借金100万円を返済するための対処法と返済方法について解説

借金100万円を返済するための対処法 と返済方法について解説

借金が100万円という高額になると「どう返済すればいいのか」と悩むことが多いでしょう。返済の方法だけでなく「利息はいくらかかるのか」「返済期間はどれほどかかるのか」などの点が気になる方も多いかと思います。

また、住宅ローンなどの借り入れを検討している方は「借金が100万円あっても住宅ローンを借りられるのか」などの点が気になるでしょう。

上記の内容を含め、借金100万円の返済方法について解説します。

借金100万円を返済するには?3つの対処法

女性

借金100万円を返済するための対処法で、特に重要なものは3つあります。ここでは、その3つの対処法を解説します。

家族や親戚などに立て替えてもらう

経済的に家族や親戚を頼れるようであれば、一時的に借金を立て替えてもらうことも1つの選択肢です。「身内を頼るのは潔くない」と思う方もいるでしょう。
しかし、金融機関に高い利息を払い続けるよりは、その金額を身内に支払う方が身内の利益にもなります。「助けてもらう分、後で恩返しをする」と考えれば、身内を頼るのは間違ったことではありません。
また、たとえ立て替えてもらえなくとも、家族には借金をしていることを正直に話すべきです。配偶者についての内容は、公益財団法人・日本クレジットカウンセリング協会も、下記のように書いています。

(前略)借金返済のためには家計の見直しが必要で、そのためには家族の理解と協力が不可欠です。配偶者に打ち明けることで、ご家族が団結して借金に立ち向かい完済した例は数多くあります。
引用:よくあるご質問|日本クレジットカウンセリング協会

配偶者はもちろん同居の家族に対して借金を隠している場合は、できるだけそれを打ち明け、一緒に返済計画を考えるようにしましょう。

家計を把握し、支出を減らし、収入を増やす

100万円という大きな金額の借金を返済するには、下記の3つを行うしかありません。

  • 家計を把握する
  • 支出を減らす
  • 収入を増やす

上記は借金の返済だけでなく、資産運用でも基本となることです。みずほ銀行の公式サイトでは「資産を増やすために行う4つのこと」を、下のように説明しています。

・収入を増やす ・家計を把握する ・支出を減らす ・資産運用 の4つです。
引用:【年間1,000件以上の家計相談からみえた!】本気で変えたい人の、すぐにできる家計改善とお金の増やし方|みずほ銀行

上記のとおり、資産運用で必要とされることも「誰でも知っているようなごく当たり前のこと」です。このため、借金100万円の返済で必要なことも、先にあげた3点のように「ごく当たり前のこと」です。

複数に分散しているならおまとめローンを利用する

東京スター銀行

借入が複数に分散している場合、おまとめローンを利用して一本化しましょう。おまとめローンは、安ければ50万円から利用できます。

たとえば、東京スター銀行のおまとめローンでは、毎月の返済額の例が下のように示されています。

借入総額 毎月の返済額
50万円 7,318円
100万円 14,637円
150万円 21,956円
200万円 29,275円

参考:おまとめローン|東京スター銀行

上記のような表があるのは、50万円からおまとめローンを利用できるからです。ただ、借金の総額が50万円である場合、一本化しても金利が下がるとは限りません。法的に「下げなければいけない」というルールがないからです。

しかし、総額が100万円を超えると金利が下がることが多くなります。これは、利息制限法で「総額100万円から上限金利が変わる」からです。

利息制限法では、1つの借入先での借り入れの金額に応じて、以下のような上限金利を定めています。

一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
引用:利息制限法第1条|e-Gov法令検索

数字でわかりやすくまとめると、下のとおりです。

元本 実質年率
10万円未満 20.0%
10万円以上~100万円未満 18.0%
100万円以上 15.0%

たとえば、複数の消費者金融で総額100万円を借りている場合、それぞれの金利は一般的に年率18.0%です。しかし、その借入をまとめて1カ所で100万円を借りれば、金利は最大でも年15.0%になります。

このような法律もあるため、特に複数の借入先で総額100万円の借金を抱えている場合、おまとめローンによって一本化をするのが得策です。

借金100万円の返済方法は?3つのコツ

考える女性

100万円の借金の返済方法は、根本的な内容以外にも具体的なコツがあります。ここでは、それらのコツのなかでも実践しやすいものを3つ紹介します。

保険を解約する(解約返戻金で返済する)

生命保険などに入っている場合、その保険を解約することで解約返戻金をもらえるケースがあります。解約返戻金があるかどうかは、その保険商品によって異なります。

戻ってくる金額についても、ケースバイケースです。下の太字のとおり、保険の種類や加入していた年数などで変わります。

解約返戻金は、お支払いいただいた保険料合計額と同じではありません。
保険種類や、ご加入からの解約されるまでの経過年数によっても異なります。
引用:解約した場合、解約返戻金は払った保険料と同じ金額が戻ってきますか?|アクサ生命

