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2019年04月19日 21:00 更新

「わがまちハザードマップ」は確認した? 防災マップを活用しよう

被災が想定される区域や避難場所、避難経路などが記されたハザードマップ。普段から確認しておくことで、万が一の災害のときに役立てることができます。今回は、そもそもハザードマップとはどんなものなのか、また知っておくと便利なハザードマップの使用方法などについてご紹介します。

防災の基本、ハザードマップ

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ハザードマップとは?

ハザードマップとは、被災する恐れのあるエリアや避難場所、避難するための経路、防災関連施設などが書かれた地図のことをいいます。被害予測地図や防災マップなどと呼ばれることもあります。

災害が発生した際、ハザードマップを活用することで、安全な場所に避難がしやすくなります。また、二次災害が起こる可能性がある場所を回避することができることから、災害時の被害規模を縮小することにもつながる可能性も。例えば、2000年に有珠山噴火が起きたときには、ハザードマップにもとづいて避難することができたことにより、被害が最小限になったといわれています。

2011年に東日本大震災が起きて以来、国や自治体はハザードマップを活用して人命を守る避難対策を強化しています。地域特性を考慮したハザードマップが作成されているほか、住民への周知も積極的に進められ、地域の防災力を高めるのに活用されています。

ハザードマップはどこで見る?

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ハザードマップが浸透している地域はそれほど多くはないのではないでしょうか? しかし、万が一防災が起こったときのことを考えて、チェックは必須にしておきたいところ。

ハザードマップを気軽に見ることができるサイトとしておすすめなのが、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト( https://disaportal.gsi.go.jp/ )」です。

なかでも「わがまちハザードマップ」では、特定のエリアのハザードマップを簡単に入手することができます。

●「わがまちハザードマップ」
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/

地図、もしくはプルダウンメニューからエリアを選択すると、各自治体が作成したハザードマップにリンクするという仕組み。地域ごとにインターネット上で公開されている以下のハザードマップを、手軽に閲覧することが可能です。

・洪水ハザードマップ
・内水ハザードマップ
・高潮ハザードマップ
・津波ハザードマップ
・土砂災害ハザードマップ
・火山ハザードマップ
・地震防災・危険度マップ情報

このうち「地震防災・危険度マップ情報」では、さらに以下の種類のマップを閲覧できます。

・震度被害マップ
・地盤被害マップ
・地盤被害(液状化)マップ
・建物被害マップ
・火災被害マップ
・避難被害マップ
・その他被害マップ
・総合被害マップ

ハザードマップの便利な使い方

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情報を詳しく見られる「重ねるハザードマップ」

自分が住んでいるエリアにどんな災害リスクがあるのかが一目でわかって便利なのが、国土交通省の「重ねるハザードマップ」です。例えば、「土砂災害警戒区域」に「洪水浸水想定区域」を重ね合わせることで、大雨が降った際にそのエリアに起こりうる複合的な災害リスクを推測することができます。さらに、「事前通行規制区間」「緊急輸送道路」「道路冠水想定箇所」などを重ねると、避難ルートを検討する際に役に立ちます。

また、「明治期の低湿地」に「大規模盛土造成地」を重ねれば、そのエリアの地盤がどのように成り立ったのかを知ることも可能。地震に弱い土地かどうかなど、地図を見るだけは判断できないことを推定するための手がかりにもなります。購入を検討している土地が抱えているリスクを判断するという使い方もできそうですね。

また、隣接する自治体の情報も確認することができます。大規模災害の際など、広域的な避難が必要な際に便利です。

●重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=34.924223,138.22998&z=8&base=pale&vs=c1j0l0u0

スマホからも確認できる

Photo by Fancycrave on Unsplash

国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」は、スマホから確認することもできます。現時点ではアプリは提供されていないため(2018年8月)、ホーム画面にアイコンを設置しておくとすぐにアクセスできて便利です。アイコンを設置する方法について、iOS10を例にご紹介します。

1. ブラウザで「ハザードマップポータルサイト」にアクセスします。

2. 画面下段の中央にあるアイコンをタップし、「ホーム画面に追加」を選択します。

3. 画面右上の「追加」をタップすると、ホーム画面に「ハザードマップポータルサイト」のアイコンが表示されます。以後、アイコンをタップすると「ハザードマップポータルサイト」へアクセスが簡単にできます。

まとめ

あたなの街のハザードマップ、もう確認されましたか? ハザードマップを確認し把握しておくことで、災害時の被害を縮小させたり、安全な避難に役立てることができます。まずは、国土交通省のポータルサイトにアクセスして、自分の居住地域にはどんな危険があるのかを理解することが大切です。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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