なぜ溜まる? レジ袋の整理収納から考える「ものの増えすぎ対策」
キッチンのお悩みとしてよく伺うのが「レジ袋が溜まってごちゃごちゃして見える」「取り出しにくい」というもの。畳むのは面倒、捨てるのはもったいない。ついつい引出しや紙袋に突っ込んでいるうちに、気付けば増えすぎていることが多いようです。そこで、レジ袋の整理収納を通して「ものの増えすぎ対策」についてまとめてみました。
レジ袋が溜まる原因
こんにちは。ライフオーガナイザー®の橋本智子です。
最近はエコバッグを持ち歩くことが増えたものの、いろいろな買い物をすると増えていくレジ袋。片づけサポートでもキッチンを整理するなかで、たくさんのレジ袋を保管されているご家庭を見ます。
レジ袋に限らず「ものが溜まる」「ものが多すぎる」と感じる原因は、家の中から出ていく量よりも家の中に入ってくる量の方が多いから。
レジ袋はごみ入れとして使ったり、ものを覆ったり、運んだりする際にいろいろと便利ですよね。
・いつか使うかもしれないから、捨てるともったいない?
・使わないレジ袋のために貴重な収納スペースが占領される方がもったいない?
レジ袋の保管でお悩みの場合は、暮らしの中での「もったいない」の優先順位はどっちかな……? と一度考えてみてくださいね。
使う分だけ持っていれば、溜まることも、増えすぎることもなくなりますよ。
レジ袋の適正量を把握する
レジ袋の適正量は家庭によって違います。ご家族の環境によっても違ってくると思います。
我が家の例で言うと、子どもが保育園に通っている時期は、オムツや汚れた着替えなどを入れるためにたくさんのレジ袋が必要でした。ですが、オムツを卒業して、保育園に通わなくなってからは使用頻度が減りました。
レジ袋の整理をしていると、このように過去に多く必要だったなごりで、現在もつい取っておく習慣がついてしまっていた……と気づかれることもあります。
「今、本当に必要な量はどれくらい?」という適正量を確認するために、1週間のなかで、大・小それぞれのレジ袋をどれくらい使うのかをざっくり数えてみるのも一つの方法です。
実際に使う量より少し余裕を持っても、まだ余るほど保管しているという場合は、必要な分だけに厳選してみてくださいね。
空間がスッキリしますし、取り出しやすくなりますよ!
増えすぎを防ぐ! レジ袋収納のコツ
とはいえ、毎回毎回レジ袋が入ってくる数、出ていく数を数えてられない!
そんな場合は「ここに入る分だけ持つ」という枠組みを決め、そのスペースが溢れたら見直して不要な分は手放していけば、「適正量」がキープできます。
本当はそれほど必要ないのに、ついつい溜めてしまうという場合は、「枠」を敢えて小さめに設定。大きな紙袋や引出しに入れるよりも、小さなボックスや小さなバッグを用意して「ここに入る分だけ」というルールを作ります。
我が家では、レジ袋の増え方が把握できることで、無駄な買い物が減るという効果がありました。
収納グッズと同じで、捨てるのはもったいないと感じられることも多いレジ袋。ついつい溜め込んでしまうという場合は、枠を決めることによって、エコバッグの使用頻度を増やしたり、一つだけ物を買う場合はレジ袋を断るなど、家に入ってくる量をコントロールすることにつながります。
日頃から「適正量」を意識して、うまく循環させたいですね。
レジ袋のサイズが混在していて、広げて確認するのが面倒な場合は、幅が広い紙袋と狭い紙袋を2つ用意して、広い方には大きめサイズ、狭い方には小さめサイズを入れるだけでも、区別しやすくなります。
紙袋の幅を変えることで、わざわざ収納グッズを用意したり、ラベリングをしなくても、視覚的にさっと分類することができます。
キレイに畳んで収納できると良いのかもしれませんが、レジ袋でお悩みの方は「畳むのが苦手」という場合が多いです。
畳むのが苦手なのに、畳まなければ収納できない仕組みを作ってしまうと、習慣化が難しくリバウンドしてしまいます。その場合、収納ボックスやバッグに放り込むだけの収納にするとよいでしょう。お気に入りのものをキッチンに置いておけば、見せる収納になります。
どんな収納方法でも楽に出し入れできるのであれば、それが最適です!
まとめ
レジ袋を畳む? 畳まない? どう収納する? ということを考える前に、「本当に必要な量はどれくらい?」ということを意識して見直してみると、収納スペースが3分の2以上空いたという事例もあります。ついつい増えすぎるというものほど、適正量を意識して定期的に見直してみてくださいね!
参考になれば幸いです。