狭くない! 6畳の部屋を広く見せるための収納のポイント
たかが6畳、されど6畳! 6畳の可能性は無限なんです。収納次第では、リビングとしても十分使え、広く見せることもできます。今回は、そんな6畳の部屋を広く見せるために押さえておくべきポイントをご紹介します。
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
お部屋のレイアウトや収納を考える時に、「狭いから無理だわ、6畳しかないし……」と諦めてしまっていませんか?
「あれもこれも」はさすがに無理ですが、ポイントを押さえれば、6畳の広さを十分に使うことができますよ。
狭い部屋の収納にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
6畳の部屋を広く見せるための事前準備
その部屋のテーマを考えよう
6畳あれば、使い方次第で十分快適な空間になります。ただ、目的を持たずにあれもこれも配置してしまっては、部屋を活用できないのも事実。
まずはその部屋でどうすごしたいのか、何をしたいのかをしっかり考えます。間取りや生活動線から、
・リビングとして使うのか?
・仕事部屋として使うのか?
・両方を兼ねたいのか?
と、部屋のテーマを決めましょう。
必要なモノだけを残す
その部屋で使う「必要なモノだけ」を収納して配置する計画を立てます。使っているモノだけを残して、普段全く使っていないモノは置かないようにしましょう。まずは必要なモノを厳選することが、部屋を広く見せることができる第一条件です。
ここで使う必要なモノを見極めることができたら、合わせてここにあったら便利だなと思うモノも残します。
ゾーン分け
6畳を多目的に使う場合は、なんとなくでよいのでゾーンに分けて配置しておくと快適になります。
リビングとして使う場合、事務ゾーンには文具やファイルを、くつろぎゾーンには本やゲーム、グルーミンググッズを。このように、住む人により配置したいモノは違いますが、ゾーンに分けることで使うモノがまとまります。
6畳の部屋を広く見せる収納アイテムのポイント
収納家具は腰高まで
オープンな棚や引き出しなど収納家具を置く場合は、高さはなるべく腰高までにすると、部屋を圧迫することなく広く見せることができます。腰高にしておけば、家具の上も取り出しやすいゴールデンゾーンになりますから、使い方も広がります。しかし、その一方でちょうどいい位置=あれこれムダ置きがしやすい場所になってしまう危険性もあるので気を付けてくださいね。
奥行が重要
6畳の部屋を広く見せるためには、できるだけ床面を広くすることが大事です。そうなると高さだけではなく「奥行」もかなり重要です。収納したいモノが入る奥行の狭い家具ですと、床面の広さもある程度見せることができます。中にいれる収納グッズも、なるべく奥行が狭いものがいいですね。
色や素材を揃える
個室の仕事部屋ならば、見た目より効率重視となりますが、リビングなど家族が集う場所やくつろぐスペースを兼ねるならば、なるべく見た目もこだわりたいですね。例えば、ごちゃつきがちな小物は引き出し収納にする、書類はファイルボックスを活用して見た目も管理するのがおすすめです。収納用品の色や素材を揃えたり似たテイストにしたりすると、見た目もスッキリした印象になります。
6畳の部屋を広く見せる配置のポイント
壁面利用は2面まで
部屋の壁に収納家具などを配置する時は、なるべく2面のみの利用をするようにしましょう。ぐるっと家具を配置してしまうと圧迫感が出てしまいます。1面か2面+観葉植物くらいを意識するといいですね。ドアや窓の場所など、実際の間取りにより変わってきますが、2面を使う場合の配置方法としては、対面に配置するのではなく、L字型で配置した方が奥行を出せ、広く見せられます。
家具の面を揃える
収納家具を配置する時は、なるべく面を揃えられるといいですね。奥行きの揃わない家具を横並びにする場合は、入口から入って手前に奥行の狭い家具、奥に行くにつれて奥行のある家具を配置すると広く見せられます。また、高さが揃わない場合も、入口から背の低い家具、奥に高い家具というふうに配置すると圧迫感が軽減されますよ。
窓をつぶさない
防犯上どうしてもという場合以外は、部屋にある窓の手前に家具を置くなどは避け、極力ふさがないように窓を意識した配置を考えましょう。日が差し込み空気を入れ替える窓は、大事なインテリアのひとつです。掃き出し窓ならばなるべく全開放、腰高の窓ならば窓にかからない程度の背の低い奥行きの狭い家具を配置すると、開閉もしやすく快適に過ごせます。
6畳の部屋を広くスッキリ見せる工夫
入口からの景色にこだわる
部屋の入口に立って、全体を見渡してみましょう。一番目に付く、入口から対角の場所をスッキリさせておくだけでその部屋の印象が格段に変わります。お気に入りのモノを飾る、観葉植物を置くなどしてもいいですね。本棚など色がたくさんで雑多なモノを置きたい場合は、入口から見て死角となる場所に配置するとスッキリした印象になります。
壁飾りで広く見せる
部屋一面、白い壁でモノが少ない部屋は、実はのっぺりして広く見せられない場合もあります。壁面にお気に入りの雑貨や絵を飾るなど、アクセントを加えると部屋に奥行が出て、何もない時より広く見える錯覚が起こります。
コードとコンセントに気を遣う
お部屋の中には、家電のコードが複数ある場合も多いと思います。複数のコードが床を這っていたり、コンセント周辺がカオス状態だとごちゃごちゃ悪目立ちしてしまいます。コード類は壁裏に通してまとめたり、宙に浮かせて床面に無駄なモノがない状態にしたりすることを心がけましょう。
まとめ
ポイントさえ押さえておけば6畳は十分に活用することができます。「本当はこうしたい」という理想を思い描いて、ぜひ素敵な空間を作ってくださいね。