ジーンズの型崩れは干し方のせい？　洗濯の裏技と注意点

「はき続けるうちに、ジーンズがどんどん型崩れしていく……」もしかしたら、それは洗濯時の干し方のせいかもしれません。ここでは、ジーンズの正しい干し方について解説します。

洗濯後のジーンズは、洗濯機での洗浄やすすぎ、脱水による衝撃によって形が崩れた状態になっています。そんなジーンズをそのまま干すと、型崩れしたまま乾いてしまいます。

ジーンズを洗濯したら、干す前にまずは形を整えることが大切。ウエストや裾、膝周りなどを縦と横に軽くピンと引っ張るようにして、ジーンズをきれいに成形し直すようにしましょう。このひと手間を加えるだけで、ジーンズの型崩れをかなり予防することができますよ。

生地の厚いジーンズは、他の洗濯物よりも乾きにくいため、「できるだけ日光がよく当たる場所に干して乾かす方が良いのでは？」と考える人もいるかもしれません。ですが、実はこれはNG！　ジーンズは、直射日光に当てると変色してしまう可能性があるので注意しましょう。

ジーンズを干すときは、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶのが◎。また、部屋干しすると生乾きになって雑菌が繁殖することもあるため、できるだけ屋外に干すとよいでしょう。

ジーンズは、型崩れしないように平干しまたはハンガーにかけて干します。ハンガーを使って干す場合は、干す向きに注意しましょう。正しい向きは、ジーンズの裾を上、ウエストを下にする「逆さ干し」。実は、ジーンズは乾燥させるうちに生地が縮んで丈が短くなることがあります。このように、逆さに干すことで、重いウエストの部分が生地を縦に引っ張ってくれるので、生地の縮みを防止することができるのです。

型崩れ以外にも、ジーンズを洗濯すると、色落ちや色移りなどのトラブルが起こることも珍しくありません。お気に入りのジーンズを長くはき続けるためには、このようなトラブルは避けたいもの。ここでは、ジーンズを洗濯する際に注意すべき点について見ていきます。

「ジーンズは基本的に洗ってはいけないもの」「ジーンズを洗うと生地が縮んだり傷んだりする」というイメージを持っていませんか？　実は、これは正しくありません。

ジーンズは、使用するうちに生地に汗や皮脂などが付着していきます。そんなジーンズを洗わないままでいると、雑菌が繁殖し、生地を傷める原因となるんです。また、ジーンズを長期間洗わないと、繊維が伸びて劣化していくともいわれています。

そのため、適切な洗濯頻度でジーンズを洗ってあげることが必要です。汗をよくかく夏なら数回に1回、それ以外の季節なら5～10回に1回の頻度を目安に洗濯するようにしてください。

ジーンズを洗濯するときは、洗濯機の「時短モード」を選ぶのがおすすめ。時短モードとは、5～10分の短時間で洗濯を行うモードです。

ジーンズは染料が落ちやすく、洗濯によって色落ちすることも多いのですが、この時短モードを使えば染料が剥がれ落ちるのを最小限に食い止めることができます。時短モードがついていない場合は、できるだけ短時間で洗濯ができるコースを選んでください。

洗濯時のジーンズの色落ちは、生地どうしがこすれることによって起こりやすくなります。生地がこすれるのを防ぐためには、ジーンズを洗濯機に入れる際に裏返しにしておくとよいでしょう。その後、たたんで洗濯ネットに入れれば、生地のこすれをさらに減らすことができます。また、ジーンズのファスナーやボタンはすべて閉めておくのも生地を傷めないためのポイントです。

なお、ジーンズを洗濯するときは、他の衣類に色移りするのを防ぐため、ジーンズ以外のものとは分けて洗濯することをおすすめします。

洗濯したジーンズを乾かすとき、乾燥機を使うのは絶対NG！　ジーンズを乾燥機にかけると、生地が縮んで型崩れの原因となってしまいます。どんなにジーンズを速く乾かしたくても、乾燥機は使用せず、風通しの良い日陰で、自然乾燥させるようにしてください。

ジーンズの型崩れは、お手入れの方法次第でかなり防ぐことができます。今回ご紹介した洗い方と干し方の裏技を使えば、あなたのジーンズもきれいなシルエットをキープできるはず。色落ちや色移りも合わせて防いで、お気に入りのジーンズを長くはけるようにしてくださいね。