マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト（MOS）資格取得のメリットは？

資格の取得を目指す方は、まず希望の試験科目を選ぶ必要があります。

マイクロソフト オフィスには、それぞれ搭載されている機能が異なるさまざまなバージョンがあります。そのため、試験科目には複数のバージョンが用意されていて、WordとExcelに関しては、一般水準の「スペシャリストレベル」以外に、上級水準の「エキスパートレベル」が設定されています。試験科目は以下の通りです。

●Word（表計算ソフト）
Word 2016／Word 2013／Word 2010／Word 2016 エキスパート／Word 2013 エキスパート Part1／Word 2013 エキスパート Part2／Word 2010 エキスパート

●Excel（表計算ソフト）
Excel 2016／Excel 2013／Excel 2010／Excel 2016 エキスパート／Excel 2013 エキスパート Part1／Excel 2013 エキスパート Part2／Excel 2010 エキスパート

●Access（データベース管理ソフト）
Access 2016／Access 2013／Access 2010

●PowerPoint（プレゼンテーション ソフト）
PowerPoint 2016／PowerPoint 2013／PowerPoint 2010

●Outlook（電子メール／情報管理ソフト）
Outlook 2016／Outlook 2013／Outlook 2010

MOS資格の受験方法には以下の2つがあります。

・全国一斉試験
・随時試験

全国一斉試験は、全国の一斉試験実施会場から好きな会場を選んで受験できます。毎月1回か2回実施されており、試験日のおよそ1カ月～1カ月半前から申し込みの受付が開始されます。オンラインでも郵送でも申し込めます。

随時試験は、随時試験実施会場のなかから好きな会場を選んで受験できます。実施日や申し込み方法や申し込み受付期間は各試験会場によって異なります。

なお、どちらも試験内容や受験料、合格認定証は同じです。

WordやExcelなど、マイクロソフト オフィスの製品は、現在でもビジネスジーンではスタンダードなツールとして利用されています。一般事務や会計経理などの業務を行ううえで欠かせないものだといえるでしょう。

MOS資格は、マイクロソフト オフィスの製品を操るスキルがあることを客観的に証明する資格です。MOS資格を取得することは大きなアピール材料になり、就職や転職をするうえで有利になるといえます。

MOS資格での試験では、ソフトの機能をきちんと理解していること、操作できることが問われます。とくにバージョン2013以降では、資料を作成する際など、実務の流れに沿う形で問題が出題されるようになりました。

資格を手に入れるためにソフトの使い方を学んでいくと、実用的なスキルが身につきますから、おのずと職場での評価も上がるでしょう。

MOS資格は独学でもじゅうぶんに取得できる可能性があります。ただし、パソコンのスキルは多岐に渡りますから、まずは試験の出題範囲を理解し、問われる内容をきちんと押さえておくことが大切です。そのため、科目やレベルごとに出題される範囲を知るためには、対策教材を手元においておくのがよいでしょう。

資格試験の勉強では過去問をあたるのが一般的ですが、MOS資格試験では過去問が公開されていません。そのため、傾向や出題される問題を予想して掲載している問題集を解くことが大切になってきます。

独学に自信がない場合、自分で教材を使って学習するのが好きでない場合は、対策講座を受けてみてはいかがでしょうか。MOS資格試験を実施している会場で対策講座が開催されていることもあります。ぜひお近くの会場の情報を、チェックしてみるとよいでしょう。

出題される問題に近い内容に接することができるだけなく、試験会場に慣れることもできるので、本番で本来のパフォオーマンスを発揮できるはずです。

近隣エリアで対策講座が開かれていない場合は、MOSの対策講座を提供しているパソコン教室を探してみるとよいでしょう。

MOS資格を取得しておけば、就職や転職に有利になるだけでなく職場での評価も大きく向上する可能性があります。実践に役立つ資格になると思うので、興味がある方は受験を検討してみてください。