知っておこう! ローンの種類と賢い利用方法を目的別にご紹介

お金を借りる方法として代表的なローン。使用目的が決まっている住宅ローンやマイカーローンなどもあれば、使い道が自由なカードローンやフリーローンなどもあり、バリエーション豊かです。

今回の記事では、さまざまな目的に合ったローンの種類や、その利用方法についてくわしく解説していきたいと思います。

代表的なローンの種類

まずは、主なローンの種類をまとめてご紹介します。

住宅ローン

住宅ローンは、新しく家を建てたり、マンションを購入したりする際に利用できるローンです。

住宅の建て替えやリフォームなど、家に関することなら幅広く利用でき、既存住宅ローンの借り換えにも対応しています。

金融機関によっては、さらに自宅の改修や修繕などリフォーム費用を目的とした「リフォームローン」や、太陽光発電やオール電化などに利用できる「エコ・リフォームローン」などを用意しているところもあります。

また、銀行などの民間金融機関が提供する民間住宅ローンのほかに、独立行政法人や地方自治体など公的機関が提供している公共住宅ローン、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している、「フラット35」という長期固定金利住宅ローンも有名です 。

民間の金融機関が取り扱う住宅ローンは、団体信用生命保険への加入が必須となっています。

団体信用生命保険とは、住宅ローンは30年など長期に渡って支払いが続きますので、その間に債務者が死亡したり高度障害状態になったりすることでローンの支払いができなくなった際に、残りのローンを精算することができる保険のことです。

最近は、「ワイド団信」「ガン保障特約付き団信」「3大疾病保障特約付き団信」「7大疾病、8大疾病保障特約付き団信」など一般的な団信より加入条件がゆるやかだったり、保障が厚い団信などもあるようです 。

マイカーローン

マイカーローンは、自家用車の購入に利用することができるローンです。自動車ローン、オートローンなどと呼ばれることもあります。

銀行などの金融機関が扱うマイカーローンと、車を購入したディーラーが用意している提携ローン(ディーラーローン)の2種類があり、一般的には金融機関で組むローンのほうが、金利が低くなる傾向があります。

また、住宅ローンを組んでいる銀行でマイカーローンも申し込むと、さらに金利をマイナスしてくれる特典が付く場合もあります 。

一方、ディーラーで申し込めるローンは、ディーラーと提携している信販会社・保証会社が借入先となるローンです。

車を購入したその場で手続きをするため、審査は早くて簡単です。しかし、銀行のマイカーローンと比べて金利が高い場合がほとんどで、ローン完済まで車の所有権がないなど不自由な面もあります。

銀行のマイカーローンは、車の購入前に自分で手続きをしなければいけない手間はありますが、そのぶん金利が低いなど手間に見合うだけのメリットはありそうです 。

マイカーローンを利用する際には、返済シミュレーションが利用できる銀行の公式HPなどで、毎月の支払い額をチェックするといいですよ。

教育ローン

子どもの教育にかかる費用であれば、大学の入学金や授業料だけでなく、受験にかかる費用として交通費や宿泊費にも使えるのが教育ローンの特徴です。

銀行や信用金庫、労働金庫、JAなどの民間金融機関が取り扱う教育ローンは学校にかかる費用はもちろん、海外留学費用や下宿に入居する際にかかる費用などにも利用OKで、部活動の遠征でかかる費用や塾の合宿費用、習いごとにかかる費用まで幅広くカバーできるため、非常に便利です。

今は幼稚園や小学校から受験することが珍しくないので、利用する人も増えるのではないでしょうか 。

また、国の機関である日本政策金融公庫の教育ローン、「教育一般貸付(国の教育ローン)」 を利用するという方法もあります。

金利が安く固定金利なので着実に返済できるほか、日本学生支援機構(旧日本育英会)の「奨学金と併用可能」な点もありがたいですね 。

奨学金制度

日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金制度のほか、地方自治体の奨学金制度、あしなが育英会、交通遺児育英会などの財団法人による奨学金制度、新聞配達員として働くことで奨学金が受けられる新聞奨学生制度などもあります。

