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2019年02月05日 20:00 更新

香水のシミは洗濯しても落ちにくい? 3つの裏技とは

香水のシミは、意外と服に浮いて出てしまうものです。しっかり落とすには、香水の成分を把握して対処しなければなりません。ここでは、香水のシミを落とすために、クレンジング・重曹・アルコールを使う方法をご紹介。それらを使って、どのように落とすのか、その裏技アイデアをまとめましたので、参考にしてくださいね!

香水のシミが落ちにくい理由

Photo by Photos by Lanty on Unsplash

香水のシミが血液や食べこぼしよりも落ちにくいと感じるのは、さまざまな成分が複雑に配合されているからです。香水は精油や香料などの匂い成分を数種類ブレンドして作られています。体温によって揮発することで、独特の香りを楽しめますが、衣類に付着すると生地に浸透してしまいます。

シミ抜きでは、繊維に付着した汚れを分解したり溶かしたりすることで除去していきますが、香水のように複数の成分が混ざったものは、ひとつひとつの成分を取り除かないといけないので落ちにくいのです。

香水のシミを化粧品で落とす

Photo by deanna alys on Unsplash

化粧水やクレンジングオイルを使って

香水はファンデーションや口紅と同じく油分が含まれているものが多く、衣類につくと油性のシミとして残ります。水洗いして石けんでこすったり、洗濯機洗いしたりしてもなかなか落ちませんが、油分を分解するアイテムを使うとシミが抜けやすくなります。

身近なものでは、アルコールの入った化粧水やクレンジングがおすすめです。アルコール成分には油性の汚れを溶かす効果があるのでシミ落としに使えます。

新しいシミができないよう、無着色の化粧水やクレンジングを選びましょう。化粧水やクレンジングにはアルコールが含まれていないものもあるので、事前に成分をチェックしてください。

シミ抜きの手順

化粧水またはクレンジングをコットンに染みこませ、シミのある箇所になじませて拭き取ります。シミが落ちにくい場合は、古い歯ブラシで叩いて落としてください。その後、通常通り洗濯してください。ファンデーションがついたときも、同様のやり方でシミ抜きができます。

衣類に香水の匂いが残って取れないときは、乾いてからドライヤーをあてると効果的です。香水は揮発性があるので、加熱して気化させると匂いが気にならなくなります。

香水のシミを重曹で落とす

Photo by Lauren Fleischmann on Unsplash

キッチンやレンジの油汚れや浴室・トイレ掃除に使える重曹は、油分を分解する働きがあり、油性のシミや黄ばみを落とすことができます。

自然由来成分で人にも環境にも優しく、デリケート衣類にも使いやすい。

シミ抜きの手順

まず、洗面器に水をはって重曹を溶かします。シミができた部分に水をつけて、10~15分ほどつけ置き洗いしましょう。シミが取れたら、いつも通り洗濯機洗いしてください。

重曹は作用が穏やかで生地に染みこみにくいので、濃いシミであれば重曹ペーストを作って塗りこむと落ちやすくなります。重曹ペーストは、大さじ1杯の重曹に水を少量加え、練りこんで作ります。

衣類の裏にタオルをしいてシミのある部分に重曹ペーストをスプーンや歯ブラシで塗り、汚れをしっかり浮かしてください。その後、台所用中性洗剤を垂らしてもみこみ、水をはった洗面器に浸して30分放置。洗濯機で洗います。

台所用洗剤も油汚れを除去する働きがあるので、酸化した香水のシミを分解してくれます。

このシミ抜き方法は、香水のシミだけではなく、皮脂汚れや食べこぼしなどのシミも落とせますよ。

落ちにくい場合は、酸素系漂白剤をプラス

重曹を使ってもシミが落ちにくい場合は、酸素系漂白剤と組み合わせてみましょう。重曹ペーストを塗りこんだ箇所に液体の酸素系漂白剤をつけて、つけ置き洗いしてください。その後、洗濯機洗いします。

香水の匂いをしっかりと落とすことができますよ。

香水のシミをアルコールで落とす

Photo by Annie Spratt on Unsplash

アルコールは、アルコール入りの化粧水やクレンジングと同じく油性のシミを分解してくれます。

ドラッグストア・薬局では「無水エタノール」や「消毒用アルコール」が置いています。どちらもアルコールですが、無水エタノールは水分が0.05%以下で、換気扇やコンロ周りにこびりついた油汚れ、頑固なインクのシミ抜きなど様々な用途に使える万能アイテムです。

ただし、引火しやすいため火のそばでは作業しないこと、使用時は換気をすることを徹底しましょう。

一方、消毒用アルコールはアルコールを精製水で薄めたもので、無水エタノール同様、口紅やファンデーション、食べこぼしなど油性のシミ抜きに使えます。本来はケガをしたときに患部を消毒するために使うので、家庭の薬箱に1本常備してある方もいるかもしれませんね。

シミ抜きの手順

シミがついた箇所を裏返しにして、シミが移らないよう下にタオルをしきます。古い歯ブラシにアルコールをつけ、シミを裏側からトントンと叩いてください。シミが取れたら、洗濯機で仕上げます。

シミは中心から外側に向かって落としていくと、シミを広げてしまうことがあります。そのため、外側から内側に向かって歯ブラシで叩きましょう。

まとめ

今回は香水のシミを落とす3つの裏技についてご紹介しました。もともと落ちにくい成分なので、香水を使用するときは、衣類にかからないよう注意したほうがよさそうですね。

今回ご紹介した3つの裏技を試したけど落ちなかったという場合は、クリーニング店に持っていって相談するのがおすすめです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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