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2018年11月21日 12:48 更新

家の中の掃除は、重曹とクエン酸でほとんどきれいになる!?

自然素材でお掃除するナチュラルクリーニングは「重曹」と「クエン酸」が有名ですが、この2つは得意とする汚れが違うので、どちらも使うことで家の中のほとんどの汚れに対応することができます。どちらがどんな汚れを得意としているのかを知れば、お掃除がもっと楽にできそうですね♪

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

ずっときれいなまま保てたら……と思っても、日々汚れてしまう家の中。片付けただけでは、どうにもならない汚れが積み重なって、がっかりすることも多いですよね。

場所や汚れ別でいろいろな洗剤が商品化されていますが、だからといって汚れを撃退しようと意気込んで、それらの洗剤を全部揃えたらすごい数に。さらに、保管場所を取ってしまいますよね。家をきれいにするはずが、ますます散らかってしまう……なんてことにもなりかねません。

それならば、いろいろな使い方や、汚れに対応できるものを厳選して種類を減らしたい! シンプル&簡単にしてわかりやすく暮らしたい! そう思う方がいたら、おすすめしたいのが「重曹」と「クエン酸」です。

実はこの2つは、得意とする汚れの種類がそれぞれ違い、家の中の汚れのほとんどをどちらかで落とすことができるんです。

家の中にはどんな汚れの種類がある?

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汚れは「アルカリ性」と「酸性」にわけることができます。アルカリ性のものは、酸性のものと中和して中性に近づき、酸性のものはアルカリ性のものと中和して中性に近づかせる働きがあります。この化学反応で、汚れを中和させると、汚れは落としやすくなるのです。

つまりは、落としたい汚れがどちらの性質のものかがわかれば、反対の性質のものでアプローチすればいいわけです。洗剤はパッケージを見れば記載されているので、アルカリ性洗剤か、酸性洗剤か知ることができます。

酸性の汚れ

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酸性汚れは
・油汚れ
・皮脂汚れ
・手あか
・食べこぼし
・衣類の汚れ
・生ごみのニオイ
・体臭

などがあります。キッチンのガスコンロやIH周辺の汚れや換気扇、床や壁の皮脂汚れなど家の中の多くの汚れは酸性です。軽いものは水拭きで取ることができますが、ドロドロにこびりついた油汚れなど、頑固な汚れをスッキリきれいにするには、かなりの労力が必要になるでしょう。

アルカリ性の汚れ

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アルカリ性の汚れは
・水垢
・尿石
・石鹸カス
・ポットのカルキのこびりつき
・アンモニア臭
・魚の腐敗臭
などです。

キッチン、洗面所、トイレ、お風呂など、主に水回りの多くの汚れがアルカリ性です。水垢は水道水の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分。水分が蒸発して残ったものが、水垢となります。固く石化するため、とても取りづらい厄介な汚れです。石鹸はアルカリ性なので、石鹸カスもアルカリ性になります。

酸性汚れには「重曹」

重曹は、炭酸水素ナトリウムのこと。英語では、ベーキングソーダと呼ばれます。昔は、医療品として使用されたり、膨らし粉としてお菓子作りなどでも使われたりしてきました。そんな重曹が、掃除にも活躍してくれるのです。ナチュラルクリーニング洗剤の一つとして、小さなお子さんやペットを飼われている方などにも安心して使える、人にも動物にも優しい自然素材です。

【 特徴 】
・常温で長期保管できる(比較的扱いやすい)
・水溶液は弱アルカリ性
・水に溶けにくい(研磨剤として使える)
・酸性のものを加えると炭酸ガスを発生する
・たんぱく質、炭水化物などの有機物を分解・溶解する

汚れの種類や強さによって、いろいろな使い方ができるのも重曹の大きな特徴です。粉をそのまま使ってこすり落としたり、ペーストにして使ったり、水に溶かしてスプレーしたりできます。酸性のニオイの脱臭効果もあるので、粉を器に入れて消臭剤として使うことも。また、重曹は弱アルカリの特徴のため、いくつかの注意事項があるので、こちらを守って安全にお使いください。