大学が奨学金制度を独自に設けている場合もあり、入試の際に優秀だった学生を対象にした授業料免除や特待生制度なども奨学金の一種です 。

カードローン

金融機関で借りられるカードローンなら、専用のカードを使ってATMなどからキャッシングを行うことができます。

銀行や信用金庫、労働金庫、JAバンク、信用組合などのカードローンは比較的低金利で、審査に通れば事業性資金以外なら使い道は自由という特徴があります。

消費者金融のカードローンは即日融資に対応している業者も多く、無利息期間があるなど短期間の借り入れがお得になるものも多いです。

担保や保証人が不要で、審査に通ればコンビニATMなどから手軽に利用ができます。

フリーローン

銀行が提供していることの多いフリーローンは、使い道が自由な点ではカードローンと似ています。

カードローンとのちがいは、カードローンが借入限度額の範囲内であれば何度も借りたり返したりを繰り返すことができるのに対し、フリーローンは一度に全額融資が行われ、返済を続けるタイプのローンだということです。

保証人は原則不要で、有担保型と無担保型の両方を用意している銀行もあります 。

ビジネスローン・事業ローン

銀行などの金融機関が取り扱う、事業資金の借り入れに使えるのがビジネスローン・事業ローンです。

企業・法人経営者や個人事業主向けのローンで、法人名義で借りられるものと事業主の個人名でも利用できるものとに分けられます。

担保や保証人が不要で融資スピードも早いフリーローンのようなものから、有担保で保証人をつけることで多額の融資を受けられるものまで、さまざまな種類があります 。

不動産担保ローン

不動産を担保にして融資を受けるローンで、別の不動産購入や相続・事業承継資金などに利用できるほか、ビジネスローンとして使えるところもあり、金融機関によってそのサービス内容はさまざまです。

有担保なので金利を低く押さえることができ、借り入れ限度額も大きくなりますが、返済ができなくなると担保にした不動産は売却しなければなりません。

自分名義の土地や建物、マンションなどを担保にしますが、家族名義や法人名義の不動産を担保にできるところもあります 。

さまざまな目的型ローン

そのほかにも、各金融機関によって独自の目的型ローンを用意していて、自分の利用シーンに合ったローンを選択できるようになっています。

ロードバイクローン・自転車ローン

自転車の購入に利用できるローンです。

高額なロードバイクや電動アシスト自転車の購入費のほか、パーツの購入や修理費まで利用が可能です 。

医療ローン・デンタルローン

保険適用外の高額治療を受ける際に利用できるのが「医療ローン」で、病院と提携している信販会社のローンを利用する場合が多いのですが、自分で銀行ローンを利用することもできます。

イオン銀行などで扱っているデンタルローンは、インプラント治療や歯列矯正、またそれにかかる検査費用などもまかなえる目的型ローンです。

ペットローン

ペット購入に利用できるペットローンというものもあります。

ペットの購入費用のほか、予防接種など健康維持費用、トリミングなどのお手入れまで利用可能です 。

ブライダルローン

おもに結婚式にかかる費用をまかなうためのローンで、結婚式場の費用や披露宴費用、結納金や婚約指輪代、新婚旅行費用も利用できます。

金融機関のほか、信販会社や結婚式場が独自に用意しているローンもあるようです 。

自己啓発ローン

語学教室やビジネススクールなど、習いごとや自分磨きに利用できるローンもあります 。

このような銀行の目的型ローンはカードローンよりも低金利で借りられるので、「どうしても今日お金が欲しい!」という場合でなければ、銀行の目的型ローンをじっくりと検討してみるのもおすすめです。

有担保ローンと無担保ローンのちがい

有担保ローンと無担保ローンのちがいは、一言で言えば、担保が必要なローンと不要なローンのちがいです。

担保を簡単に説明すると、お金を借りた人が何らかの事情でお金を返せなくなったとき、貸し手が損害を補うために自由に処分してよい借手側の物品のことです。

有担保ローンの特徴

金融機関に担保を提供することで、低金利で融資を得られるのが有担保ローンです。

不動産を担保にしてローンを組むのが不動産担保ローンで、購入予定の自動車を担保にしてローンを組むのがマイカーローンです。

住宅を買う際に利用する住宅ローンも、返済ができなくなった場合はその家を売却して残りのローンを返済しなければなりません。

お金を貸す側からすると、返済が滞って返してもらえないリスクを避けるため、借りる人の返済能力や担保の価値を審査し、金利を調整しています。

担保にいれる不動産などがあれば、返済がなかった場合は売却して損害を補うことができるので、同じ金額のローンを組んだとしても、有担保ローンのほうが金利は低くなります 。

