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2020年12月02日 16:57 更新

春に植えたいおすすめ野菜5選【家庭菜園のすすめ】

穏やかな季節の春は家庭菜園もしやすい時期です。多くの方が春に野菜の苗を植えてみたことがあるのではないでしょうか? この時期は、お店にもたくさんの種類の苗が出回るので、選ぶのも楽しいですよね。どんな種類があるのか、春に植えたいおすすめ野菜を集めてみました。

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こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

我が家には小さい庭があります。昔からの夢だった家庭菜園のスペースも少しだけ作りました。とはいえ、畑仕事はほぼしたことがない私にとって「家庭菜園で何を育てる?」となった時に、庭仕事がしやすい春に植えて夏に収穫する野菜が真っ先に思い浮かびました。

小学校でも同じように、春に植えて夏に収穫する野菜を花壇や鉢植えで育てることを授業でしていますよね。それだけ初心者向けということではないでしょうか。

やはりどれだけお世話をしたかによって、収穫量は左右されてしまいますが、春植えの野菜には、家庭菜園でも収穫が楽しめ、さらにおいしくいただけるものがたくさんあります。

今回はその中から、代表的な5種の野菜についてご紹介します。

春植えにおすすめの野菜①:トマト

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ナス科トマト属(ナス属とされることも)のトマトは、日本では冬を越せない1年草扱いですが、原産地では多年生植物で、条件が合えば1年中収穫することができるそうです。夏野菜と思っていたら、世界ではそうではなかったんですね!

赤いトマトが最も多いですが、緑や黄色、オレンジや褐色などさまざまな色のトマトを、スーパーでも見かけるようになってきました。大きさも、小さいミニトマトや中玉、大玉もあって、バラエティ豊かです。

品種によって甘みや酸味、食感が違いますが、全般的にビタミンCやカロテンが豊富。カロテンの1種であるリコピンが、特に注目されています。「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているくらい栄養豊富。生食や加熱料理、加工品にもできる人気の野菜です。

【種まき】3~5月
【植え付け】4~6月
【収穫】6~9月

種からでも発芽するので、前年のこぼれ種から芽が出てくることも。初心者は4月半ばごろから出回る苗を購入して植えるのがいいと思います。

ナス科の植物は続けて同じ場所に植えると生育が悪くなる連作障害があります。防ぐためには、同じナス科の植物を続けて同じ場所に植えないようにする、お休み期間をつくる、他の植物に接ぎ木した苗を使う、といった対策ができます。接ぎ木苗はしていないものよりも高値ですが、育てやすいシッカリした苗が多いのでおすすめです。

また、近年はメーカーが開発したブランドトマト苗も増えてきました。収獲が多い品種や珍しい品種もあるので、スーパーでは見られないような品種を自分で育てるのもいいですね。

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トマトはアンデス山脈の高原が原産地。そのため高温多湿は苦手です。日当たりと水はけの良い場所に植えます。大きくなってくるので、50cm前後は間隔をあけて植えましょう。

トマトの実は重く、そのまま成長させると倒れてしまいます。しっかりした支柱を立てて誘引することが必要です。また、脇芽を摘んだり、ある程度大きくなったら上の部分を摘心するなどして、必要以上葉が茂って大きくならないようにします。

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トマトは黄色い可愛らしい花が咲きます。確実に実がなるように、揺らして受粉させたり、薬剤を使ったりします。花が咲いてから収獲まで1カ月程度かかります。

家庭菜園 ミニトマト収穫

収獲は実が赤くなったものから順に。実が大きくなる時期は、水を多くやり過ぎると水分を蓄え味が薄まってしまいます。また実が割れる原因にもなるので、乾燥気味に管理しましょう。

春植えにおすすめの野菜②:キュウリ

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ウリ科キュウリ属のつる性1年草。ほとんどが水分なので、栄養的にはあまり高くないと思われがちですが、少ないながらもビタミンやミネラルをバランスよく含み、夏にはぴったりの野菜です。

もともとは「黄瓜」と書き、黄色く熟したものを食用としていたようですが、熟したキュウリは味が薄く苦みも出るため食べられなくなり、今のような未熟な緑色の時期に収穫するように。

【種まき】4月
【植え付け】4~5月
【収穫】6~8月

ウリ科の植物もナス科同様連作障害があります。同じ場所にウリ科の野菜を続けて育てるのは避けましょう。接ぎ木苗もあるので、場所に限りがあって同じところに植えたい場合はそれを利用してください。

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キュウリはつるを伸ばして絡みつきます。そのまま地面に這わせて育てる方法もありますが、よく日に当たり、風通しが得られるよう、支柱やネットに絡ませるのが一般的です。株の間隔は、40~50cmは空けるようにして植えましょう。

つるは絡みつく力が強く、実がなった時には重さも加わります。支柱が弱いと風で倒れたりするのでしっかりしたつくりにする必要があります。キュウリも摘心をしてあげたり、葉を整理して日がよく当たるようにしてあげましょう。

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キュウリの花は黄色。開花から10日ほどで収穫期になります。他の野菜に比べ、収穫がはやいので、タイミングを見てください。

