フローリングのへこみを直す方法は？　水の力でふっくらさせる裏技

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フローリングのへこみは、荷重によって押し込まれることでできます。

フローリングにへこみができるのは、重さのせいで木材の繊維が収縮してしまうから。つまり、木材を軟化させて膨張させることができれば、元の形に近づけることが可能なのです。

フローリングのへこみを直すのに必要なのは、熱と水分。

用意するものはこちら。
・スチームアイロン
・画鋲

画鋲はフローリングに穴を開けて水を浸透させやすくするのに必要です。先端が鋭ければいいので、画鋲がなければ押しピンでも構いません。

フローリングのへこみを直す手順は以下の通りです。

1. まずへこんでしまった箇所の、ゴミやホコリなどをキレイに取り除いてください。ゴミやホコリがついたまま作業すると、こびりついて取れにくくなる原因になってしまいます。
2. 画鋲の先を使って、水を吸収しやすくするよう、へこんだところにいくつか穴を開けてください。大きな穴を開ける必要はありません。
3. スチームアイロンで蒸気をフローリングから数センチ離れたところから当ててください。様子を確認しながら、何回か繰り返しましょう。

スチームアイロンをお持ちでない場合は、タオルと一般的なアイロンで代用することもできます。手順は以下の通りです。

1. 水を含ませて固く絞ったタオルをへこんだフローリングのうえにおいてください。
2. タオルのうえからアイロンを3秒間ほど当てては離し、様子をみるという作業を何度か繰り返してください。タオルには随時水分を加え、乾かないようにしましょう。

アイロンの温度を低めに設定し、タオルを何枚か重ねて使用すれば、1分ほどアイロンを置きっぱなしにしてもOKです。床に過度の負荷を与えないよう、様子を見ながら行ってくださいね。

スチームアイロンもしくは、アイロンとタオルを使ってフローリングのへこみを直す方法は、無垢材のフローリングほど高い効果が期待できます。しかし、塗装を施してあるフローリングやへこみが深いケースだと、思うように戻らないことも。

素材によっては、スチームアイロンの蒸気を当てることで劣化してしまう可能性も否定できません。蒸気への耐性を事前に確認してから作業を行ってください。

クッションフロアや塗装を施してあるフローリングなど、スチームアイロンによる修復がうまくいかないようなら、補修材を使ってフローリングのへこみを直す方法を試してみてください。作業に必要なものは以下の通りです。

・カッター
・補修剤（油脂系のブロックタイプのものでフローリングの色に近いもの）
・ライター
・爪楊枝
・ペンタイプの補修材（木目模様に近い色のもの）
・スプーン（熱を使ったときに溶けないもの）
・金属製のヘラ
・古布や古着の切れ端

傷によるフローリングのへこみを直すセットもあり！

1. へこみに傷をともなっている場合、ささくれた箇所をカッターなどで取り除いてください。
2. 周囲と馴染みやすくなるよう、スプーンの柄の部分を使って縁をプレスして角を目立たなくしておきます。
3. 油脂系のブロックタイプ補修材をカッターで小さくカットします。フローリングの色にピッタリあうものがなければ、2種類以上を混ぜて使ってください。必要と思われる量よりも多めに作っておきましょう。
4. カットした補修材をスプーンにのせて、下からライターの火で炙ってください。2種類以上の補修剤を使用する場合は、爪楊枝などを使って混ぜながら分量を調節し、フローリングの色に似せてください。
5. 補修材が十分に溶けたら、フローリングのへこみに一気に注ぎ込んでください。少しあふれて山のようになるぐらいが理想的です。
6.15秒ほどして固まったら、ヘラを使って補修材を削ります。このとき、フローリングに新たな傷をつけないよう十分注意しながら作業してください。
7. ペンタイプの補修材を使ってフローリングの木目を描き込んでください。
8. 仕上げに乾いた布で拭いたら完成です。

重いものを設置するなどしてへこんでしまったフローリングも、自分で修復することが可能です。大切なのは、へこみの度合いやフローリングの材質にあわせた方法をチョイスすること。適切に対処して元の姿を取り戻してくださいね。

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