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2019年04月03日 16:47 更新

本棚掃除の2つのポイントと、カビ&シミ対策

すき間なくぎっしり詰められた本棚は、定期的に掃除をしないとカビやシミ(紙魚)の温床になります。シミとは、本棚やクローゼットにいる小さな銀色の虫。人には無害ですが、本は傷みます。大事な書籍をきちんと保管しておくために、心がけたい掃除方法とカビ・シミ対策をご紹介します。

本棚の汚れが招くマイナス要素

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本棚のホコリと湿気がトラブルの元!

本棚にカビが生えたり、シミが発生する原因は、ホコリと湿気です。シミとは、漢字で「紙魚」と書く小さな虫。本の装丁に使われる糊や、ホコリを食べて生きています。ホコリが積もった本棚は、シミの食糧庫だといえるでしょう。人体には無害な虫ですが、糊を食べてしまうので本は傷みます。家の中に虫がたくさん住んでいるというのも、あまり気持ちのよいものではありませんね。また、シミは湿度70%以上の環境を好みます。しっとりしていて通気性の悪い場所には、もちろんカビも生えやすくなります。

アレルギーなど体調悪化を招くことも……

ホコリがたまった環境は、シックハウス症候群などのアレルギーを引き起こす要因になります。家の中で、くしゃみがたくさん出る方は注意してください。ホコリが原因かもしれません。カビについても同様です。しかも、カビはダニの大好物。カビやホコリがある場所には、ダニも発生しやすくなります。小児喘息の80%はダニに起因するといわれているため、小さなお子さんのいるご家庭では特に注意しておきたいですね。

本棚掃除はどんなことをすればいい?

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基本は週一のホコリ取り

よく本を出し入れする棚や、背板のない本棚、適度にすき間のあいた本棚は、比較的通気性もよく、ホコリがたまりにくい環境にあります。それよりも、めったに取り出さない本箱、ぎっしりつまった棚には要注意です。基本的には、週1回のホコリ取りをおすすめします。ホコリを吸着するモップでサッとなでる、はたきをかける、といった簡単な作業でかまいません。時間に余裕があるときは、一度棚から本をすべて出してホコリを取ります。乾いた布で本と棚板を拭いてホコリを取り除いてください。

柔軟剤スプレーでホコリを防止!

本棚のホコリは、空気中に舞ったホコリがたい積しているものです。家の中のホコリをゼロにするのは難しいので、「扉付きの本棚に収納する」「本棚の前面に布などでホコリよけのカバーをつける」といった物理的対策が有効です。ただし、湿気がこもりやすくなるのでときどき換気が必要になります。

また、ホコリは静電気によってくるものですから、静電気を予防することで吸着を防ぐことができます。本棚を掃除する際に、柔軟剤スプレーを使ってみましょう。柔軟剤スプレーは、水500mlにお好きな洗濯用柔軟剤25mlを混ぜて作ります。それを棚板に吹き付けて、よく乾かしてから本をしまってください。洗濯用柔軟剤は、静電気防止の効果があります。ただし、木製の本棚に使用する際は注意してください。変色しないかどうか、目立たないところで試してからにしましょう。

本棚がカビ・シミに侵されてしまったときの対策

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本棚のカビ退治

本棚がカビに侵されたときは、とにかく拭くしかありません。カビの胞子をすべて取り去ります。水拭きをして乾かしてから、アルコールスプレーで除菌しながら、また拭きます。一度カビをぬぐった布で別の場所を拭くと、胞子が移ってしまうので、掃除の布は使い捨てにしてください。除菌タイプのウェットシートを使うと便利です。

カビてしまった本は、天日干しをします。直射日光に当てると本は傷みますが、カビて腐るよりマシ。数時間日光にあて、本のページをパラパラとめくり、風を通しましょう。

本棚のシミ退治

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本を傷めるシミ退治には、ホウ酸だんごがよく効きます。しかし有毒のため、小さいお子さんやペットのいる家庭にはおすすめできません。間違って食べてしまうと死にいたる危険があります。もともと人には無害な虫なのですから、もう少しおだやかな方法で駆除しましょう。

最も簡単な方法は、シミの嫌うにおいを本棚につけておくことです。シミはラベンダーの香りが嫌いなので、アロマオイルをたらした紙片をいくつか挟んでおきましょう。ほかのハーブ系のアロマでも効果が期待できますから、好みの香りを選ぶのもいいですね。

箱詰めした完全保管用の書籍には、衣類用の防虫剤も効果的です。防虫剤には、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳といった種類がありますが、どれもにおいがきついのが特徴。また、3種類は、併用すると溶けてしまう恐れがあるので、注意してください。

まとめ

電子書籍の流通が進むと、「本は所有するもの」という意識が薄れてくるかもしれません。しかし、それでも大切にしたい本はありますし、子どもの絵本は電子書籍には置き換えられません。大切な本を守るために、カビやシミが出ないように対策を行いましょう。事前に香りづけしたり、収納ケースにいれてカバーしたりと、予防しておくのがいいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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