家庭菜園きゅうり収獲

キュウリの実は、夜に大きくなります。気が付いたらお化け胡瓜になっていた! なんてことも。そろそろかな? と思ったら毎日チェックした方がいいですよ。

我が家も夏休みに帰省して帰ってきたら、ものすごく大きなものや、半分黄色くなってしまったものなど何本も発見したことがあります。大きくなり過ぎたキュウリは皮が厚く固くなっているので、我が家では皮を全部剥いてしまって、大きくなった種は取り除き、塩漬けや和え物にして食べています。みずみずしくて意外とおいしいです。

春植えにおすすめの野菜③:ナス

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ナス科ナス属。ナスは原産地では多年生植物ですが、トマト同様、日本では1年草扱いとなっています。

日本では古くから馴染みのある野菜ですが、高温多湿を好む性質で育てやすいのもその理由のひとつです。

水分が多く、栄養的には少ないと見られてきましたが、ビタミン類やミネラル、食物繊維などバランスよく含まれています。皮の鮮やかな紫色は抗酸化作用で有名なポリフェノールが含まれているため。

まん丸な丸ナスや長細い長ナスなど、近年はいろいろな種類のナスが登場しています。種類によって味も違うので、それぞれに合った調理法にすると、よりおいしく食べることができます。

【種まき】2~3月
【植え付け】4~5月
【収穫】6~10月

ナス科なのでやはり連作障害が起こります。ナスも接ぎ木の苗が販売されているので、それを植えるか、同じ場所にナス科の植物を続けて植えないようにしなくてはいけません。植えるときは50cmほど間隔を空け、支柱を立てます。

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茄子の花は淡い紫色。1番花が咲くころに、よけいな枝を整理し日当たりと風通しを確保してあげます。ナスは水を良く吸うので、夏の水やりはしっかりと。また肥料もよく吸収するので定期的に追肥が必要です。

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開花から20~25日くらいで収穫できます。実がなり始めた頃は、大きく育てると株が弱るので、小ぶりめで収穫するのがおすすめです。ある程度収獲をしたら、7月終わりくらいに1/2ほどに剪定すると、新しい芽が出てきて秋ナスの収穫ができます。

春植えにおすすめの野菜④:ピーマン

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ナス科のピーマンは唐辛子の1種と考えられていますが、皮が肉厚で辛みがありません。普段目にする緑色のピーマンは未成熟な実で、熟すと黄色、オレンジ、赤色に変化します。

ビタミン類やミネラル、食物繊維を豊富に含み栄養価の高い野菜ですが、熟す前の緑のピーマンには、独特の青臭さと苦みがあります。この苦みが苦手な人も多いのですが、料理に取り入れると味のアクセントになってくれます。

【種まき】2~3月
【植え付け】4~6月
【収穫】5~10月

ピーマンもナス科の植物なので、連作障害が起こります。連作しないか接ぎ木の苗を利用してください。

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ピーマンは20cm程度の間隔を空けて植えてください。水を好むので、土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。実が付くと重さで倒れてしまうので支柱を立てることも必要です。他の野菜のように、摘心や脇芽付きは基本的にはしなくても大丈夫ですが、傷んだ葉は早めに取り除き、風通しをよくして病気になりづらい強い株にしましょう。

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ピーマンの花はかわいらしい白色。開花してから2週間ほどで収穫期を迎えます。

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長く収穫するためには、株を疲れさせないこと。収穫始めは小ぶりの時期に収穫して、株の消耗を防ぎます。

春植えにおすすめの野菜⑤:オクラ

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オクラはアオイ科トロロアオイ属の1年草。本来原産地では何年も実を付ける多年生植物ですが、日本の気候では冬越しできません。

実は切ると断面が五稜の形になりきれいです。切るとねばねばするのは、ペクチンなどの食物繊維が豊富なため。他にもビタミン類やミネラルも豊富。

【種まき】4~5月
【植え付け】4~6月
【収穫】6~9月

暑さや乾燥、多湿にも耐えられるとても丈夫な植物なので、初心者向き。高温多湿を好むので、水はしっかりあげた方が株が弱りません。連作障害があるので、同じ場所に続けて植えないようにしましょう。

家庭菜園オクラ苗

オクラはトマトやナスに比べると重いわけではありませんが、やはり倒れないように支柱をした方が安心です。1~2mほどの高さになることがあります。株と株の間は40cm程度空けると、お互いが邪魔することなく育ちます。

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オクラは淡い黄色の優雅な花を付けます。開花後1週間程度の短い期間で収穫することができます。

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実はこのように上を向いてなります。他の夏野菜とは一見反対向きに実がつくので面白いですね! 大きくなり過ぎると皮が固くなってしまうので、柔らかいうちに収穫した方がおいしく食べられます。

暖かい季節はやっぱり害虫も元気。害虫対策や、害虫に負けない環境作りで強い株に育てることが大切です。

まとめ

家庭菜園でも収穫できる、代表的な春植えの夏野菜をご紹介しました。水やり方法や摘心方法などはそれぞれ違いますが、夏の時期は次々と収穫を迎え、楽しみになります。意外と花もかわいいので、親子で観察しながらお世話をしてみてはどうでしょうか。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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