■アルカリに弱いものは注意
銅やアルミニウムなどを溶かす働きがあるので避けてください。また、革、畳やござ、フローリングなど変色や塗装が剥げる場合があるので、目立たない場所で確認してから使用してください。

■たんぱく質を分解する働きがあるので注意
目に入らないように注意し、入ってしまったときはすぐに洗い流しましょう! 手も荒れてしまう心配があるため、敏感肌の方や、長時間使うときはゴム手袋を使用。

■熱湯に入れると吹きこぼれるので注意!
一気に発泡して吹きこぼれる恐れがあります。

■柔らかい素材、傷が付きやすいものには気を付けて使用
研磨効果があるので、傷がつく心配があります。

■高温多湿のところは避けて、湿気が入らないように保管
湿気を吸って固まってしまうことがあります。

アルカリ性汚れには「クエン酸」

クエン酸は、柑橘類や梅干しなどに含まれる、酸っぱさを感じる成分です。このクエン酸の爽やかな酸味が、食品添加物として多くの食品に用いられています。

【 特徴 】
・水溶液は酸性
・炭酸カルシウムを溶解する
・水蒸気を取り込んでしまう
・殺菌・消臭・除菌・洗浄作用

クエン酸も重曹のように、そのまま使ったり水に溶かしたりして使うことができます。ただし、水に溶けやすいため、重曹のように研磨剤として使うことはできません。また、酸のためいくつかの注意事項があるので、こちらを守って安全にお使いください。

■塩素系漂白剤には混ぜない
酸性のものは、塩素系の洗剤と混ぜると有毒塩素ガスが発生する恐れがあります。一緒に洗剤を使う場合は、必ず注意事項を読んでお守りください。

■アルカリ性のものと一緒に使わない
アルカリ性のものと一緒に使うと中和してしまい、洗浄力が落ちてしまいます。一緒に使うなら中性か酸性の洗剤と使ってください。

■酸に弱いものには注意
大理石は、酸に弱いので使わないようにしましょう。また、拭いたり洗い流せたりできない場所には向きません。その他、傷つきやすいものや塗装が剥げてしまうものもあるので、パッケージに記載されている注意事項を読んでからお使いください。

■空気中の水分を吸ってしまうので注意
水蒸気を取り込んでしまう働きがあります。保管は高温多湿の場所を避け、密閉できる容器で。

重曹×クエン酸を一緒に使って掃除できる

重曹とクエン酸で、かなりの場所をお掃除することができるとわかりましたが、実はこの2つを一緒に使うこともできます。

通常、アルカリ性のものと酸性のものを混ぜると、中和してしまうので洗浄力が落ちてしまいます。そのため一緒に使うことは避けるのですが、重曹の特徴として、酸性のものを加えると炭酸ガスを発生するという働きがあり、この発砲作用で汚れを浮かせて落とすことができるのです。そのため、直接手で触れたくない排水溝の滑りや汚れを落とすのにぴったり。

重曹を振りかけてから、クエン酸を振りかけてもいいですし、上からクエン酸スプレーをシュッシュとしてもいいですよ♪ しばらく放置してからお湯を流してください。

同じように、重曹ペーストを塗った場所にクエン酸スプレーをかけて発砲させても、汚れが浮いて取りやすくなります。

まとめ

重曹=油汚れや皮脂汚れなどの酸性汚れ
クエン酸=水垢や石鹸カスや尿石汚れ

これを覚えておいてください。それぞれ効果を発揮します。重曹・クエン酸、得意とする汚れに使えば、家の中のお掃除がこの2つでほとんどできてしまうでしょう。また、2つを一緒に使うとより使い方の幅が広がります。たくさんの洗剤を揃える費用と場所を節約できるだけではなく、人にも環境にも優しいので試してみてくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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