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2019年01月31日 23:22 更新

クローゼットがわりにも! 階段下収納でコートをきれいに収納しよう

家のデットスペースを活用すれば、現状の収納もスペースアップします。玄関にある階段下収納をコート専用のクローゼットにしたら、放置されがちな上着の散乱を防げました! 今回は、階段下収納の実例をご紹介。また「そんなスペースない……」と悩んでいる方にも、スペースの作り方アイディアをお伝えします。

こんにちは。あなたに寄り添い、暮らしをトータルでととのえる・京都のライフオーガナイザー®岩淵都(さかえ)です。

モノが散らかる原因は何だと思いますか?

さまざまな要因があると思いますが、その一つはモノの「指定席」が暮らしに合っていないことがあげられます。「指定席」までの移動距離が長ければ長いほど、途中で滞留したり、行方不明になる確率がグンと上がります。

椅子にかけっぱなし、ソファに置きっぱなしになりがちなコートや上着類の収納場所はどこがいいでしょう?

収納場所は「使うところの近く」が正解

Lazy dummy
脱ぎっぱなし、置きっぱなしになりがちな衣類ですが、中でも出かけるときに着るコートや上着は、みなさん、どこに収納していますか? 各部屋のクローゼットにそれぞれ収めている、ウォークインクローゼットに家族分まとめて収めている……というご家庭もあるでしょう。

その場所は「ただいま」と帰ってくる玄関から、遠い場所ではありませんか? もしくは、洗面所で手を洗ってリビングに顔を出す、この動線から外れた場所ではありませんか?

コートや上着の収納場所は、使うところの近くにするのが、使い心地をよくするコツです。

そこで我が家では、家を建てるとき
①玄関にコートをしまう場所がほしい
②階段下のデットスペースを活用してほしい
この2点を希望しました。

住んで16年、実際の使い心地はといいますと……すこぶる便利! リビングに脱ぎっぱなしがなくなりスッキリ&ストレスがなくなりました。それだけでなく、諸々の嬉しい副産物もあったので順次紹介していきますね。

階段下収納があってよかったこと

玄関ドアを開けると、正面に2つの扉がドドーンとあらわれます。これ、実は階段下収納になっていて、この左側が、クローゼットの役割を果たしているのです。

左側のクローゼットの扉を開けると、コート類と小物類の2つのゾーンに分かれます。

嬉しいこと①家族の管理能力がアップ

一年中かけっぱなしなので、好きなときに好きなものが着られるようになりました。体感気温は家族それぞれ違うので、ちょっと寒くなったなと思ったときに自分で用意ができます。子どもたちのコート管理力が上がったのも嬉しいところです。

嬉しいこと②衣替えの手間がなくなった

実は以前、このスペースは、季節外のときは部屋のクローゼットで保管して、季節になると移動させる衣替えをしていました。そのため、夏には冬物のコートをクローゼットに移動してしまっていたのです。すると、夏場になるとかけるものがなく、ここのスペースは空いており……そのとき「わざわざ入れ替える必要があるのか?」と思いました。

ずっとかけっぱなしでも困ることはなさそうです。この入れ替え、当たり前にしていましたが、気づいてなかっただけ手間だったようです。

嬉しいこと③置き場所に困りがちな古紙スペースが確保できた

ここは、古紙の指定席でもあります。動線としてピッタリの場所です。朝新聞を読んで出かけるときに玄関までもって行き、ポンと放り込んで「行ってきます」! 古紙回収に出したいときは、外まで最短距離ですね。重いものを遠くまで運ぶのは大変ですから。

嬉しいこと④小物類の衣替えの移動もゼロに

小物は季節によって衣替えをしています。ただし部屋のクローゼットと階段下収納を行き来するのではなく、この階段下収納内でのことなので簡単!(モノの移動距離は短い方がいいですね)

階段下なので三角形のようなデットスペースが上部にあります。ポールの奥につっぱり棚を配置して、季節外の小物置き場にしています。かさばるものでもありませんし、軽いので上げ下ろしも苦になりません。今使う季節ものは右の吊り下げ収納ですぐに取り出せるようにしています。

ほこりをかぶらないように、蓋つきのボックスも活用。
デットスペースになりがちな下のスペースは、キャスター付きのかごでオールシーズンよく使うスポーツ関係のモノを収めています。

嬉しいこと⑤部屋の中まで戻って、忘れ物を探すことがなくなった

こんなことありませんか? いざ出かけようとしたとき「このコートと靴が合わない!」となったとき、部屋まで戻らなくなくていいんです! 「手袋忘れた!」「帽子忘れた!」なんてときにも、玄関にある階段下収納にまとまっているので助かります。

朝の忙しい時間、部屋と玄関の往復は時間もストレスもかかりますから。この⑤が、一番嬉しいかもしれません。

階段下に収納スペースがないお宅は……

Lazy dummy

玄関にスペースがないとおしゃる方は、スペースを作ってみませんか? クローゼットのように大容量でなくても、コート置き場、コート掛けを設けてみてください。扉はなくても、階段下に空間がある場合、つっぱり棒と布で簡易収納スペースを作るのもいいかもしれません。

ここで注意点が一つ。「何でもかんでもかけない」こと。わが家の階段下収納もスペースに余裕があります。持っているもの全部となると量も多くなり、パンパンになります。よく使うものを優先的に選んで、使いやすさとスッキリ感を保っています。

まとめ

使いにくい階段下収納を活用するには、収納技術が必要になってきます。「100%活用しなきゃ」と意気込むのではなく、収納場所であってもムリにモノ収納しなくていいんだ、と意識を変えてみるのもオススメです。

じつは階段下収納右側は、高さが扉の3分の2ぐらいしかありません。低くて奥が深くて、使いにくいのです。そんな場所はめったに使わない、保管するための収納場所と割り切っています。

上着やコートは、他の衣類と分けて管理することが散らからないポイントです。玄関で脱いで、収めることで、家の中で散らかりようがありません。花粉の季節などには、外からの汚れを持ちこまないことにも一役買っているんですよ。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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