住まい 住まい
2019年01月08日 21:00 更新

管理栄養士国家資格の取り方は? 栄養士とはどう違う?

給食の献立を考えるなど、栄養と食のプロとして活躍できる仕事が管理栄養士です。今回は国家資格でもある管理栄養士についてご紹介します。管理栄養士の仕事内容から、資格が生かせる職場、管理栄養士になるための方法についてまとめました。

管理栄養士ってどんな資格?

Photo by Mariana Montes de Oca on Unsplash

小・中学校のほか、医療施設や介護福祉施設などの給食の献立を立てたり、食事を提供したりしているのが管理栄養士です。

管理栄養士について

管理栄養士は国家資格のひとつです。食事と栄養のプロフェッショナルといえる資格で、学校や医療現場、福祉施設だけではなく、アスリートに栄養バランスの採れた食事を提供するなど、スポーツの場でも活躍することができる仕事です。

管理栄養士の仕事内容は?

管理栄養士の仕事は、専門知識と技術力により、栄養指導を行なったり、給食管理を行なったりすることです。調理を行なうのはもちろん、献立を考えたり、食育指導を行なったりするのも仕事に含まれます。また、一般企業や研究機関において、食品開発などの研究職に従事する場合もあります。

管理栄養士の資格が生かせる職場は?

管理栄養士の職場というと小学校や幼稚園などのイメージが強いかもしれませんが、活躍の場は多岐にわたります。たとえば保健所や病院では栄養管理指導や栄養調査の立案・実施などを行ないます。また、給食会社や一般企業も勤務地のひとつです。

管理栄養士と栄養士はどう違う?

管理栄養士とよく混同しがちなのが栄養士ですが、この2つの資格は大きく異なります。管理栄養士の場合は、指定された学校に通ってから実務経験を積み、国家試験を受験。合格すれば、管理栄養士の資格を得られます。一方、栄養士は養成施設を卒業すると、免許を取得することができます。

管理栄養士になるには?

Photo by Lily Banse on Unsplash

さまざまな場で活躍できる可能性がある管理栄養士。資格を取るためには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。ここでは、管理栄養士になるための方法を確認していきましょう。

管理栄養士になるための方法

管理栄養士になるためにはいくつかのステップがあります。管理栄養士になることをはじめから目指すのであれば、管理栄養士の養成施設に通うことをおすすめします。4年制の養成施設に通えば、実務経験がなくても国家試験の受験資格を得ることができます。

一方、栄養士の養成施設を修了した場合は、修行年限によって1~3年の実務経験が必要となり、経験後に国家試験への資格を得ることができるのです。

共に、国家試験を受けて合格すれば、はれて管理栄養士の免許が得られます。

学校選びがポイント

管理栄養士になるには、管理栄養士養成施設と、栄養士養成施設のいずれかに入学する必要があります。施設は1年制から4年制までさまざま。4年制施設の場合は、実務経験がなくても管理栄養士の国家資格受験資格が得られる管理栄養士養成施設に認定されているケースが多いです。

短大や専門学校では2年制、3年制が多く、栄養士の養成施設として認定されているケースが多いです。4年制の大学に通う場合も、栄養学部や家政学部などさまざま。栄養学部は理系、家政学部は文系と学べる内容も異なるので自分の学びたい内容から選ぶとよいでしょう。

実務経験について

栄養士の養成施設に通う場合は、管理栄養士の受験資格を得るために1年以上の実務経験が必要になります。2年制の養成施設の場合は3年以上の実務経験、3年制の場合は2年以上の実務経験と、修行期間と実務経験をあわせ5年以上あれば、管理栄養士の国家試験を受験することができます。

同じ4年制の養成施設でも、管理栄養士の養成学校の場合は実務経験がなくても国家試験の受験資格が得られます。しかし、4年制の栄養士養成施設の場合は、1年以上の実務経験が必要になるので注意しましょう。

管理栄養士国家資格試験の難易度は?

Photo by Plush Design Studio on Unsplash

管理栄養士の国家試験は年に1回、全国で行なわれます。実施されるタイミングは例年3月中旬頃。しかし、予告なく概要が変わる可能性もあるので、毎年こまめに試験情報をチェックするようにしてください。

4年制に通った後、すぐに受験するのがベスト

2018年に実施された管理栄養士の合格率は60.8%。

「2018年 管理栄養士国家試験結果|旺文社教育情報センター」より
http://eic.obunsha.co.jp/eic/pdf/kokushi/2018/0426_2.pdf

管理栄養士の試験内容は、「基礎栄養学」や「応用栄養学」のほか、「社会や環境と健康」、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」、「給食経営管理論」など多岐にわたります。4年制の管理栄養士養成施設の新卒者は国家試験対策を学校で行なっている場合が多いので、合格率は約8割と高めです。

まとめ

栄養と食のプロといえる管理栄養士は、学校や病院、福祉施設だけではなく、一般企業など幅広い場所で活躍できるチャンスがあります。資格を確実に取得したいなら管理栄養士養成施設を卒業し、すぐに受験するのがおすすめ。気になる方は学校を調べてみるところからスタートしてみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-