無担保ローンの特徴

その一方で、無担保ローンは特に担保とするものがなくても融資が受けられるローンです。

金融機関では貸し倒れのリスクを避けるため、有担保ローンに比べると金利を高くしているので長期間借りるのは不向きです。また、借りられる上限金額も低くなっています。

しかし、運転免許証などの提示だけで手軽に借りられて、返済もコンビニATMでできるカードローンなどもあるので、うまく使い分けができるといいですね。

両者の詳細は、こちらの記事でくわしくまとめています。

使う目的が決まっている人は「目的別ローン」を利用しよう

マイホームを建てたり新車を購入したりと、使う目的が決まっている場合、まずは自分が利用している銀行に目的別ローンがないかどうかをチェックしましょう。

利用実績のある銀行だと、ローンを組む際に毎月安定した収入があることがすぐにわかりますし、「給与振込口座に指定すること」が金利を安くできる条件とされている場合もありますので、普段から利用している銀行で目的別ローンを探すのはおおいにメリットがあります 。

次に、住まいの地域にある信用金庫やJAバンクなど、地元密着の金融機関も検討してみましょう。

地元密着の金融機関では地域在住・在勤の人を対象にした低金利のローンが見つかることがあります。

銀行の中でも店舗を持たないネット銀行やイオン銀行やセブン銀行など流通系銀行 なども、金利を安く設定しているところが多いです。

住宅ローンなど特に金額が大きなローンは、少しの金利の差が大きく関わってくるので、慎重に比較検討したいものですね。

借りる金額が大きい場合、ローン審査にはある程度の時間がかかりますが、各社公式HPには借り入れシミュレーションが用意されていることも多いので、上手に利用して比較検討してみましょう。

生活費に使いたい人はカードローンを利用しよう

使う目的が決まっておらず、漠然と「今月の生活費が足らなくてピンチ」という場合は、どうしたらいいのでしょう。

目的型ローンは使用目的が決まっているので、「今月の生活費」として利用できるのは、利用目的が自由の「カードローン」か「フリーローン」になります。

中でもカードローンは、使いたいタイミングでATMから借り入れができ、少額の1万円から借りられる手軽なローンです。

銀行のカードローンと消費者金融のカードローンがあり、消費者金融のカードローンはローン申請の当日に審査が終わり、即日融資を受けられる可能性があるのが特徴。

無利息期間があるなど、短い期間で返せるならばとてもメリットが大きいローンです。

ローン審査に通るために注意すべきこと

ローン審査では、個人信用情報や返済能力、勤務実績などをチェックされます。

個人信用情報は過去の借り入れ・返済状況やローン申し込み情報などが保存されていて、クレジットカードのリボ払いや携帯電話の割賦払いなどの履歴も含まれます。

消費者金融などからの借り入れが滞納されて3カ月を超えると、ブラックリストに載る状態になってしまいます。

こういった金融事故情報は、最低5年間は消えませんので、その間はどのようなローン審査も通らなくなると覚悟しましょう。

自分 の信用情報は自分で確認することができるので、ローン審査に不安がある人は、信用情報機関のJICCCICに開示依頼をしてみてはいかがでしょうか。

安定した収入を確保していても、正社員以外の雇用形態だったり、勤続年数が1年未満だったりすると審査は厳しくなりますし、収入と借り入れ希望額が見合わないと、返済能力を不安視されることがあります。

でも、1社でローン審査に落ちたからといって、二度と受からないというわけではありません。

信用情報には問題がないのに審査に通らないという場合は、ご紹介した注意点を確認したうえで、別の金融機関に相談してみましょう。

なお、一度に複数の会社へローン審査をすると、その情報がまた信用情報機関でチェックされて「お金に困っている人」とマイナスに働く結果にもなるので注意が必要です。

ローン審査も慎重に行いましょう。

正しいローンの知識を知って賢く利用しよう

正しいローンの知識を知っておき、いざという時に使えるようにしておくことは、豊かな生活を送るための支えとなるでしょう。

住宅ローンやマイカーローン、教育ローンといったメジャーなものから、自転車ローンやペットローン、自己啓発ローンなどニッチなものまで種類はさまざま。

借りる目的にあったローンを選んで、賢く使いましょう。

(監修:榊原政裕、文:土屋孝則)

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