どれほどの金額が戻るかは一概にはいえないものの、まとまった金額を手にする方法の1つです。

収入や状況によっては債務整理をできる

債務整理

収入や借り入れの状況によっては、債務整理を行えるケースもあります。債務整理には下記の4種類があります。

  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

上記のうち、借金100万円で行える債務整理は、ほとんどが任意整理か特定調停です。任意整理や特定調停は「内容が自由」な債務整理であるため、100万円の借金でも十分に適用できます。

個人再生については、借金100万円ではほとんど適用できないか、適用してもほぼ意味がありません。理由は、個人再生には「最低返済額」が定められているからです。

この最低返済額は、借金の総額が100万円の場合「全額」です。裁判所の公式サイトでは、下のように書かれています。

100万円未満の人・・・・・・総額全部
100万円以上500万円以下の人・・・・・・100万円
引用:個人再生手続利用にあたって|裁判所

借金100万円であれば、ちょうど100万円を払う必要があるわけです。105万円など、100万円を少し超えていたら、理論上はわずかに減額されます。

しかし、その程度の減額をしてもメリットはほとんどありません。このため、借金100万円の債務整理で個人再生が行われるケースは少ないのです。

自己破産についてはありえます。下記は弁護士ドットコムのサイト内での、ある弁護士の方による回答です。

借金の額が100万円以内でも、収入や資産から見て支払が不可能であれば自己破産をおすすめすることがあります。
引用:自己破産。100万で?|弁護士ドットコム 借金

極端な話、体を壊したなどの理由でまったく働けなくなれば、100万円の返済も難しくなります。そうしたケースでは、借金100万円で自己破産を行うこともできるわけです。

しかし、あくまでそうした「やむを得ない事情」がある場合に限られます。ただ「借金を帳消しにしたい」という理由で、自己破産を選ぶことはできません。

住み込みの仕事で生活費を節約しつつ稼ぐ

住み込みの仕事は「生活費を節約しつつ、収入を増やす」有効な選択肢の1つです。寮完備の仕事であれば家賃や水道光熱費が大幅に安くなります。また、期間工やリゾートバイトなど集中的に働く仕事が多いため、短期間でまとまった金額を稼ぎやすいのが特徴です。

たとえばスバルの機関従業員(期間工)の場合、下の画像のとおり寮費・水道光熱費がすべて無料となっています。

スバル

給与についても、月収例が27.9万円~30.1万円で、慰労金が最大122万円と、未経験者がすぐにもらえるお給料としてはかなりの高待遇です。

現時点でフリーターあるいは求職中という状態の場合、一時的にこうしたお仕事をして、借金の返済を進めるというのも有力な選択肢といえます。

借金100万円の返済期間は?

返済期間

100万円の借金があると返済期間はどれほどになるのか、という点が気になる方も多いでしょう。ここでは、借金100万円での返済期間の目安となるデータをまとめます。

追加で借りなければ3年~5年で完済になるのが一般的

追加で新たな借り入れをせず、ひたすら返済だけを続けた場合、3年~5年で完済に至るのが一般的です。これは、アイフルがまとめている「借金100万円での返済期間の目安」を見るとわかります。

返済期間 返済回数
4年5カ月 53回
4年 48回
3年 36回

参考:返済期間に応じたご返済金額・ご返済総額の目安|アイフル

アイフルが示す目安は、上のとおり「3年~4年5カ月」です。アイフルがこのような例を出しているのは、少なくともアイフルではこの期間での完済が一番多いからであると推測できます。

その他、プロミスとアコムは下のように、借金100万円での最大返済回数を定めています。

ブランド 最大返済回数 参考ページ
プロミス 60回 ご返済金額について
アコム 78回 ご返済シミュレーション

計算すると、プロミスは5年、アコムは6年6カ月が(借金100万円での)最長返済期間です。アコムはやや長いものの、プロミスの「最長5年」というのは、先ほどのアイフルの返済期間にも近いです。

各社の返済シミュレーションで詳しく計算できる

上でプロミスやアコムの返済シミュレーションを紹介しましたが、それ以外の各社・各ブランドでも、返済シミュレーションを公式サイトで行えます。

最終的な返済期間は、その金融機関やブランドのルールによって異なります。「自分の借入先での返済期間のルールがどうか」を、公式サイトの返済シミュレーションで確認してください。

借金100万円でかかる利息はいくら?

