納したまま放置していたから」です。

滞納が続くと、債権者は返済されない債権の回収を図って、裁判所に貸金返還請求訴訟を起こします。

裁判所からは以下のような書類が送られてきます。

  • 訴状または支払督促
  • 口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
  • 答弁書
  • 分割払いを希望される方へ

訴状は債権者があなたに借金の返済を求め、裁判所に訴えを起こしたことによるもの、支払督促は債権者の申し立てによって裁判所が支払いを命じたものです。

放置していると、訴状は裁判に、支払督促は財産の差し押さえに進んでしまいます。

口頭弁論期日呼出状に記載されている期日には出席するようにしましょう。行かなかった場合、相手の言い分が全面的に認められてしまいます。

一方で、督促状の場合は「異議申立書」が同封されています。異議申立書を提出すると訴訟になり、通常の裁判へと移行します。

異議申立書は提出しなければ、債権者の言い分が認められてしまい、最終的に強制執行まで進んでしまう可能性が高まります。

特別送達を無視は絶対に危険!リスクありなのですぐに専門家に相談がおすすめ

法律上、無視することは認められない特別送達。とはいえ、「悪い知らせをどうしても受け取りたくない…」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。

特別送達を無視することによりリスクが生じます。専門家にすぐに相談することをおすすめします!

特別送達が職場に届き、借金問題が職場にバレてしまう…

特別送達は基本的に、受取人の自宅へと届けられます。受取拒否はできないと前述しましたが、もし自宅で受け取らなかった場合、裁判所は職場に送達することもできます。

職場に届いた場合、上司や同僚が受け取ることも認められているので、「自分が受け取っていないから」という理由で拒否することはできないのです。

裁判所名が入った特別送達が職場に届けば、多くの人の目に触れることになります。借金問題を、職場に知られてしまうリスクも高くなるでしょう。

裁判になったら、相手の言い分が100%受け入れられる

特別送達を受け取っても、その内容を無視していた場合、裁判は通常通りに進行していきます。つまり、相手の言い分が100%受け入れられてしまうのです。

全面敗訴となれば、業者側には給料の差し押さえが認められますし、不動産は競売にかけられてしまうでしょう。借金問題における、最悪の結果だと言えます。

身に覚えのある借金の場合は、「借金が減らせる方法」で解決出来るかもしれません!

自分の借金は減らせるのか?どうやっていくらくらい減らせるのかを、借金減額診断を活用してチェックしてみてください。無料で簡単に調べることができます。

そして弁護士などにその後どうすればいいか、しっかりと相談しましょう。

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特別送達を受け取った場合にやるべきこと3つ!借金問題を根本から解決へ!

特別送達を受け取ったからといって、まだ諦める必要はありません。送達を無視せず、やるべきことをきちんとやれば、借金問題は解決できます。

特別送達が届いたら、まずは落ち着いて、以下の3つの行動を実践してみてください。

絶対放置せずに、すぐに内容を確認しよう

特別送達を受け取ったら、なるべく早く、その内容を確認しましょう。放置しても、良いことはありません。

  • 自身の記憶と記載された内容に相違はないか
  • 督促状の内容に、言いたいことはないか
  • 時効の可能性はないか

これらの項目を、丁寧に確認していきましょう。

「裁判所からの特別送達」と聞くと、身構えてしまう方も多いでしょうが、その内容に難しい点はありません。何を伝えられているのか、しっかり把握しましょう。

異議がある場合は2週間以内に申し立てをする必要あり!

内容を確認し、異議がある場合は申し立てをする必要があります。認められている期間は2週間と短いので、早急に対処しましょう。

難しく考えてしまいがちですが、以下のような意見も、立派な「異議」です。

  • 一括返済を求められたが、難しいので分割返済で対応して欲しい
  • 身に覚えのない借金である
  • 時効を主張したい
異議申立書は、自身の考えを伝えるための貴重な手段です。期限を守って、適切に対処してください。

借金問題の専門であるプロ(弁護士や司法書士)に借金相談する!

特別送達を受け取ったものの、どうすれば良いのかわからないときには、借金問題の専門家に相談するのがおすすめです。

弁護士に相談すれば、内容確認から異議申し立て、時効の可能性の検討など、すべてをサポートしてもらえるでしょう。

督促から通常裁判に移行した場合でも、弁護士であればそのままサポートしてもらえます。相手方との話し合いのプロでもあるので、弁護士に借金相談をぜひ検討してみてください。

借金の状況を改善するために、借金を減らしたりチャラにできる債務整理も検討しよう

裁判所から特別送達を受け取った段階で、「借金を返済したくても借金が返せない
」という状態に陥っている
ケースも少なく無いと思います。

この場合には、国が法的に認めた借金減額措置である債務整理を検討しましょう。

特別通達を受け取ってからでも遅くはないので安心してください。

債務整理で自分の借金を減額できるかどうかは、借金減額診断・借金減額シミュレーターを利用すれば知ることができます。

債務整理には、主に以下の3つの種類があります。

弁護士や司法書士など、借金問題のプロに相談すれば、どの方法を選択するのがベストなのか、アドバイスしてもらえます。

特別送達によって督促状を受け取った段階で債務整理の手続きをスタートすれば、業者側は民事訴訟を起こさない可能性が高まります。

裁判以外の方法で話し合い、借金返済について取り決めていくことになります。

すでに訴状が届いている場合でも、債務整理によって、最悪の事態を避けられる可能性があるでしょう。専門家と二人三脚で、最善の道を探ってみてください。

ネット上で簡単に借金減額ができるかの目安が分かる 借金減額シミュレーターで、自分の借金が減らせるのか?確認してみましょう。

借金が減らせるなんて怪しくない?と思った方は、借金減額シミュレーターのデメリットについてを参考にしてみてくださいね。

特別送達は無視するのは大変危険!すぐに内容確認、必要ならプロに借金相談を!

特別送達とは、裁判所からの書類を届けるための、特別な送達手段を指します。特別送達で発送された書類を無視するのは不可能です。

できるだけ早くその内容を確認し、適切な手段を取ることが、借金問題解決への一歩だと言えます。

自分一人で対処するのが難しい場合、弁護士や司法書士が相談に乗ってくれます。借金問題に積極的に取り組んでいる事務所を頼ってみてください。

特別送達が送られている時点で、借金返済が難しいと思われる場合、「債務整理」についても積極的に検討を!できるだけ早く行動を開始するのがベストです。

債務整理も弁護士や司法書士を頼ることで、スムーズに手続きを進めていけます。

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