濡れ新聞の効果で掃除が楽々! 簡単・新聞紙お掃除テク
新聞紙は、廃品回収に出してトイレットペーパーと交換してもらうのもいいですが、ぬるま湯に浸した濡れ新聞をお家のなかのお掃除に使えること、ご存知ですか? ここでは、磨き掃除や掃き掃除など、新聞紙ならではの効果を活用したお掃除テクや注意点などについてご紹介します。
新聞紙が掃除に使える? きれいになる理由
新聞紙の原料はパルプ。木材など植物から製造される繊維です。表面にコーティングを施していないため、吸水に優れています。また、水を合わせると界面活性剤と同じような働きをするため、汚れを落とす力があります。
繊維が細いのもパルプの特徴です。例えば、雑誌などに使われている紙のように粗い繊維だと、水で濡らすとポロポロとほぐれてきてしまいます。繊維が細い新聞紙なら、強くこすっても、繊維が残ることがほとんどありません。
なお、新聞紙にはインクが使われています。このインクに含まれる脂に汚れを分解したり、吸収したりする働きがあります。ちなみに、このインクには誤って体内に入っても大丈夫なものを使用しているので、キッチン周りでも安心して使うことができます。とはいえ、インクであることには変わりありませんから、衣類などに長期間接したままにすると色移りすることがあるので注意してください。
新聞紙掃除に向いてるベストスポット
そんな新聞紙を使って、掃除するのに適したお家の中のスポットを順にご紹介していきます。
窓ガラス
まずは、新聞紙を使ったお掃除の定番中の定番、窓ガラス。ボール状に丸めた新聞紙、ぬるま湯を張ったバケツ、ゴム手袋を用意してください。ゴム手袋は、手が汚れるのを防ぐだけでなく、インクによる手荒れを防ぐ目的もあるので、なるべく使用するのが◎。
ぬるま湯に浸し丸めた新聞紙を、手に持って窓を磨きます。一度やっても汚れが落ち切らない場合は、何度も繰り返してください。一通り汚れがなくなったら、乾いた新聞紙を手に持ち、円を描くように水滴を拭き取るようなイメージで磨いていきます。上から下へと順に磨いて行くと、磨いた場所に水滴が流れることがありません。また、「外側→内側」の順序で窓磨きをするのがおすすめ。汚れやすい外側を先に磨くことで、内側の磨き残しを減らすことができます。
なお、あまりお天気が良い日だと、ホコリが乾燥して、固くなってしまいます。汚れを落としづらくなるので、新聞紙を使った窓ガラスのお掃除は、やや湿気のある曇り空の日がおすすめですよ。
鏡
ベランダ
玄関
玄関もベランダと同様、濡らした新聞紙をしっかり絞ったうえで、ビリビリにちぎって玄関に散らしてください。ホウキで新聞紙を集めれば、吸着した小さなホコリやゴミが一緒についてきてくれますよ。
新聞紙を使った掃除がNGな場所
いろんなお掃除に使える新聞紙ですが、注意点もあります。以下にまとめました。
フローリング
ベランダや玄関のお掃除に使えるんだったら、フローリングにも良さそうと考えがちですが、これはNG。新聞紙は繊維が細かいとはいえ、紙であることに変わりはありません。布よりも硬さがあるため、フローリングを傷をつけてしまうことも。また、インクの脂で床にツヤが出せて良いように思いますが、逆にインクが床に移ってしまう恐れもあります。フローリングのお掃除に新聞紙を使うのは避けましょう。
車の窓
お家の窓ガラスに新聞紙が使えるなら、車の窓ガラスにも使えると考えるのが普通。確かに、きれいにはなります。ところが、新聞紙のインクが窓ガラスに付着すると、インクが雨に反応して油膜となり、運転中のドライバーの視界を悪化させてしまいます。危険を招きかねないので、車の窓ガラス掃除に新聞紙を使うのはやめましょう。
まとめ
窓ガラスや鏡だけでなく、掃き掃除にも大活躍してくれる新聞紙。お家にある古新聞紙を使えば、コストもかかりません。お家にあるものを活用して、ぜひ試してみて。