100万円の借金があると利息はいくらほどになるのか、気になる方も多いでしょう。ここでは、各社の返済シミュレーションから、借金100万円での利息をまとめます。

プロミスで58回で返済した場合の利息は約50万円

プロミス

出典:プロミス

プロミスの公式ページでは、100万円を借りた場合の返済シミュレーションが下のように書かれています。

借入金額 100万円
月々の返済金額 26,000円
返済回数 58回

参考:ご返済シミュレーション|SMBCコンシューマーファイナンス プロミス

26,000円を58回支払うと、150万8,000円です。よって、この場合の利息は50万8,000円です。

これはあくまで、最低金額での返済を続けた場合であり、さらに多く返済すれば利息も少なくできます。しかし、ギリギリでの支払いを続けていると、100万円借りて50万円の利息を払うことになるのです。

アコムで78回で返済した場合の利息は約57万円

アコム

出典:アコム

アコムのご返済シミュレーションで、下記の条件でシミュレーションを行うと、毎月の返済額が「20,144円」と出ます。

借入金額 100万円
借入利率 実質年率15.0%
返済回数 78回

20,144円を78回支払うと、157万1,232円なので、利息は57万1,232円です。

先ほどのプロミスより金額が大きいのは、返済回数が多いからです。プロミスは58回、アコムは78回で計算しています。

借金が100万円だと、実質年率は高くても15.0%です。実質年率15.0%の場合、アコムでの最大返済回数は「78回」です。

78回という数字は、先ほどのシミュレーションのページに記載されています。78回より少ない回数で返済すれば、アコムの利息もさらに安くなります。

債務整理なら利息をゼロにすることも可能

債務整理を行えば、利息をゼロにすることもできます。4種類の債務整理のうち、借金100万円で行えるものは主に任意整理と特定調停です。この2つは、金融機関(債権者)との話し合いで、債務整理の内容が決まるものです。

内容は話し合い次第であるため、利息がカットされることもあれば、されないこともあります。しかし、弁護士や司法書士などが間に立つ任意整理であれば、カットされるケースが多いものです。

逆に、こうした専門家による仲介がなく、裁判所で直接金融機関と交渉する方法が特定調停です。この方法では交渉力が弱くなるため、利息をカットできないケースも増えます。

借金100万円で住宅ローンは組める?組めない?

フラット35

住宅ローンの借り入れを検討している方は「借金が100万円あっても住宅ローンを借りられるのか」が気になるでしょう。ここでは、実際の住宅ローンのシミュレーションから、借り入れできる可能性を検証します。

フラット35の試算では2,000万円以上借りられる可能性がある

35年間固定金利の住宅ローンの1つに「フラット35」があります。まず、フラット35はカードローンやキャッシングの借金があっても利用可能です。これは下の記述でわかります。

他の借入金とは、フラット35以外の住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローン(クレジットカードによるキャッシングや商品の分割払い・リボ払いによる購入)などの借り入れをいいます。
引用:年収から借入可能額を計算|フラット35

ここで気になるのは「金額が100万円でもいいのか」でしょう。これもシミュレーションを行うと「2,000万円以上借りられる可能性がある」といえます。

こちらのシミュレーションページから、下記の条件で計算をしてみましょう。

年収 436万円(日本人の平均年収)
融資金利 1.3%(フラット35で特に多い金利)
返済期間 35年(フラット35なので)
返済方法 元利均等
他の借入金 毎月3万円返済、ボーナスで10万円返済

最後の「他の借入金」の欄は「100万円を3年がかりで完済する場合」を想定した金額を入れています。この想定でシミュレーションを行うと、下の画像のような結果が出ました。

シミュレーション

一番上の黄色部分のように2,715万円を借りられる可能性があります。あくまで大雑把なシミュレーションですが、平均的な年収で100万円の借金があってもフラット35を利用できる可能性はあるといえます。

(要確認)楽天銀行のシミュレーション結果は2,300万円~2,700万円

楽天銀行でも同じ条件でシミュレーションを行ったところ、下記のような結果が出ました。

商品種類 目安借入可能額
フラット35 2,710万円
金利選択型 2,373万円

シミュレーション結果の画像は下のとおりです。

楽天銀行

この楽天銀行の試算では「他のお借入」の種類について、カードローンや自動車ローンなどとは書かれていません。しかし、金額が近いことから、おそらく先ほどのフラット35と同様に、カードローンなども含むと思われます。

【結論】借入100万円自体は問題なく「全体の信用」で決まる

上記のフラット35と楽天銀行によるシミュレーションを見ても、借金が100万円あること自体は問題ないでしょう。借りられる金額が実際に2,000万円を超えるかはケースバイケースです。しかし、一定金額の融資は受けられます。

問題は、同じ借金100万円でも「全体的な信用度が足りているか」です。具体的には、下記の項目で信用度が判断されます。

  • 年収
  • 職業・勤務先・雇用形態
  • 連帯保証人の経済力
  • クレジットヒストリー
  • 借入希望金額

上記の内容を総合的に見て「信頼に足る」と判断されたら、借金100万円でも住宅ローンを借りることはできます。逆に信用度が足りなければ、借金がゼロであったとしても、住宅ローンの審査には通りません。

まとめ

まとめると、借金100万円の返済は大変であるものの、不可能ではありません。しかし、状況によっては任意整理や特定調停などの債務整理を適用するべきケースもあります。
「明らかに返済が困難」というケースでは、こうした債務整理を行えるかどうか、専門家に相談しましょう。多くの法律事務所や司法書士事務所は、初回の30分~1時間程度の無料相談を受け付けています。

「100万円の借金返済が厳しい」という方は、まずそのような事務所の無料相談を受けてはいかがでしょうか。

(監修:鎌倉鈴之助)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです