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2019年04月13日 16:30 更新

【ガーデニング】春~初夏に花が咲く、憧れ庭木6選

温かい日差しが感じられるようになる春~初夏にかけては、きれいな花を咲かせる庭木がたくさんあって、歩いていても楽しい季節です。あの花は何だろう? 自分の家でもガーデニングできたら……そんなふうに思う、憧れの庭木はありませんか? 植える前に知っておきたい、お花のシーズンやお手入れの仕方などご紹介します。

【ガーデニング】春~初夏に花が咲く、憧れ庭木:モッコウバラ

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

桜の花が春を告げ終わるころ、周りでもたくさんの花が咲く準備をしています。ちょっと近所を歩いてみるだけで、さまざまな庭木が新芽や蕾を付けているのを発見できる楽しい季節。どんな花が咲くのだろう? 今年もまたたくさん咲いてくれるのかな? そう考えながら散歩しても楽しいですよね。

特に春~初夏にかけては、花が次々咲いてくれる庭木が多く、何を植えようか目移りしてしまうくらい! 今回はその中から厳選して、人気の高い庭木をピックアップしてご紹介します。

ハナミズキ

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ハナミズキはミズキ科ミズキ属の落葉高木です。ミズキ科の中でも姿形がきれいなのでこの名前がありますが、花弁に見える部分は実は総苞と呼ばれるもの。蕾を包むように葉が変形したもので、花は中心にある黄緑色の小花になります。

【植え付け】12~3月
【開花期】4~5月
【花色】白、ピンク、赤

花は白やピンクなどがあり、上向きに咲きます。背が高くなるので、庭のシンボルツリーとして選ばれることも多い人気の木。街路樹としてもよく見かけます。水はけと日当たりの良い場所を好みます。庭植えの場合、水やりは特にいりません。

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ハナミズキの「花」に見えるのは葉の変形した苞なので、花のようにすぐに散ってしまうことはありません。比較的長く色を楽しむことができます。また花だけでなく、秋には紅葉も楽しむことができますよ。実は赤くなって、こちらもきれい! 実の脇に出ている小さな玉ねぎのようなものは、次のシーズンの花の蕾です。ハナミズキは早い段階で樹形が安定するため、剪定はさほど必要ではないのですが、もし剪定する場合は、12~3月ごろに伸びすぎた枝や、混みあった部分だけ行うようにします。その時には蕾はすでにできているので、そのことを踏まえたうえで剪定してください。

ドウダンツツジ

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ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。春にスズランの様な釣鐘状の花を咲かせます。大きく育っても2~3mほどの低木で、きつめの刈込にも耐え、小枝も密によく出るため、生垣として使われることも多いです。自生しているドウダンツツジは葉が大きめで背も高めですが、庭木として使われるのは葉が小さく背も低め。かなり密集した葉の垣根に整えられていることが多いです。

【植え付け】11~1月、3~4月
【開花期】4~5月
【花色】白、ピンク、複色

耐寒性も耐暑性も強い、初心者向けの木です。庭木の場合は水やりは特にいりませんが、真夏の暑い時期など乾燥が激しいときにはあげましょう。日当たりが良い方が、花付きは良くなります。

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ドウダンツツジは、秋の紅葉もきれいです。次の年の花は夏に作られるため、ドウダンツツジも剪定するのは夏以前が適しています。新芽の伸びる5~6月に刈込んで形を整えると良いでしょう。夏以降の剪定は次の年の蕾だけでなく、紅葉もきれいに色付かなくなるので気を付けてください。

カロライナジャスミン

春の庭木:カロライナジャスミン

カロライナジャスミンは、ゲルセミウム科ゲルセミウム属のつる性常緑低木。春にラッパ状の黄色い花を咲かせます。ジャスミンという名前が付いていますが、一般的にイメージする白い花のジャスミンはモクセイ科で全く別の植物。ジャスミンの様なよい香りがすることからその名前が付けられましたが、カロライナジャスミンは有毒植物なので、同じようにジャスミンティーにしたりしないでください。有毒植物とは言っても強いものではないので、食べたり飲んだりしなければ、剪定などのお手入れで中毒症状が起こることはありません。

【植え付け】3月
【開花期】4~6月
【花色】黄

春庭木カロライナジャスミン

我が家は庭のフェンスにカロライナジャスミンを絡ませています。植えてから2~3年はそこまで成長しませんでしたが、3年目からはものすごい繁殖力でぐんぐん伸びて、フェンスを覆うほどに。春にはあふれるほどの黄色い花が咲いて見事です。つるがあちこちで絡んでくるため、他の植物が巻き込まれることも。また、伸びた先で根を下ろし、そこからどんどん新しい芽を伸ばしてくるくらい頑丈です。

春の庭木カロライナジャスミン

春~夏は成長期。本当にぐんぐん伸びてくるので、かなりきつめに剪定しても大丈夫です。夏に次の年の花芽を作るので、夏の初めごろまでに剪定してください。とはいえ……我が家のカロライナジャスミンは本当に強くて剪定しないとどんどん伸びてくるので、秋でも切ってしまっています。それでも春に花がたくさん咲くくらい! 蕾を付けた状態で冬越しするので、蕾が見える時期は剪定は我慢して、花が終わったら刈込むようにしています。

モッコウバラ

モッコウバラ

初夏に花を咲かせる庭木の中でも、バラは特に憧れの花ですよね。たくさんの種類があり、色も姿も咲き方もさまざまですが、今回は特に初心者向けのモッコウバラをピックアップしました。モッコウバラはバラ科バラ属の常緑つる性低木。多くのバラと違い、棘がなく、病害虫の被害にもあいにくいので初心者向きです。

