SMBCモビットは、大手消費者金融の中ではめずらしく、初めての利用者を対象とした無利息期間を設定していません。
それでも、多くの人にSMBCモビットが利用されているのには、理由があります。
この記事では、SMBCモビットの金利事情や、少しでも金利を下げて利息を節約する方法について解説します。また、無利息期間がないにもかかわらずなぜ人気があるのか? といった点についても詳しく解説していきます。
この記事の目次
SMBCモビットの金利と商品概要
SMBCモビットの金利は、3.0%~18.0%。他の大手消費者金融カードローンと同水準となっています。
- WEB完結申込なら職場への電話連絡もなし
- 郵送物なしで契約可能
- 来店不要で即日融資が可能
- 最短10秒の簡易審査で融資可能かわかる
利用対象 | 年齢満20歳~69歳の安定した定期収入のある方(SMBCモビットの基準を満たす方)
アルバイト、派遣社員、パート、自営業の方も利用可能 |
実質年率 | 3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
審査速度 | 最短30分 |
即日融資 | 可能 |
土日祝借入 | 可能 |
WEB完結 | 可能 |
担保・保証人 | 不要 |
無利息期間 | なし |
SMBCモビットには無利息期間がない
3.0%~18.0%という金利は他の大手消費者金融と同水準ですが、他社の多くが初めての利用者を対象に金利0の無利息期間を設けているのに対し、SMBCモビットは無利息期間を設定していません。
そのため、「短期間で返済する当てがある借り入れ」の場合は、他の大手消費者金融カードローンを利用した方が、返済額が少なく済むでしょう。
大手消費者金融系カードローンの無利息期間を比較
SMBCモビットを除く大手消費者金融カードローンでは、以下のような無利息期間が設定されています。
無利息期間 | 通常金利 | |
レイクALSA | 初回契約日翌日から60日
(5万円以内なら180日) |
4.5~18.0% |
プロミス | 初回出金の翌日から30日 | 4.5~17.8% |
アコム | 初回契約日の翌日から30日 | 3.0~18.0% |
アイフル | 初回契約日の翌日から30日 | 3.0~18.0% |
いずれも、初めての利用者を対象としたサービスですが、こうして見ると、レイクALISAの利息なし金利0期間が60日と、他社の2倍の長さだということがわかります。
したがって、60日以内(5万円以内の借り入れの場合は180日以内)に返済できる場合は、レイクALSAで借りるのが一番お得と言ってよいでしょう。
無利息期間がないのに人気がある理由とは?
無利息期間というお得なサービスがないにもかかわらず、なぜSMBCモビットは多くの人に利用されているのでしょうか。
その人気の最大の理由は、「在籍確認時に職場への電話連絡がない」ということでしょう。
カードローン申込時に申告した会社で本当に働いているかを確認する「在籍確認」は、ほとんどのカードローンで審査時に行われています。そして、在籍確認の方法は職場への電話が一般的となっています。
ですが、中には「職場への電話連絡は都合が悪い」という方もいらっしゃるかと思います。
HPに電話連絡なしを記載しているのはSMBCモビットだけ
実は、SMBCモビットは大手消費者金融カードローンの中ではめずらしく、公式HPに「職場への電話連絡なし」と記載しています。
これは、在籍確認自体がないということではありません。必要書類の提出だけで在籍確認を行うため、電話連絡なしで申し込めるというわけです。
無利息期間よりも、職場への電話連絡なしにこだわりたい人は、SMBCモビットを選択するのが安心ですね。
ただし、「在籍確認などの電話確認なし」で利用するには、「WEB完結申込」で申し込みをする必要があります。また、「WEB完結申込」で申し込みをするには以下の条件があります。
【WEB完結申込の利用条件】
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかに口座をお持ちの方。
保険証(全国健康保険協会発行の保険証)もしくは組合保険証をお持ちの方。
SMBCモビットの金利を下げるなら増額審査を
SMBCモビットに限らず、カードローン初回契約時に定められる利用限度額は100万円未満となるケースが一般的です。そして、多くは上限金利が適用されます。
大抵の方が、上限金利からのスタートとなるわけです。では、そこから金利を下げるための有効な手段は何でしょうか。それは、利用限度額の増額審査を受けることです。
