教科書収納のコツと便利なアイテム5選
時間割の準備に、家庭学習のあと片づけ……子どもだけではできず、ついつい親が手伝ってしまう、とお困りの方はいませんか? ここでは「お子さまの自立を助ける」教科書収納のコツと、おすすめの収納アイテムをご紹介します。ぜひご家庭でお試しください。
自分で支度できるようになる! 教科書収納のコツ
こんにちは! ライフオーガナイザー1級で看護師の竹本ひろこです。
私はもともと片づけが苦手で、忘れ物も多く、数多くの失敗を繰り返してきました。同じ失敗を繰り返すと、周囲には呆れられるし、自分も自信を失ってしまいます……。
そんな数々の失敗経験をもとに、
・忘れ物をせずに準備ができる
・元の場所に片づけられる
という2つのポイントに基づいて、子どもが自分でできる教科書収納のコツを、ライフオーガナイズのメソッドとともにご紹介します。
教科書とノートはセットで収納
忘れ物防止の基本は、教科書とノートをセットで収納すること。セット化することで、家庭学習のとりかかりがスムーズになるというメリットも。教科によっては、教科書とノートのほか、ドリルと練習ノートが必要だったり、資料集が必要な授業もあります。
※画像は、小学4年生の1学期の、4教科・全12冊の教科書類とノートです。
ラベルや仕切りで整理整頓
大人目線の「あたりまえ」でなく、「子どもにとってのわかりやすさ」を最重視しましょう。「ラベル」や「仕切り」を工夫すると、教科書の出し入れに迷わずに、準備と片づけができます。
ライフオーガナイザー®は、コンサルティング型片づけサービスを提供するときに、「利き脳片づけ®」をヒントにします。これは“脳タイプによって、ぴったり合う片づけ方がひとりひとり違う”という考え方です。
例えば「ラベル」の場合、文字認識が得意で色がゴチャゴチャするのが苦手な脳タイプと、文字より色別のほうが認識しやすい脳タイプがあります。また「仕切り」なら、細かいほうが収納しやすい脳タイプと、大まかに仕切るとうまくいく脳タイプがあります。
タイプによって使いやすいやり方が異なってくるので、お子さまにとってわかりやすいかどうか、使いやすいかどうかを参考に、様子を見ながら工夫を凝らしてみましょう。
参考書籍
『利き脳片づけ術 脳タイプで、お部屋も心も未来もスッキリ!』(著:高原真由美)
収納場所を一カ所に決める
教科書をほかの学習用品や小物類と一緒に収納すると、持ち物の準備がしやすくなりますね。
あまり使わない教科書があっても、学校から指示がない限り、年度内は一カ所に収納しておきましょう。忘れたころに、「明日学校に持ってくるように」と言われることも。春休みになったら、子どもと一緒に整理しましょう。
収納アイテムの活用
持ち物の準備が自分でできるように、収納アイテムを活用して、学習環境を整えましょう。専用の収納アイテムもありますが、ご家庭によって、学習スペースやお財布事情はさまざま。
ここからは、多用途、かつお手頃価格でそろえられる収納アイテムを紹介します。
おすすめの収納アイテム5選
教科書の収納に、既存の収納スペースやアイテムが使えるといちばんいいのですが、それが難しいケースもありますよね。新しく収納が必要だったり、個室学習までの数年間だけ一時的に収納が必要だったり……。そんなときに、多用途でリーズナブルな収納アイテムはいかがでしょうか?
カラーボックス
手ごろな値段で、準備しやすい収納アイテムです。 サイズも複数バリエーションがあるので、部屋のレイアウトをよく考えてから、サイズを選ぶようにしましょう。
ランドセルを一緒に収納するなら、出し入れのしやすさや、強度、安定性も選ぶ上では重要なポイント。 もちろん教科書が増えてきたときは、見直しが必要です。カラーボックスの中には、工具不要で棚板の位置が変えられるものもあり、収納する荷物に合わせて調整することができます。
カラーボックスと一緒に使いたいアイテム①:キャスター
キャスターを取り付けるとラクに移動できるので、学習場所と収納場所を毎日変えることもできます。掃除もラクにできますよ。
カラーボックスと一緒に使いたいアイテム②:インナーボックス
いろんなサイズ・素材・色がそろっているインナーボックス。 ハンカチ・ティッシュ・給食袋などの小物類も、教科書と一緒に収納すると、支度しやすくなりますね。
ファイルボックス
見た目にもすっきりと収納できるファイルボックス。 机の上、棚の中のごちゃごちゃを回避することができます。
無印なら組み合わせて使える
ファイルボックスの定番。耐久性は抜群です。
ファイルボックスに引っ掛けて使える収納アイテム。教科書と文房具をセットにして収納できます。
教科書が少ない我が家は、このようにカウンタースペースにも収まります。ダイニングなどの共有スペースでの、見守り学習に効率的です。
仕切りスタンド
こちらも机の上や棚の中で使えるアイテム。存在を主張しないので、すっきりと収納できます。段差が少なく、耐久性のあるものを選ぶと◎。
ブックエンド
収納量に合わせて、置く場所を選ばず収納できるブックエンド。こちらは、シンプルで耐久性にも優れています。底ゴム付きで安定性抜群です。
A4トレー
教科ごとに仕切りながら積み重ねるように収納するには、こちらのような、「A4がゆとりをもって入るサイズ」のトレーがおすすめ。2~3教科ごとのように、ざっくりと分けても、苦労せずに探せますよ。ずれないジョイント、耐荷重も選ぶポイントです。
まとめ
時間割の準備がなかなかできない、忘れ物を頻繁にする、教科書などの学習用品が片づけられない……。その原因は「子どもに合わない教科書収納」かもしれません。子どもをただ叱るのではなく、困っていることは何か、どうしたらやりやすくなるのか、話し合ってみてください。この教科書収納のコツとおすすめの収納アイテムが、ご家庭の学習環境の改善のお役に立てたら幸いです。