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2018年11月29日 16:30 更新

固定概念を捨てよう! 片付けが楽になる「モノの定位置」の決め方

我が家の子育て時期特有の、モノの意外な定位置についてお伝えします。私たちは生活や経験の中で、【モノのあるべき場所】を無意識的に決めてしまっていますが、それがストレスとなったり、片付けができない原因になっているかもしれません。この記事が、そんな固定概念に気付くきっかけになれば幸いです。

こんにちは、ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。

突然ですが、【モノのあるべき場所】を意識したことはありますか?

大体の方が、意識をしなくとも、【キッチンにあるべきモノ】【浴室にあるべきモノ】と仕分けをすることができると思います。それは、私たちのこれまでの経験等によって作り上げられた、【固定観念(無意識の思い込み)】があるからではないでしょうか。

この【固定観念】のおかげで、例えば「シャンプーは、どこに置いたらいいのかしら? 寝室? キッチン?」などと、無駄に頭を悩ませることはありません。

しかしながら、この【固定観念】のブロックは、無意識であるがゆえに、時に頑固で、モノの定位置を決めるにあたり、柔軟に考えることを邪魔してしまうのです。

今回は、そんな【固定観念】から失敗を経験したことをふまえて、子育て真っ最中の我が家なりの【モノの定位置】についてご紹介します。

モノの定位置に絶対的な決まりはない

Lazy dummy

思えば約10年前。子育てが始まり、慣れない環境の中、子どものモノがどんどん増えていく日々。モノの増加に伴い、がむしゃらにモノに定位置を決めてきました。

赤ちゃんのお風呂上り時のボディーケア用品を洗面所に。おしりふきのストックを、2階のティッシュのストックと一緒に。ガーゼのハンカチを、リビングから廊下を隔てた、隣の部屋のベビータンスに…。

それまで、子どものモノを所持したことも、管理したこともなかったため、今までの【固定観念】に当てはめた定位置の決め方でした。

もちろん、この定位置の決め方は大失敗。お風呂上がりの赤ちゃんのスキンケアは、広いリビングで行いますし、おしりふきは消費が早いので、補充が面倒。いつでも使うガーゼを、隣の部屋に取りに行くなんて、面倒でしかありません。

『暮らしや年代が違えば、モノの定位置も違う』ということに気付かなまま、【固定観念】で決めた定位置は、日々のイライラに直結しました。

それから数年。少しずつ、【固定観念】に縛られていることに気付き、見直してきました。そして、意外な場所に定位置を見つけ、イライラを減少させていきました。

モノの定位置に『絶対的な決まり』はありません。その場所で暮らす人が取り出しやすく、片づけやすい場所が、その家でのモノの定位置であればよいと思います。

何かとモノが多くなる子育て期こそ。【固定観念】に縛られた定位置を手放し、改めて、自由な発想で、【モノの定位置】を考えてみると、日々のイライラから解放されるかもしれません。

意外な定位置の見つけ方【我が家の事例】

子どもの歯ブラシはキッチンに

歯ブラシと言えば、洗面所に収納している方が多いのではないでしょうか? 我が家も以前は、洗面所に家族5人分収納しておりました。

しかしながら、子どもたちが歯を磨くのは、リビングのテレビの前。その上、仕上げ磨きは、床に寝っ転がった状態(歯医者さんと同じ体勢)で行いたいので、やはりリビングで。

洗面所では、歯ブラシを軽く洗うだけで、リビングに持ってきていました。

そこで、子どもたちの歯ブラシセットのみ、リビングに続くキッチンへ収納することに。キッチンの流しで、歯ブラシを洗えば、そのまま置いておけるので楽ちん!

