専門家が伝授!整理収納ボックスで使いやすいタイプとは?
日常的によく使うもの、使用頻度は頻繁ではないけれど必ず必要なものって、皆さんどうやって収納していますか?まずは「必ず使うもの」の整理収納から見直してみましょう。
住宅収納スペシャリスト・整理収納アドバイザーの嶋野美紀子です。
突然ですが、皆さん収納ボックスは使いこなせていますか? お部屋を片付ける上で欠かせない収納ボックスですが、乱雑に置いていたり、中にしまうものがごちゃまぜになっていたり、収納ボックスをうまく活用できていないケースをよく見かけます。特にどんどん溜まる上、整理が大変なのが書類!! テーブルや作業スペースの周りはさらに散乱しがち。欲しい書類が「15秒」で簡単にサッと取り出せる環境があれば、作業効率もあがって、とても便利ですよね。
探し物をする時間を減らすことは「時短」になります。自分に使える時間が増えて、ストレスフリーにもなりますよ!! すぐマネできる方法をご紹介します。
収納ボックスの用途は?
今や収納ボックスにはいろいろな種類がありますが、職業上、よく多用するのが書類入れを目的とした収納ボックス。私が普段行っている収納ボックスを用いた書類の収納についてまずはご紹介します。
散らかった書類も片付けられる
整理収納アドバイザーや講師業をしていると、今まで以上に書類の数が増えました。また、仕事以外でも、子どもの人数が多かったり、趣味が多いなんて方もジャンルによっては紙モノが増えていく原因ではないでしょうか? それにも関わらず、それらの管理を怠ると……一体どうなるでしょうか? 毎日毎日「あのお知らせはどこいった?」「今日必要なのに、あの書類が見つからない!!」と、書類との戦いではないですか? かくいう私も整理収納に興味を持つ前は、何を夫に聞かれても、書類ひとつ探し出せないタイプでした。しまいには「あなたが自分で片付けないのが悪い」と夫のせいにしてしまうこともしばしば……。
書類の整理はやはりファイルボックスが使えます。無印のファイルボックスは、幅が5cm・10cm・15cmとサイズが豊富なので、書類ごとに分類するのにとても便利で使いやすいです。また店舗数が多いですし、通販でも購入できるので、足りなくなった場合の買い足しも楽チンです。
書類の種類が多いときは、カテゴリー別にファイルを変えます。このファイルボックスは、パソコン内でいう「フォルダー」として使うイメージでわけていくと、書類を探すときに迷わずすぐに取り出せます。
インテリアにもなる
書類は棚など中にしまうことが多いかと思いますが、頻繁に使う書類は外に出して収納しておいたほうが使い勝手がいいです。イメージ写真のようなモノクロのファイルボックスでもいいですし、無印良品のファイルボックスは、シンプルできれいなデザインなので、外に出していても大丈夫。外に出す書類は、「現在進行形の書類」「必要なときにすぐに見られるようにしておきたい書類」「なにかと便利なクリアファイル」など。机の前に座ったままでも取り出せる位置にあると、作業がスムーズに進みとてもはかどります。
用途に合わせて揃える収納ボックス
キッチン収納
ファイルボックスの使い道は書類をいれるだけではありません!! 実は、ファイルボックスはお皿や調理器具の仕分け・整理にも使えるんです。家事動線の効率化を図るには、お皿の位置が決まっていて、もたつかずサッと取り出せることが重要ポイント。キッチンに置くものは他の箇所よりも濡れたり汚れたりする分、収納ボックス自体の劣化が早いので、収納用品にあまりコストをかけないほうがよいです。前出した無印のボックスのほか、100円ショップなど手軽に手に入るもので揃えるのがオススメです。
リビング収納
リビングは、家族みんながくつろぎ、過ごす唯一の空間。今日一日疲れた体を癒すには、やはり快適な空間にするのが一番!! リビングには、極力余計なモノを置かないことを心がけるようにしましょう。
我が家の場合は、収納がテレビ台だけだと足りない場合、2段のカラーボックスを電話台代わりにしています。カラーボックスは空間を区切るのに、とても便利な収納用品です。収納場所を追加しようと、リビングにいきなり大きな収納用品を導入するには抵抗があるかもしれませんが、カラーボックスなら価格もリーズナブルなものが多いので、取り入れやすいです。置いたときにちぐはぐにならないよう、空間を確認しながら選んでみましょう。
押入れ収納
快適な収納をつくるコツは、空間を四角く区切ることです。一見幅が深くて使いにくそうな押入れも、四角く区切って収納用品をいれていくと失敗しにくいです。収納ケースや棚を入れた場合、その中も「四角く区切っていくこと」ポイントです。ぜひ身の回りの小さなものから区切る練習をしてみてくださいね。
おすすめの収納ボックス
100円均一で揃える収納ボックス
机まわりに集まるステーショナリーの数々。こちらは100円ショップ・キャンドゥの引き出しを使用しています。付箋などのよく使うモノは見えるところに置き、すぐに取り出せるように、またストックも出来るだけ一緒にしておきたくて、キャンドゥの引き出しをひとつずつカテゴリー別に分けてラベリングして置いています。この一手間を加えることで、ものを探す時間のロスを省き、生活動線をスムーズにしてくれます。
シンプルな収納ボックス
ニトリのインナーボックスも使えます。シンプルなデザインで、カラーボックスのインナーにぴったりのサイズです。これはざっくり入れるために、中は区切らず使用しています。私はここに、整理収納作業の現場に持っていくものを入れ、工具・講座に必要なモノなど、カテゴリーにわけていれています。その仕事が終わればモノを元に戻すだけ!! これでかなりストレスフリーになりました。
ステーショナリーは使うモノがすぐわかる収納用品で管理するのがオススメです。私が使っているのはライクイットのペンたて。細かく区分けもできて、一目で欲しいものが手にとれるので、とっても使いやすいペン立てです。ここには、日頃よく使うモノを入れています。シンプルでとっても使いやすいですよ!!
お洒落な収納ボックス
収納ボックスを気に入った可愛いデザインで揃えれば、インテリア代わりにもなるしお片づけも楽しくなりますよね。スマイル柄がアクセントになるポップな印象の収納ボックスは、お子さんがいる家庭にもぴったり!! 重ねても重ねても、開閉が楽なタイプのボックスも使いやすくてオススメです。
まとめ
いかがでしたか? 収納ボックスは使いやすいように分類し、取り出しやすい場所、かつ見やすいように使い分けるのが生活動線をスムーズにするコツ。ぜひ取り入れて、快適な空間を作ってみてくださいね!!