シロアリハンターの仕組みが知りたい! 設置手順と効果的な使い方
シロアリの被害にあってしまうと、駆除するのはもちろん、修繕に大きなコストや手間がかかってしまいます。今回はシロアリ対策として話題を集める「シロアリハンター」に注目。「シロアリハンター」の仕組みや設置手順、効果的な使い方などについてご紹介します。
シロアリハンターって?
シロアリハンターの仕組み
シロアリハンターとは薬剤を使うことなく、シロアリの巣を駆除することができるという駆除剤です。シロアリの行動パターンを利用するもので、昆虫制御剤を成分としていることから、安全性が高いことで知られています。
シロアリハンターには「ベイトシステム」という仕組みが取り入れられています。まず、シロアリが好むエサのなかに、昆虫制御剤を入れたものを設置します。すると、シロアリが巣からシロアリハンターめがけてやってきます。エサを巣に持ち帰ったシロアリが仲間を呼び込み、どんどん巣にエサが運ばれていきます。
昆虫制御剤を食べたシロアリはすぐに死ぬわけではありませんが、食べると脱皮ができなくなり、やがて死を迎えることになります。すると働きアリがいなくなり、エサを提供されなくなった兵アリや女王アリも死滅してしまい、巣のなかのすべてのシロアリを駆除できるというわけです。
シロアリハンターはいつから効果があらわれる?
シロアリハンターを使ってシロアリが駆除され始めるのは、最初にシロアリがシロアリハンターを食べ始てから、およそ1~2カ月後といわれています。エサに強い毒性がないため、脱皮できなくなって死ぬのを待つ必要があるからです。
シロアリハンターを効果的に使うには
日本に多いとされるイエシロアリは巣がとても大きいのが特徴。そのため、巣ごと完全に駆除しようとする場合は、1箇所にシロアリハンターを6個ほど置いておくことが推奨されています。
もしシロアリハンターをおいても効果があらわれないと感じるようなら、設置場所を変えるよりもまずシロアリハンターの数を増やしてみてください。エサ効いていないのではなくエサが足りないため、十分に駆除できていない可能性があります。
また、有効期限を守って使うことも大切です。シロアリハンターの有効期限は2年。これは、シロアリがシロアリハンターを食べていなくても同じです。2年を過ぎてしまった場合は、新たなシロアリハンターを設置するようにしましょう。
シロアリハンターのメリット
シロアリハンターには他のシロアリ駆除剤にはない、以下のようなメリットがあります。
まずは、巣ごと退治できること。すでにご紹介した「ベイトシステム」を採用していることによって、巣ごとすっかり滅ぼすことが可能です。
安全性も大きな魅力のひとつです。シロアリハンターの主成分は神経系に働きかける強い殺虫成分ではなく、脱皮を抑制する昆虫制御剤です。人はもちろん、ペットにも害が少ないといわれています。
また、環境にやさしいのもメリットのひとつ。薬剤をたくさん散布する必要がなく、数箇所に埋めるだけでOK。ケース素材もそのまま土壌中で分解されます。
土に穴を開けて埋めるだけ、と使い方が簡単であることも、取り入れやすい理由となっています。
シロアリハンターの使い方
シロアリハンターはどこに設置する?
シロアリハンターは土のなか、基礎のあるところから20~30センチほど離れたところに埋めて設置します。シロアリハンターのうえのほうが、土からちょっと顔を出すぐらいの深さに埋めるのがベター。
設置方法
家に面して細長い通路などがある場合は、その通路に面して設置するのがよいでしょう。5センチほど掘ってシロアリハンターをおき、周囲を土で埋めたら完了です。複数のシロアリハンターを使う場合は、それぞれの間隔を1~3メートル開けましょう。
イエシロアリなど、巣が大きいシロアリに使う場合には、1箇所にまとめて6個設置すると効果があります。
木材など、すでに被害があるところに使うことも可能です。その場合は、粘着テープなどで固定してください。
シロアリハンターを使用する際の注意点
設置後は定期的にシロアリチェックを
シロアリハンターを設置したあとに、状況をチェックすることでより効果を高めることができます。設置した後1~2カ月に一度、シロアリハンターを掘ってシロアリがやってきたかどうか確認してみましょう。
できればシロアリの種類も知りたいところです。アゴの形状を見てイエシロアリだとわかれば要注意。大きな巣からやってきている可能性が高いので、さらにシロアリハンターを追加してください。
まとめ
シロアリ被害を未然に防ぐ駆除剤として注目を集めるシロアリハンター。ご紹介した点に注意しながら正しく使って、効果的なシロアリ退治にお役立てください。
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