タカラダニ駆除のポイント! 潰してはいけない理由とは?
晴れた日にコンクリートで見かける赤い小さなタカラダニ。見た目の気持ち悪さから駆除したくなりますが、ちょっと待って! むやみに潰してはいけないのです。その理由と共に、正しいタカラダニの駆除方法についてお伝えしていきます。
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タカラダニってどんな虫?
コンクリートの上でよく見かける赤い小さな斑点。しばらく見ているとうようよと動いているため、虫であることがわかります。これが「タカラダニ」です。まずはタカラダニの生態について詳しくみていきましょう。
タカラダニの生態はよく解明されていない
タカラダニは晴れた日の公園や階段、ベランダ、橋脚など、コンクリートがある場所でみることができるダニです。タカラダニは世界中に生息し、約40種類という数が確認されていますが、日本で多く見られるものは「カベアナタカラダニ」といわれています。
生息するのはコンクリートですが、屋外で干されている衣類や布団につくこともあり、そこから家の中に入ってしまうこともあります。
とても小さなタカラダニの生態はよく分かっていません。ただし、タカラダニがコンクリートを好むのは、風で飛んで落ちたコンクリートの上の花粉や、有機物をを食べているからだといわれています。また、オスが発見されていないことから、単為生殖を行なっているのではないかと推測されているのです。
タカラダニの害って?
赤い体をしているタカラダニは目立つため、他のダニに比べ発見しやすいです。その奇妙な見た目から「気持ち悪い」、「体に害がないのか」などの不安になることもあるでしょう。しかし、日本にいるタカラダニが人を刺したり咬んだりしたという報告は今のところないようです。
タカラダニは潰してはいけない
タカラダニは、危険を感じたり、やみくもに駆除しようとして潰してしまったりすると、体液が出てきます。
この体液に触れると、肌が荒れる、湿疹が出るなどアレルギー反応が起こる可能性があるため注意が必要です。また、布団などに付着した状態で潰れてしまうと、赤いシミがついてしまうこともあるので気を付けましょう。
タカラダニ駆除のポイント
現在のところ、人的被害は報告されていないものの、見た目の気持ち悪さから駆除したいという人もいるでしょう。けれども、赤い体を持つタカラダニはやみくもに駆除してはいけません。ここでは正しいタカラダニの駆除方法をご紹介します。
水で洗い流す
タカラダニを放置しておくと、コンクリートの隙間に卵を産み付けて増殖してしまいます。そのため、塀や玄関先はホースや高圧洗浄機などで、定期的に洗い流しましょう。
マンションやアパートなど賃貸物件に住んでいて、ベランダでの水を使用した駆除が難しい場合は、衣類や布団をとり込むときに潰さないよう、はたいてから取り込むようにしてください。
殺虫剤を使う
タカラダニはほかの害虫同様、市販の殺虫剤を使った駆除も可能です。ただし、とても小さいので、エアゾール剤は近くで使用するとダニが吹き飛んでしまいます。使用するときは、少し離れた位置から全体にかかるように吹きかけてください。
こちらのエアゾール剤はタカラダニのほか、ダンゴムシやムカデなど、さまざまな害虫駆除に役立ちます。家庭では1本持っておくと便利なアイテムです。
タカラダニの予防策
大量のタカラダニを駆除したいなら、タカラダニが繁殖しないような環境を作ることが大切です。ここではタカラダニの増殖を防ぐ方法についてチェックしていきましょう。
タカラダニの卵を退治する
タカラダニの量を減らす近道はタカラダニの卵を退治すること。タカラダニはコンクリートの隙間に卵を産んでいくので、コンクリートをよく洗い流し、卵を孵化させないことが大切です。また、コケが生えている場所もタカラダニが住みやすい環境といわれています。コンクリートの隙間に生えてくるコケは取り除いておきましょう。
まとめ
タカラダニは人を咬むことはないといわれていますが、体液によってかぶれたり、湿疹が出たりといったアレルギー反応が出る可能性があるため、注意が必要です。また、むやみに潰してしまうと、衣類や布団に赤いシミができてしまいます。コンクリートは水で洗い流し、衣類や布団はとり込む前に軽くはたくなどして、適切に駆除してくださいね。
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