つい溜め込んでない? 子どもの小学校のプリント整理術
小学校へ入ると増えるのが、お便りなどのプリント類。連絡事項を把握しやすいようにプリントを整理しておくには、仕組みづくりが重要です。ここでは、わが家で行っているおすすめ収納法を紹介していきます。
マスターライフオーガナイザー®のはやさかひろみです。
片づけの中でも、書類やプリントの整理にお悩みの方は多いようです。特に小学校に入ると、これまで以上に扱うプリントが増えて整理しにくくなり、頑張ってファイリングしてみてもうまくいかないという声も多く聞こえてきます。
書類やプリントの整理は、「紙の整理」ではなく「情報の整理」。情報は生ものです。どんどん新しくなり、古くなると使えなくなるものが多いため、賞味期限があると考えて整理してみてください。
整理を成功させるには、「そのプリントの情報をどんな時にどのように使いたいのか?」を明確にすることが重要! そうすると、どんな方法で整理したらいいかが見えてきます。
いつどんなプリントがくるの?
小学校のプリントって、どんな種類のものがどれくらいの量配布されるのでしょうか?
小学校で配布されるプリントの例
・年間予定表(年1回)
・連絡網(年1回)
・学年だより(毎月)
・学校だより(毎月)
・給食献立表(毎月)
・学級だより(担任により)
・保健だより
・給食だより
・行事(授業参観等)のお知らせ ※出欠確認がある場合も
・集金封筒
・その他
いかがでしょうか? 基本的なものだけでも、これくらいはあります(あくまでも一例です)。
他にもイレギュラーなものや、周辺施設等のチラシ、さらに子どものテストや宿題などのプリントも配られます。
これだけたくさんのプリント、何が必要で何が必要でないのか? どうしておくのか? という仕組みができていないと、つい「とりあえずとっておく」になってしまいがちです。
そうするとリビングには、プリントの山が……。必要なときに見つからない! とイライラすることになってしまいます。
そうならないように、整理して仕組みをつくりましょう。うまくいく仕組みができてしまえば、後は楽ちんです!
子どもがプリントを出す場所を決めよう
「今日お便りは?」
「早くプリント出してよ!」
と声をかけなくてもいいように、お便りプリントを持ち帰ったら、出す場所を決めておきましょう。
決めるときには、お子さんが簡単に出せることが重要なポイントです。
わざわざ出しに来なければいけない場所ではなく、何かのついでにポンッと置けるような場所を設定するといいでしょう。お家の方がチェックしやすい場所であることも忘れずに!
プリントを整理しよう
出す
まずはプリントを全て出します。あちこちにある場合は、一箇所に集めてから整理します。
この段階では要不要は判断せず、とにかく全てのプリントを集めましょう。
わける
大分類から順に、だんだん小分類になっていくイメージで分けます。
①人で分ける→誰のプリント? 長男、次男など
②場所で分ける→どこのプリント? 学校、習い事、子ども会など
③内容で分ける→何のプリント? 学年だより、給食献立表など
とっておく必要があるものと、処分するものも決めていきます。
収納する
とっておく必要があるプリントは、その情報を「どんな時にどのように使いたいのか?」によって収納方法(配置のしかた)が変わってきます。
(例)学年だよりは、その月の予定表があるからいつでもすぐ見れるようにしておきたい。
→貼っておく、バインダーに挟んでよく使う場所に置く、など。
おすすめのプリント収納方法
貼るは「死角」に
予定表など、日時が記載されているようなプリントは忘れないように見えるようにしておきたいもの。よく目にする場所に貼っておくのが一番ですが、雑多に見えて気になりますよね。でも隠してしまうと忘れてしまう可能性が……。
そんな時はお家の中の「死角」を探してみてください。プリントが貼ってあってもリビングからは見えない、お客様目線では見えない、でも家の人ならすぐに目につく、そんな場所があれば掲示スペースに最適です。
提出するものはすぐに
出欠を記入して子どもに持たせるものや集金など、期限が決められているものは、後回しにしてしまうと「やらなきゃ」と頭の中にずっと記憶しておかなければなりません。
このようなひと手間こそ、できるだけすぐにやってしまう方が楽。記入したりお金を準備したりして子どもに持たせてしまえば、「やらなきゃ」から解放されるのです。
わが家では、あえて「目立つ場所に出しっぱなし」方式を取り入れています。
入れ物などに入れてしまうと余計に後回しになってしまうので、ダイニングテーブル上やキッチンカウンターにわざと出しておきます。夕飯の時にじゃまになったり雑多に見えて嫌なので、早くやってしまおうと思えるのです。
後回しは面倒くさいを貯金しているのと同じ。溜まれば溜まるほど、面倒くささも大きく大きく膨らみますよ。
保存保管はクリアファイル+ファイルボックスで
プリントの中に、保管保存しておきたいものがある場合、ここではじめて「ファイリング」を検討します(くれぐれもはじめから全てをファイルに入れようとしないでくださいね)。
ファイルは種類も豊富ですが、「使いやすそう」なものではなく、「自分が毎日、楽にできるかどうか」を考えて選んでください。
ズボラな私のオススメは、クリアファイル+ファイルボックス。人ごとのファイルボックスに、場所や内容ごとのクリアファイルに入れて収納します。
例えば、長男ボックスには学校、習い事、子ども会、などのクリアファイルがあり、それぞれの中に保管保存したい書類を収納しています。
クリアファイルに入れるだけ、これなら忙しくてもできています。クリアファイルは透明なものを使うのもポイントのひとつ! カラフルな柄が入っていたりすると中身が見えにくく、色柄で雑多にも見えてしまいます。色柄があるファイルを使いたい場合は、透明なファイルの中で重要書類のみ色つきファイルにするなど、効果的な使い方がオススメです。
まとめ
とても重要なプリントや、必要がないとはっきり分かるプリントを整理することは、あまり迷わずにできているのではないでしょうか?
問題は、「なんとなくとっておいたほうがよさそう」などという曖昧なもの、なのです。リビングのテーブルの上やキッチンカウンターの上にたまっていくのは、判断に悩む曖昧な書類が多いのでは?
この曖昧さを一つずつクリアにしていくことが、整理を進めやすくするポイント。「とりあえず……」ととっておかずに、とっておく理由を明確にしましょう。
必要ではなさそうだけど、捨てたら困るかもしれないし……と思うなら、なかった場合の代替案を考えてみるのも手。なくても案外なんとかなる、とわかると、整理も進めやすくなりますよ。