子どもたちが使用する歯みがきセットは、キッチンの流し下にスタンバイ。

歯みがきの時間になると、テレビから目を離せない子どもたちでも、部屋から出ることがないので、テレビを見つつも、歯みがきの準備ができます。おかげで「早く持ってきなさ~い!」と怒ることも減りました。

鍋やボウルと一緒に収納されておりますが、この場所が今の我が家のベストです。歯ブラシは洗面所に置くものだという【固定観念】から解放されたことで、ストレスが減りました。

ドライヤーはソファーの横

ドライヤーも、洗面所のイメージが強くあります。しかしながら、我が家のドライヤーの定位置はリビング。ソファー横の小さな棚の下段、ファイルボックスに収められています。

2つあるファイルボックスの1つにはドライヤー。もう1つには、ボディクリームが入っています。

髪が長く、量の多い子どもたちの濡れた髪を乾かすのは、親の仕事。

子どもたちは、脱衣所で軽く髪と体を拭いたのち、リビングに駆け込んできます。リビングで、パジャマに着替えたら、ドライヤーで髪を乾かす……という流れになります。

そのため、わざわざ洗面所に取りに行くことなく、親がソファーに座ったまま取り出せるこの場所が定位置となっています。

ドライヤーを使って、髪をセットするお年頃になると、洗面所の方がしっくりくるのかもしれませんが、今現在はリビングがベスト定位置です。

リビングでドライヤーが見えるのはちょっと……。お客さまには見せたくない……。

そんな時には、ファイルボックスを裏返してしまえば、ドライヤーもボディクリームも見えません。

ヘアゴム・ヘアブラシはダイニング

毎朝、3人娘の髪を結うのが、私の日課です。朝は、朝食作り、洗濯、家族と一緒の朝食……とバタバタ時間の連続。その隙間時間で、髪も結います。

そんな1分でも惜しい朝だと、別の部屋にヘアブラシや、ヘアゴムを取りに行く時間ももったいないのです。

そこで、平日、学校や保育園に使用するヘアグッズを1つの引き出しにまとめてあります。これは、ダイニングテーブルの私の席のすぐ後ろ。席に着く際に、出したり、元に戻したりできる距離です。

また、この引き出し以外にも、カチューシャやバレッタ、リボンなど、たくさんありますが、それらの収納場所は洗面所となっています。

使用するのは時間に余裕がある休日の上、子どもたちが鏡を見ながらおしゃれをするので、同じヘアアレンジグッズでも、収納場所の定位置は別になっています。

虫よけスプレー・虫刺されの薬は下駄箱に

下駄箱の中の、子どもたちが手の届く高さの棚に、虫よけスプレーと虫刺されの薬を収納しています。また、虫刺されの薬は、夏場はリビング、寝室と分散して収納しています。

外で遊んでいた子ども達が、「かゆい~!」と玄関に飛び込んできたとき、すぐに対処できるところ。

子どもの手が届く場所にあることで、長女が妹たちのお世話をしてくれることもあります。出掛ける前に、妹たちに虫よけスプレーをシュッシュッとかけてあげている姿に、成長を感じます。親のみが管理していたら、そんな姿はいまだに見ることができなかったかもしれません。

我が家では、三女の年齢と理解力を考慮した上で、収納しています。

【モノ】ではなく、【暮らし】で考える

Lazy dummy

お片づけをする際に、『同じモノはひとまとめ』にすることが多いと思います。洗剤のストックは同じ場所にまとめておけば、数を把握することができます。衣類も、ひとまとめに見ると、数や好み、足りないものが見えてきます。

しかしながら、【モノ】ばかりに着目していると、ムクムクとわき上がる【固定観念】による収納に惑わされてしまいがちです。

【モノ】を保有しているのも、使用するのもあなた自身。

あなたの暮らしの中で、どのように保有し、どのように使用するのか? 【モノ】ではなく、【暮らし】を中心に考えることが大切です。

・この場所で
・誰が
・いつ
・何をする?

その【暮らし】が見えてくると、自然と【モノの定位置】がきっと見えてくるはずです。

まとめ

お子様との暮らしは、予想外にモノが増えていくものです。まずはご家族の暮らしや日々の流れを見直してみませんか。

【いつ】【どこで】【だれが】使うかを考えてみると、【固定観念】で決められていた定位置に対する無意識にかかっていたストレスに気付くかもしれません。

モノの定位置に絶対的な決まりはありません。集中収納も、分散収納も、それぞれに良さがあります。

子どもたちとの暮らしは毎日予想外なことだらけ。ママはいつでも忙しく走り回っているかと思います。

そんな中でも、ママもお子様もご機嫌で過ごせる、そんな意外なモノの定位置について、【固定観念】のブロックを外し、改めて考えてみませんか。

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