「収納が足りない」となげく前に! キッチンの整理収納法
モノが増えがちなキッチン。家の中でも特にお片付けが難しいところです。気づけば収納スペースがパンパン! 買い物したモノが入らなくて、床にモノがごちゃごちゃ……なんてこと、ありませんか? 今回はキッチンで増えがちなモノを整理するために、収納スペースを圧迫しない対策をご紹介します! ぜひ参考にしてみてくださいね。
こんにちは! 整理収納アドバイザーの三吉まゆみです。
みなさんのご自宅のキッチン、収納スペースとモノの比率はいかがですか?
これまでたくさんの方のキッチンのお片付けを手伝ってきましたが、収納スペースがたくさんある方のほうが意外にも、「収納が足りなくて入りきらない」となげいていらっしゃいます。
収納スペースはかなり広々あるのに、それでも入りきらない……。収納が多ければ片付くというわけではないんですね。
そうなってしまう原因は、実はモノの量にあります。毎日使っていると、「一つの景色」になって馴染んでしまいますが、知らず知らずのうちに増えてしまっているモノって結構あるんですよ。
今回は、キッチンで具体的に増えがちなモノを挙げてみますので、ご自宅のキッチンとにらめっこして、チェックしてみてくださいね!
キッチンで増えがちなモノはどうすればいい?
今回は、キッチンで増えがちなアイテムの具体例と、その解決策を紹介していきます。
あなたのお家のキッチンにも、スペースをとっているモノがあるかも?
調味料などのストック
キッチンで場所をとるものの代表といえばコレ! ストックを何個も持っている方、いらっしゃいますよね。
どうしてそんなに過剰ストックが発生してしまうのか?
理由として考えられるのは
・もうストックがなかったかもしれないから、念のため買ってしまう
・安かったから買ってしまう
・セット割引などで多く買ってしまう
などが考えられます。
解決策としては、
・ストックを保管する場所を決めることで、ストック量を把握しておく
・「残り半分になったら買う」などの明確なルールを決めておく
基本的に、この二つを守れば大丈夫!
どこに何があるか、残量がわかっていればむやみに買うこともなくなりますし、たとえ特売セールをやっていても、ストックがあることがわかっていれば「今買わなくても、次に必要な時までにまたセールの周期が来るだろう」と受け流すことができます。
タッパーなどの保存容器
キッチンの収納がぎゅうぎゅうになってしまう理由に、保存容器の多さが原因となっているご家庭がたくさんあります。それもサイズがバラバラで重ねられないもの多数。奥に追いやられてしまった古い保存容器は変色していたり、劣化で割れていたり……なんてことも!
まずは、あちこちの収納スペースに散らばってしまった保存容器を一ヵ所にまとめて、どんな保存容器を持っていたかきちんと把握してみましょう。「こんなに持っていたんだ」と、その総量に驚くはず!
解決策は
・スタッキングできるものより、入れ子タイプのものを残す
・自分のライフスタイルを客観的に見る
・サイズをそろえる
などが挙げられます。
上の写真のように、スタッキングタイプはたとえ同じサイズでも上に重ねると場所をとりますが、入れ子タイプなら一つ分とほぼ変わらないくらいのスペースしかとりませんよね。なるべく同じサイズのもので、数個ずつそろえるのがオススメです。
またライフスタイルに関しては、そもそも保存容器がたくさん必要な暮らしをしているかということが重要です。作り置きをいくつもしているのか、アウトドアなどでたくさん使うのか、食材の保存によく使うのかなど、自分のライフスタイルを客観的に見てみましょう。
ちなみにわたしは作り置きをほぼしません。それに気づいて、保存容器の数を減らすことができました。
スーパーのビニール袋
知らず知らずのうちに溜まってしまうもの、それはスーパーなどのビニール袋。生ごみを入れたり、ゴミ箱にセットするために使ったり、汚れものを入れるために使ったりと、日常生活でなにかと使うものですよね。
でも、使う頻度と溜まる頻度の比率はどうでしょうか? ビニール袋を入れるための収納スペースから、あふれていることはありませんか?
収納からあふれだしたら、見直しのタイミング! よくやってしまいがちなのが、あふれたから収納スペースを新たに作ってしまうというもの。あふれるということは、使う頻度がそこまで多くないということなので、そんなにたくさんは必要ないというサインです。
解決策はこの2つ。
・買い物の際はエコバッグなどを持っていき、ビニール袋を家に持ち帰らない
・増えてしまったら、定期的に見直して数を減らす
モノが捨てられない! というタイプの方でも、ビニール袋なら気軽に見直しやすいかと思います。
割箸やストローなど
コンビニやスーパーなどでお弁当やお惣菜、飲み物を買ったときについついもらってしまう割箸、プラスチックスプーン、ストローなど。でも、もらったものの実際は使わずに、気づけば引き出しいっぱいに溜まってしまっていること、ありませんか?
最近は防災用で多めにストックしている方もいらっしゃいますが、収納スペースを圧迫するくらいの量が必要なのか……と考えると違いますよね。
解決策としてはこの3つ。
・「ここに入るだけ」とケースなどを使って上限を決める
・必要ないときはむやみにお店でもらわない
・アウトドアの時などに積極的に使って消費する
お子さんのいる家庭では、工作などで積極的に使っていくのもいいですね。
掃除グッズ
排水溝掃除用、コンロ掃除用、換気扇掃除用など、用途別にいろいろな掃除スプレーがありますよね。その他、重曹やクエン酸、酸素系漂白剤などの粉末タイプの掃除グッズにアルコールスプレーなどで、収納スペースは満員状態。特に今はSNSなどで掃除法を載せている方も多く、新しい掃除用品を使っていたり、流行っているのを見ると試してみたくなったりしてどんどん増やしてしまいますよね。
解決法はこちら。
・今持っている掃除スプレーの液性をチェックして、同じ種類のものを増やさない
・こまめに掃除する
・新しい掃除グッズ、流行の掃除グッズにすぐ飛びつかない
掃除グッズは、大きく分けて酸性、中性、アルカリ性に分けられます。実は、掃除スプレーなどのパッケージの液性を見てみると、スプレー自体は用途別で販売しているのに、中身はほぼ同じ……なんてことはよくあります。
一度、持っている掃除グッズのパッケージなどをチェックしてみてくださいね! 流行の掃除グッズも、実は手持ちのものと同じような特徴かもしれませんよ。
また、普段からこまめに掃除するくせをつけて、強力な洗剤・専用洗剤を増やさないようにするのも一つです。
まとめ
こうして改めて考えてみると、キッチンは細かいものが集まりやすい場所ですね。毎日目にしていると気づかないかもしれませんが、一度全部出してみると結構たくさんのものを持っているものです。料理をするための場所なので、効率よく料理できるように、今あるものをぜひ見直してみてくださいね!