なぜなら、カードローンの返済方式はほとんどが、利用限度額が上がるにしたがって適用金利が下がるようになっているからです。SMBCモビットも、例外ではありません。
利用限度額が100万円以上と認められれば、利息制限法によって、年率は15.0%以下に下がります。
審査によっては金利が上がってしまう可能性も
ただし、増額審査は必ず通るというものではありません。
カードローン入会時と同じような審査が行われるため、場合によっては審査落ち、さらに現在よりも低い利用限度額となってしまうこともあります。
その時点での返済状況や信用情報が審査され、返済の遅延や延滞をしていたり、契約時より収入が下がっていたりする場合は、そういったリスクが高くなってしまいます。
増額審査への申し込みは、1年以上(最低でも半年以上)の返済実績を積み、信用情報に問題がない状態で行うようにしましょう。
増額案内が届いたらチャンス
実は、増額審査が通りやすいタイミングというのが存在します。
SMBCモビットでは、利用実績が良好な長期契約者を対象に、増額の案内を出すことがあります。増額案内が来るということは、SMBCモビットに優良顧客として認識されているということになります。
その時点で給与が下がってしまったといった事情がある場合を除き、審査に通過しやすいタイミングと言ってよいでしょう。
金利の引き下げを相談することも検討可能
SMBCモビットのサポートに金利の引き下げを相談したことで、金利が下がったというケースもあるようです。
ただし、何も準備せずに相談してもなかなかうまくいきません。これから紹介する内容を参考に、しっかりと準備を整えたうえで相談をしてください。
遅延や延滞のない返済を続ける
まずは、返済期限を守った返済を心がけましょう。返済に遅れてしまうと、それだけSMBCモビットからの信用が失われます。
これは、他社からの借り入れがある場合も同様です。いくらSMBCモビットの返済をしっかりと行っていても、他社カードローンで返済が遅れていては金利の引き下げは難しいでしょう。
カードローン会社は、信用情報機関を通じていつでも信用情報の照会が可能です。借り入れをしているすべての返済を、期限を守って行いましょう。
最低半年以上利用する
遅延や延滞がないということが大前提として、それを継続することが信用につながります。
延滞なく借り入れと返済を繰り返してくれる顧客は、SMBCモビットにとっての優良顧客だからです。
最低でも半年、できれば1年以上の利用実績があるときに、金利引き下げが可能かをサポートに相談してみることはできるでしょう。
他社への借り換えを検討している旨を伝える
相談時に、他社への借り換えを検討している、他社と比較していると伝えるというのもひとつの手です。
ただし、大前提として優良顧客と認識されている必要があります。
金利を下げるだけでなく、利息を少なくする工夫を!
金利を下げることは重要ですが、いくら金利を下げたとしても、長く借りるとそれだけ利息を支払う期間は長くなり、結果的に総返済額は大きくなります。
そこでおすすめなのは、毎月の約定返済だけでなく、積極的に繰り上げ返済をして完済を早めるという方法です。繰り上げ返済を行えば、利息を払う期間が短くなり、総返済額を少なくすることが可能です。
SMBCモビットにはおまとめローンがない
「おまとめローン」は、複数の借り入れをまとめることで返済額を軽減できるもので、年収の3分の1までしか借り入れができない総量規制の適用外となっています。
ですが、SMBCモビットにはこのようなおまとめ専用の商品はなく、総量規制が適用される通常のカードローンしか取り扱いがありません。
おまとめローンを利用して金利を下げ、返済を楽にしたい場合は、下記の記事で紹介しているカードローン会社を検討するとよいでしょう。
まとめ
今回ご紹介してきたように、SMBCモビットの金利は他の大手消費者金融カードローンと同水準であり、無利息期間がない分、金利面では特に魅力的と言えるものではないかもしれませんね。
ただし、SMBCモビットには電話連絡なしの「WEB完結申込」があるため、誰にも知られずにカードローンを利用したい場合にはとても便利です。
電話なしでの申し込みを優先したい方には、SMBCモビットの「WEB完結申込」がおすすめです。借り入れ後は、しっかりとした返済実績を重ねて金利を下げる交渉を行い、同時にできる限り早い返済を目指して利息の節約にも努めるとよいでしょう。
(監修:サボテン、文:土屋孝則)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※画像はイメージです