【植え付け】3月、10~11月
【開花期】4~5月
【花色】白、黄

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黄色のモッコウバラが一般的で、白色の方は珍しいかもしれません。特徴としては黄色の方は花付きが多く、開花時も少しはやいけれど香りがあまりないのに対し、白色の方は黄色の方に比べて花付きは少ないけれど、芳香があります。どちらもとても繁殖力は旺盛で、どんどん伸びてきます。溢れるように咲く姿は本当にきれいなので、庭に植えたい憧れのバラとしてとても人気。

モッコウバラ

モッコウバラは初夏にだけ咲く一季咲き。春~夏に掛けて成長期で、開花後は新しい芽がどんどん伸びてきます。「ひと晩経っただけなのに、こんなに伸びた?」と驚くこともあるくらい。込み合い過ぎると通気性が悪くなり病害虫の被害にあいやすくなるので、花後はきつめの剪定をしてあげてください。半分くらいに切りつめても全然大丈夫です。秋には次の年の花が作られるため、夏までに剪定するのが大切です。とはいえ、こちらもとにかく繁殖力がすごいので、秋でも伸びて放っておくことができないくらいの時には剪定してもいいと思います。我が家は初秋にも最後に刈込み作業をしています。花付きはもしかしたら悪くなっているのかもしれませんが……暴れん坊さんなので(笑)。

つる性ですが、カロライナジャスミンのように絡んでくるわけではありません。フェンスなどに誘引してあげてください。我が家は玄関前のフェンスに誘引しているのですが、植えて3年目から繁殖力がすごくなり、伸びた枝をどんどん剪定して、葉が茂って込み合った部分を整理するような感じで整えるだけ。フェンスに絡めて誘引したのは最初の数年のみですが、フェンス一面に溢れるように花が咲いてくれます。棘がないので剪定もしやすく、モッコウバラのお手入れは剪定するだけしかしていません。

クチナシ

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アカネ科クチナシ属の常緑低木。初夏に甘い香りの白い花を咲かせます。梅雨のジメジメした時期にこの香りがすると気持ちが明るくなりますよね。真っ白な純白の花は、開花して時間が経過すると黄色がかった色に変化してきます。

【植え付け】3~5月、8~9月
【開花期】6~7月
【花色】白

半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなるので、できれば日当たりの良い場所に植えてください。乾燥は苦手なので、水切れしないように気を付けてください。

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クチナシは八重咲の花もありとても華やか。比較的育てやすい強い植物ですが、オオスカシバの幼虫が葉を暴食するのが問題。害虫対策が必要です。剪定は花が終わってすぐの時期が適しています。秋には次の年の蕾が作られるため避けましょう。

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クチナシの実は古くから染料や生薬として用いられてきました。今でも鮮やかな黄色に着色するために、よく使われています。また、アミノ酸との化学反応で青色の着色料としても使われています。剪定するときには、実を落とさないようにしてください。もともと成長が激しい植物ではないので、刈込み作業は枝を整理する程度で大丈夫です。

アジサイ

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アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木。梅雨時に咲く代表的な花として愛されてきました。花に見える部分はガクの変形した装飾花と呼ばれるもので、実際の花は装飾花の中心にある小さなものです。土壌がアルカリ性なら花が赤色、酸性だと青色に変わる傾向があります。

【植え付け】3~4月
【開花期】6~7月
【花色】白、ピンク、赤、緑、青、紫、複色

アジサイは水が大好き。半日陰でも育ちますが、乾燥は苦手なので、水切れしないようにしてください。

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花序と呼ばれる花が集まったものの周りに装飾花が付くものは、ガクアジサイと呼ばれることも。もともとはこのガクアジサイが原種で、装飾花だけに変化していったものが一般的な球咲きのアジサイ。西洋にわたって新種改良が盛んにおこなわれ、多くの品種が誕生しました。他にもヤマアジサイと呼ばれる、小ぶりで派手さはありませんが趣のある種類もあります。

アジサイ剪定

アジサイの剪定は花後に行います。紫陽花も花の形成は9~10月ごろなので、夏までに剪定をする必要があります。秋以降に行うと次の年の花芽を落とすことになるので注意しましょう。切る位置は花の2節下の葉の位置より少し上あたり。アジサイは今年出てきた枝ではなく、その前の年に伸びた枝の付け根に次の年の花を付ける性質があります。夏の時期に伸びた枝には次の年に花は咲きません。その性質を知ったうえで剪定する位置を決めるといいでしょう。

アジサイは剪定しなくても育ちますが、そのままだとどんどん大きくなってしまうので、大きさを調整して管理しやすく整えることがおすすめ。あまり刈込んでしまうと花の付きが悪くなってしまいますが、お世話のしやすさを考えて数年おきにきつめの剪定をするなど調整してください。

アジサイ

冬は落葉して枝だけになりますが、節ごとに芽が両脇に付いた状態で冬越しします。春には枝の先に葉が出てきて、その中に蕾があります。いっせいに芽吹く姿は春を感じさせてくれます。

まとめ

春~初夏にかけて花を咲かせる庭木をご紹介しました。散歩していると公園や庭先で見かけるものも多かったと思います。全く手入れが必要ない、というわけではありませんが、比較的管理のしやすいものを集めてみました。花の咲く季節には鉢植えが出まわることも多いので、気になるものを育ててみてはどうでしょうか。毎年花が咲くのが楽しみになりますよ♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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