カラーコーディネートの資格はどれがいい? 代表的な4種を徹底比較
カラーコーディネートや色彩に関する資格にはさまざまなものがあります。どれも似ているようでそれぞれ特徴があり、難易度や取得しておくと役に立つ職業もいろいろです。今回は、なかでも代表的なカラーコーディネーター検定、色彩検定、色彩士検定、パーソナルカラリスト検定の4つの資格を取り上げてご紹介します。
カラーコーディネーター検定
検定の概要
カラーコーディネーター検定は、ファッション業界やインテリア業界などで商品を企画・デザインする際に必要になる色彩についての知識を試す検定試験です。
1級から3級まで3つの区分けがあり、1級および2級に合格するとカラーコーディネーター、3級に合格するとアシスタント・カラーコーディネーターの称号が授与されます。
どんな人が受験する?
色彩について専門的な知識があることを示すことができるため、以下のような分野で仕事をしたいと思っている人におすすめです。実務経験がなくても、スキルがあることをアピールできます。
・デザイナー
・スタイリスト
・専門店における接客や販売
・インテリア関連商品の開発
・建築/インテリアの企画
・ショップや美術館での演出
・街づくりに関する調査
難易度は?
2017年のカラーコーディネーター検定の結果は以下の通りです。
1級:合格率31.9%(159/489人)
2級:合格率45.4%(1,429/3,146人)
3級:合格率73.2%(4,932/6,738人)
1級の合格率が31.9%と難易度はやや高めですが、2級は受験者の半数近く、3級は受験者の7割以上が合格しています。
色彩検定
検定の概要
色彩検定は、色に関する豊富な知識やスキルが試される検定試験です。公益社団法人である色彩検定協会が実施しています。
1級から3級まで3つの区分けがあり、1級および2級、2級および3級は同日受験が可能です。
どんな人が受験する?
小売業などの仕事に就いている人が、スキルアップ目的で受験することが少なくありません。色彩の講師をしている人が受験する例もあります。
難易度は?
1級:合格率35.6%(1,689人)
2級:合格率64.9%(11,182人)
3級:合格率73.6%(25,227人)
※()内は志願者の数
※2017年の受験データ
色彩士検定
検定の概要
色彩士は、色彩に関するスキルを持った人材を育てることを目標とし、全国美術デザイン教育振興会が運営する資格です。1級から3級まで3つの区分けがあり、合格すると色彩士の称号が授与されます。
各種デザイナーやカラーコーディネーター、アーティストに必要な色に関する能力が認定されます。試験では、理論だけでなく実技のスキルも試されます。
どんな人が受験する?
カラーコーディネーターや各種デザイナー、アーティストといったクリエイティブな仕事に就きたいと思っている人が多く受験している傾向があるようです。
難易度は?
1級は大学院で2年以上教育を受けたレベルの知識が必要とされます。2級は、大学、短大、専門学校において色彩について1年ほど学習した水準、3級は、半年ほど学習した水準です。とくに1級の合格率は低く、難易度は高いといわれています。
パーソナルカラリスト検定
検定の概要
パーソナルカラリスト検定は、人それぞれに似合う色を判断する能力を身につける力の有無を試す検定です。一般社団法人日本カラリスト協会が運営しています。1級から3級まで3つの区分けがあります。
どんな人が受験する?
カラーについての知識が身につくので、ファッションや服飾小物、メイクなど、自分に似合うものを選べるようになりたいという人におすすめです。ファッションや美容など、色を扱う業界に勤める人にも有利といわれています。
難易度は?
合格率は、1級の1次試験・2次試験がおよそ50%、2級が70%、3級が75%です。2次試験のある1級以外は、しっかり勉強をすれば合格できる可能性が高いといえるでしょう。
まとめ
カラーコーディネートや色彩に関する資格は数多くあります。それぞれ求められるスキルが異なりますから、自分が就職を目指す業界や就きたい仕事にあわせて選ぶとよいでしょう。