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2019年04月10日 15:00 更新

【衣替えのお悩み解消】防虫剤の臭い&シミトラブルの対処法

害虫から守るために入れたはずの防虫剤。でも、いざ衣替えのときに出してみたら、防虫剤の臭いが染みついて着るのに躊躇してしまった……という経験はないでしょうか。今回は、しばらくしまっていた服についてしまった防虫剤の臭いを消す裏技についてご紹介します。防虫剤が原因でシミになってしまった! を防ぐポイントもチェック。

防虫剤の臭いを水分で除去!

Photo by Jelena Ardila on Unsplash

防虫剤には有臭タイプと無臭タイプがあります。有臭タイプで使われる主な薬剤は、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうなどがあります。虫に食べられるのを予防するために使われる防虫剤の臭いは、人間が嗅いでみても決して良いにおいというわけではありません。

では、独特の臭いを少しでも軽減するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

バスルームに吊るしておく

防虫剤の臭いは、湿気のある場所へ一定時間置いておくと軽減できるといわれています。家のなかで湿気のあるところといえば、バスルーム。シャワーを浴びた後や入浴後など、蒸気が残っているバスルームに一晩吊るしてみてください。

あまり長期間湿気の高いところに置いておくと、今度はカビの原因になるため、翌朝になったら陰干しに切り替え衣類に含んだ水分を飛ばしましょう。臭いが軽減するのはもちろん、折ジワの解消にも役立ちます。

スチームアイロンをあてる

スチームアイロンの蒸気で臭いを飛ばすという方法もあります。こちらもバスルームに保管する方法と同じく、湿気で臭いを除去することが目的。そのため、アイロンをあてるのではなく、アイロンから出る蒸気が衣類にあたるようかけていきましょう。

防虫剤の臭いを吹き飛ばす!

Photo by rawpixel on Unsplash

今日から冬物のコートにしようと、クローゼットから出したら防虫剤の臭いが気になる……。時間がないときでも、すぐに臭いを飛ばしたい場合はどうすればいいでしょうか?

ドライヤーの風で臭いを飛ばす

ドライヤーの風を使って、防虫剤の臭いを飛ばす方法です。やり方は、ドライヤーを冷風に切り替えて少し離れた位置から衣類全体にあてればOK。表面についた臭いなら、短時間でも飛ばすことができます。裏側に付いてしまった臭いはドライヤーだけでは十分ではない可能性があるので、湿気のある浴室で一晩吊るしてから陰干しするなど、ほかの方法と併用して気になる臭いはしっかり消すようにすることをおすすめします。

防虫剤でシミを作らないポイント

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

防虫剤の臭いをすぐに消したいからといって、やみくもに試してしまうとシミや変色など、さまざまなトラブルが起こる可能性もあります。また、しまっていた衣類を出したときには防臭剤が原因でシミとなっていることも。

防虫剤でシミを作らないために、その対処法をお伝えします。

直射日光にあてないで

薬剤のなかには熱に弱いものもあるため、直射日光やドライヤーの温風をあてるとシミになることがあります。防虫剤を使用した衣類は陰干しするようにしてください。

また、防虫剤を使用すると、白い粉が衣類につくことがあります。これは、昇華して1度気体になった薬剤が固体に戻ることで発生します。

規定量以上使用した場合や昼夜の急激な温度差によって起こる現象ですが、陰干しすれば自然となくなるので、白い粉で汚れたときは、試してみてください。

異なる防虫剤を併用するとシミができることも

有臭タイプの防虫剤はパラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうなど製品によって異なる薬剤が使用されています。基本的にそれぞれ併用することはできないため、1つの製品にこれら2つ以上の薬剤が使われていることはありません。

しかし、去年のものがまだ残っていて、買い足したものと使用薬剤が違う……という理由で、異なる2つの防虫剤を使おうとしている場合は注意が必要です。パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうは異なる薬剤と混ざってしまうと溶けることがあり、シミや変色の原因になります。

また、同時使用していなくても、去年使った防虫剤の成分がタンスやクローゼットに残っていたことが原因で変色などのトラブルが起こることも。基本は同じ薬剤の防虫剤を使うことがいいですが、防虫剤を買い替えた場合は、衣類や衣装ケースをしっかり風にあて、臭いを完全に飛ばしてから新しい防虫剤を入れるようにしてください。

まとめ

防虫剤の臭いを消したいなら、湿気の高い浴室で一晩保管するのが良いでしょう。「今日着ていきたいコートが臭い!」なんて、時間がないときはドライヤーもおすすめ。ただし、温風はシミの原因になるので必ず冷風を使ってくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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