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2019年05月01日 19:30 更新

クリーニングは帰ってからが勝負! 大切な衣類を守る注意点

最近は洗える衣類も増えたとはいえ、やはりよく利用されているクリーニング。せっかくクリーニングに出して持って帰ってきたのに、その後間違って保管されているケースがとっても多いのです! クリーニングは帰ってからが勝負! 今回は大切な衣類が返ってきたときに知っておきたい注意点をお伝えしますね。

こんにちは、ライフオーガナイザー®の片元友紀です。

ポカポカあったかくなってくると、もう厚手の冬物コートやファー小物、ニットなどはクローゼットの隅に追いやられてきます。そうすると次の行き先は、衣類を専門にきれいにしてくれるクリーニング!

ご自身で洗濯できない衣類を大切に保つことができますし、季節の変わり目はセールなども行っていることもあり、おトクに使えることも。

しかし、せっかくクリーニングに出した衣類を、その後の取り扱いで残念なことにしてしまっている場合があるんです。

クリーニングに出すということは、衣類を大切に保管するタイミングでもあります!

正しく保管することによって、また来シーズンお気に入りの衣類たちときれいに出会いたいもの。

では、クリーニングから返ってきた衣類はどのように取り扱えばいいのでしょうか? 今回は注意点をお伝えしていきます。

クリーニング後の衣類、まずすることとは?

クリーニングから衣類を持ち帰ってきた時にまずしてほしいこと!

それは、衣類を包んでいるビニール袋の確認です。

クリーニングから返ってきたばかりのビニールに包まれたニット

ニットなどを包んでいることが多いこのビニール袋は、クリーニングの店舗からご自宅までに傷がつかないようにするための一時的な保存袋です。

見た目もきれいなため、この状態で年間を通して保管していらっしゃる方が多いのですが……すぐ取り出してください!

このビニール袋のままで保管していた場合、いくつか衣類にとって良くないことが起こります。

・衣類の保存温度によっては、洋服にビニールがくっついてしまう。
・ビニールと衣類との化学変化によって、変形変色してしまう。
・ビニールを外さないことによって袋内に湿気が溜まってしまい、カビなどの原因になる。
・衣類を食べる害虫の温床となり、虫食い穴が開く可能性が高くなる。

お片づけサポートでお客様の自宅に伺った時には、よくパリパリになったビニール袋を見かけることも多いです(苦笑)。

確かに保存するときには何かに包んでおいたほうがきれいに見えたり、良さそうに見えるのは理解できるのですが、上記のように衣類にとって良くないことが起きるのでぜひ外してあげましょう。

また、通常の衣類だけでなく、お着物の小物関係などもこのビニール袋に入っていることが多いので、早めに出してあげてくださいね。

外さなくていい袋もあります!

袋は必ず外してくださいね! とかなり強くお願いした感じがしますが(苦笑)、実は外さなくていい袋もあります。

それは、こちら。

クリーニングから返ってきたばかりの不織布に包まれたファー

ん? 一見、さっき出てきたビニール袋と変わらないんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、違うのは表側じゃなくて反対側ですね。

裏返してみると……。

クリーニングから返ってきたばかりの不織布に包まれたファー

裏がちょっと硬い紙のような、和紙のような材質になっています。これは『不織布(ふしょくふ)』と言います。

『不織布』は字の通り、織ることも編むこともしません。専門的な定義で言えば「繊維を紡いだり、織ったり編んだりせずに繊維間を融着や機械的、化学的作用により結合、あるいは絡み合わせたシート・ウェブまたはパット状のもの」ということになるのですが、ポーラス(多孔性)構造となっています。

このため通気性が非常に高く、袋を使っているままでも中に湿気がこもりにくく、衣類を大切に保存することができるのです。ですので、不織布を使っているビニールの場合は、このまま保管してもオッケーです。

クリーニング店によって異なる場合もありますが、通常のクリーニングよりも少し高いクリーニングサービスをお願いした時や喪服などのクリーニングには、この袋をつけてくれることが多いです。

保管のためにも、防虫剤を確認しよう!

衣類を長期保管する場合は防虫剤もチェック

クリーニングを出す、ということは衣替えのシーズン周辺であることが多いですよね。

そんな時についでに確認したいことは、『防虫剤』です。

お片づけサポート現場でよく見る間違いベスト3は、

・用法用量以上に入れすぎている。
・服と服の間に防虫剤を挟んでいる。
・“もう終わり”の表示が出ているのに入れっぱなしになっている。
ということが非常に多いです。

まずは、お使いの防虫剤の用法用量をよく確認すること! 写真のように収納ケース1箱(使用しているのは、無印良品の奥行き65センチタイプ)に対しては、大体1袋が適量です。

2袋3袋と多くしても効果は倍増するどころか、薬剤が効き過ぎてしまって衣類にシミを作ってしまったり、異臭の原因になってしまいます。あまりに大量に使いすぎると体調にまで影響を及ぼすということも……。また、違う種類をたくさん入れる方もいらっしゃいますが、化学反応防止のため1種類のみを使用するようにしましょう。

置き場所に関してですが、よく服と服の間に挟む方がいらっしゃいます。しかし防虫剤のガス成分は空気よりも重いので、挟んだところから下にしか効果は発揮されません。なので、写真のように衣類の上に置くことが正しい使い方となります。そうすると、配置されたところから下に満遍なくガス成分が広がるのです。

まとめ

せっかくクリーニングに出してきれいになった衣類が、その後の保管が間違ってしまっていたせいで、次のシーズンに取り出したもののがっかりする……なんて悲しすぎますよね。

また来年、大切な衣類を嬉しい気持ちで袖を通すことができるように、この記事を参考にしてみてください♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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