「東京ふたり応援会議」イベントレポート~福井県 高野山真言宗 深山 飯盛寺の事例~

結婚支援の課題を考えるため、都道府県や自治体、結婚支援事業に関わる人たちが毎年集まる「全国結婚支援セミナー」。

2019年は、東京都主催(共催)のもと「東京ふたり応援会議」と題して、11月10日(土)・11月11日(日)の2日間にわたって行われました。

本記事では、先進的な取り組みを行っている都道府県・自治体・団体の事例紹介を行います。

地域と密着してお寺が縁結びにひと役

杉本成範さん(高野山真言宗 深山 飯盛寺 副住職)

お寺、結婚はどちらも「そこで暮らす人」と深いかかわりを持つ

杉本さん:地域と密着してお寺が縁結びにひと役」ということでお話をさせていただきます。

まず私が副住職を務めるお寺の紹介ですが、高野山真言宗の深山 飯盛寺(はんじょうじ)といい、福井県小浜市の飯盛(はんせい)というところにあります。

いま、日本全国にある77,000の寺院のうち、住職がいない無住寺院が20,000以上あると言われています。数年前の統計ですから、誰かが住んで面倒を見るということができないお寺が増えてきているという深刻な状況です。

福井県は人口10万人あたりのお寺の数でいうと全国2位。特に小浜市は日本有数の寺院密集地帯なのですが、人口減少がいちじるしく、2045年には20,000人を割る見込みです。お寺が抱える問題としては、若者の都市部への流出や少子高齢化などで、檀家さんの世帯と住職の後継者が減っているということがあります。施設の維持がむずかしくなれば、寺院の魅力も減ってきてしまいます。

結婚支援の取り組みを開始した理由は、檀信徒協議会の会長様から「檀家数減少に歯止めをかけたい」という相談を受けたことから始まりました。私の方でも、いずれ「檀家だからお寺を支えなければならない」という関係の維持は困難になるだろうから、「このお寺だからサポートしたい」「住職の○○さんを応援したい」という関係にシフトしなくてはいけないと考えていました。

寺院の魅力とは、場所・人・もの・空気だったりするのですが、そういうところを工夫して訴求することで付加価値を感じてもらい、お寺とお寺を支えてくださる方との関係を新たに築いていく必要があると思います。色々な施策を考えて取り組んでいますが、結婚支援はそのひとつとして有力な方法だと感じました。

寺院での婚活イベントは、お寺が持つ魅力や地域との関係性、各住職様のパーソナリティなどがフル活用できる可能性があります。福井県とも、結婚支援の取り組みでいろいろと情報交換などさせていただいています。福井県主催婚活イベントを見学したほか、「地域の縁結びさん」という結婚応援ボランティア制度にも登録しました。ひとりでも多くの方にお寺を知ってもらい、ステキなご縁がひとつでも実ればありがたい限りです。

宣伝になりますが、2019年11月17日に飯盛寺での結婚支援イベントをおこないます。フォトロゲといい、地図を持って歩きながら写真の場所を探していくというものです。山寺という地の利を活かし、ほかのお寺ではなかなかできない内容にしましたので参加者の方には楽しんでいただきたいなとスタッフ一同楽しみにしています。

●飯盛寺のfacebook にて婚活イベント情報等が発信されています

https://www.facebook.com/hanjyouji/

 

(取材:マイナビライフサポート編集部)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです

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