これで散らからない! 家族の行動のクセを把握した収納法
一言に「収納」といっても、収納方法はさまざま! 自分にとって使いやすい収納が、家族にも使いやすいとは限りません。そこで我が家では、家族の「行動のクセ」を把握して、それに合った収納を各所で取り入れています。みんなが心地よく使えるため、常にきれいな状態がキープできるんです。今回はその方法をご紹介します。
家族みんなが続けられる。きれいを維持する収納のポイント
こんにちは、ライフオーガナイザー®クローゼットオーガナイザー®近藤こうこです。
「せっかくきれいに収納したのに、すぐ乱れてしまう」
「家族がきちんともとに戻してくれない」
収納雑誌を真似して見た目を美しく整えても、きれいな状態が維持できなければ、その収納も単なるストレスになってしまいます。せっかく整えるなら、ストレスを感じない、収納を維持できる、家事効率を上げるような収納を目指したいですよね。
そこで私が注目したのが、家族の「行動のクセ」でした。
“家族にとって何が使いやすいか”を考えて収納したら、乱れることもなくなりストレスフリーに! 子ども目線、主人の目線、いろいろな目線で考えた結果、行きついた収納は家族にも好評です♪
家族のクセを考えた収納:リビング編
バッグは「バッグ用の椅子」へ
帰宅後のバッグ置き場、みなさんはどうされていますか?
クローゼットにバッグを収納している場所があるにもかかわらず、以前の私は帰宅後つい、ダイニングテーブルの椅子に置いてしまうクセがありました。
そこでなぜ椅子に置いてしまうのかを考えてみると、「高さ的に物がおきやすい」「どんなバッグでも置きやすい」など、椅子にはつい置いてしまう理由があるということに気づき、思い切ってバッグ用の椅子を購入することに!
リビングに置いていても生活感の出ない、インテリア性の高い椅子を購入してバッグ置き場にしたところ、とても使いやすくダイニングテーブルの椅子に、つい置いてしまうことがなくなりました。
アクセサリーは見せる収納で使いやすく
ベッドルームやドレッサー、クローゼットなどに収納している人が多いアクセサリーですが、私はあえてリビング収納に! アクセサリーをリビングで取り外すことが多いことに気づいてからは、リビングにジュエリーケースを置いています。
アクセサリーを外してすぐに戻せるので、テーブルに置きっぱなし・出しっ放しにしてしまうこともなくなりましたし、見せて可愛いジュエリーボックスは素敵なインテリアにもなっています。
家族みんながよく使うものを一か所に!
家族みんなが使うような生活雑貨は、よく使う使用頻度の高いものだけを厳選し、ひとつの棚にまとめています。そのとき参考にしたのも、やはり家族の「行動のクセ」でした。
・爪を切る
・おもちゃの電池を交換する
・絆創膏をはる
・学校の書類をファイリングする
家族が“どんなとき、何をするか”をヒントにすれば、おのずと何を収納すべきかがわかります。リビングで使うものは、ここを開ければ必ずある! そんな風にわかりやすくしたことで「あれどこ?」「これどこ?」といちいち聞かれることもなくなりました。
家族のクセを考えた収納:子供部屋編
カバンや上着はすべて引っ掛け収納に
男児ふたりの我が家。性格的に几帳面でもないので、どんなにきちんとしまっても、ぐちゃぐちゃになることがほとんどでした。
いろいろな収納法を試した結果、一番彼らに合っていたのが「引っ掛ける収納」。
「棚にしまう」というハードルをなくし、ただ引っ掛けるだけの収納にしたら、カバンや帽子が散らかることがなくなりました。それ以来、洋服以外はほとんど引っ掛け収納。どこにあるのかも明確なので、子どもにはいろいろな意味で分かりやすいのかもしれないですね。
引っかけ収納は、お掃除アイテムも。引っかけておいておくことにより、掃除道具を出す・しまうという作業がなくなったので、気になったらサッと掃除ができるようになりました。
教科書やプリントはボックス収納でざっくり管理
子どもが頻繁に出し入れする教材やプリント類。我が家では、あえてボックス収納にしています。
教科書はたてて並べる、プリントはファイリングする、というのがよくある収納法だと思いますが、子どもにはアクションが多すぎてとても面倒な作業です。実際、ただ本棚にしまうことですら面倒そうにしている息子たち。子どもには、やはりボックスにざっくり収納がよいという結論から、このような収納になりました。
ざっくり収納できる手軽さ、どこに何をしまえばよいのかがわかりやすいなど、とても使いやすい様子! 教科書が見当たらなくなったり、部屋が散らかったりすることもなくなりました。
家族のクセを考えた収納:クローゼット編
主人の服はすべて吊るす収納に
私のクローゼットと同じ収納法にしているのに、なぜか乱れることが多かった主人のクローゼット。
ある時、ハンガー下の引き出しケースの物が、いつも出しっ放しになっていることに気づきました。よくよく聞いてみると身長180cmの主人にとって、下の方にある引き出しケースは使いづらく、戻すのが面倒であったっことが判明。
そこで主人目線に合わせ、オンシーズンのものは全て吊るす収納、オフシーズンのもののみを引き出しケースに入れる、という収納に変えました。全てを吊るすには、クローゼットだけのスペースでは足りなかったので、あらたにハンガーラックも購入。ビジネス関係のものは全てハンガーラックにまとめ、クローゼット内はプライベートのお洋服のみに。
とても使いやすくなったようで、以前のようにクローゼットが散らかることもなくなりました。
靴下は引っ掛けるだけでストレスフリーに
主人に関してもうひとつ悩みだったのが、靴下の収納。以前は、引き出しに収納していたのですが、いつも引き出しは半開きでくつ下が飛び出ている状態。
これにも、
・朝、時間がない中で靴下を選ぶこともあり、面倒でつい開けっ放しになってしまう
・似たような靴下がいろいろあるから探すのに手惑い、ぐちゃぐちゃになってしまう
などの理由がありました。
そこで靴下もプライベートとビジネスで分け、ビジネスの靴下は、オンシーズンで使用頻度の高いものだけを引っ掛けて見せる収納に。見た目は美しいものではありませんが、こうしたことで毎朝選びやすくなったようで、主人も満足しています。
まとめ
整理収納は、見た目をよくするためでも、だれかに見せるためでもなく、生活を心地よくするためのもの。そして正解は、自分自身が見つけるものです。
「バッグはクローゼットに収納しなければならない」「DVDはテレビの近くに収納しなければならない」などの思い込みは一度なくし、自分、そして家族の行動をヒントにベストな収納場所、収納法をみつけてみましょう。
家族それぞれの「行動のクセ」に注目して、使う人が使いやすい、きれいを維持できる収納を目指してみてくださいね。