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2018年09月23日 08:00 更新

防災グッズは手作りできる? 災害時に役立つアイデア&自作防災セット

防災グッズは買うだけではなく、自分で手作りすることもできます。新聞紙やごみ袋、段ボールなどがあれば簡易グッズが作れるので、防災用品の買い忘れがあったときやいざというときに便利です。ここでは、災害時に役立つアイデアや自作防災セットについてご紹介します。

パパっと作れる防災グッズ

Photo by Joanna Kosinska on Unsplash

新聞紙で作る防災グッズ

新聞紙では、コップ型の食器や防災スリッパ、クッションなどが作れます。

食器は作成後にビニール袋をかぶせると、地震で割れてしまい使える食器がないときや避難先で食器がないときでも水を飲んだり食事をしたりすることが可能です。新聞紙の端を折って正方形にし、折り紙の要領で作ってみてください。

使い捨てスリッパは、震災発生時に割れたガラスが散乱したときや避難所でスリッパがないときに重宝します。温かいので、足先が冷える季節にも便利です。旅行や大掃除のときにも活用できますよ。

クッションは、新聞紙2~3日分を1枚ずつくしゃくしゃに丸めて、45L以上の大きめのごみ袋に詰めて作成します。ごみ袋がいっぱいになるまで新聞紙を入れたら空気を抜き、口を1回折り返してガムテープで留めましょう。避難所での生活時など、床が固いと感じるシーンで活用できます。

ごみ袋で作る防災グッズ

ごみ袋は雨がっぱや水タンク代わりになります。雨がっぱは、アウトドアやレジャー時にも役立ち、簡易防寒具としての役割も果たします。

水タンクは、リュックとごみ袋を使って作成します。水が漏れないようごみ袋を2~3重にして空のリュックにセットしてください。給水所で水を入れた後、袋の口を縛ってからリュックを閉めます。たくさん水を入れると背負えなくなるため、両手で抱えられる重さまでにしましょう。キャリーカートがなくても、水が運べるようになりますよ。

キャリーカートがある場合は、段ボールの中にごみ袋を重ねて水タンクにするとよいでしょう。

段ボールで作る防災グッズ

Photo by NeONBRAND on Unsplash

段ボールがあれば、赤ちゃんのお風呂や椅子が作れます。

お風呂は、段ボールのふたを内側に折り込み、箱よりも少し大きめのポリ袋をかぶせるだけです。水漏れを防ぐためポリ袋は2~3枚ほど重ね、口を閉じると水を運ぶこともできます。お風呂に使うときは、水を入れて日中、日光の当たる野外に出しておくとぬるま湯になります。ゴミが入らないよう、口を結んだ状態で出してください。

ベビーチェアは、まず段ボールの上辺と下辺をガムテープで留めて、箱を作ります。座らせる子どものお尻の大きさを幅として、カッターで上面から正面にかけて2本の切り込みを入れます。切った部分を内側に押し込んで、背面と座面を完成させましょう。タオルやブランケットをかぶせてから座ると快適です。

100均で揃う防災セットをチェックしよう

Photo by Katy Belcher on Unsplash

防災グッズは、100円ショップでもそろいます。半日から一晩を過ごすために用意しておきたいグッズは、以下の通りです。

・500mlペットボトルの水 2本
・非常食(お菓子やゼリー)
・アルミシートや保温ポンチョ
・絆創膏や消毒液などの簡易救急セット
・マスク
・アイマスクと耳栓
・携帯電話の充電器
・懐中電灯
・タオル
・レインコート
・トラベル用洗面用具
・ウェットティッシュ
・ビニール袋
・筆記用具

さらに、以下のものを追加で準備しておくと安心です。
・緊急用呼子笛
・スリッパ
・アルコール除菌スプレー
・ナイフ
・マッチ
・軍手
・乾電池
・カイロ
・エアーまくら

さらに、これらを使って新たな防災グッズを作ることも可能です。懐中電灯とペットボトルを使って、明かりを広範囲に行き渡らせることもできますし、レインコートは水を通さない素材のため、水汲みの際にも役立つでしょう。

防災セットを作るときにチェックしたいこと

Photo by Vítor Santos on Unsplash

リュックに入るようにまとめる

防災グッズがそろったら、すぐに背負って逃げられるようリュックにまとめておいてください。リュックなら両手が開くので、緊急時も安全に行動しやすくなります。

持ち運べる重さにしておく

防災グッズは災害時に持ち出せることがポイントなので、重くなりすぎないよう注意しましょう。目安は水を入れて5kgです。家族分の防災グッズを入れてしまうと、その分重くなってしまうため、人数が多い場合はひとりずつに分けてもいいかもしれません。

保管場所を家族全員で認識しておく

家族で場所を確認しておき、万が一のときになったらサッと誰でも取り出しやすくしておきましょう。

保管場所としておすすめなのが、玄関や寝室です。寝室に置くときは、押し入れにしまうのではなく、外に出しておくことがポイント。防災用品がインテリアに合わないという方は、おしゃれな防災リュックを用意して出しっぱなしにしてもいいよう工夫してください。

手作りグッズはあくまで簡易用として使う

新聞紙で作ったスリッパやごみ袋で作ったレインコートは、あくまで簡易用です。耐久性がないため、できるだけ事前に準備できるものは、揃えておくのが吉。

手作りのスリッパやレインコートは、常備していたものが使えなくなった場合や数が足りない場合に重宝します。普段から作る練習をして、緊急時にさっと作成できるようにしておくと安心です。

まとめ

新聞紙やごみ袋、段ボールがあれば簡易的な防災グッズが作れます。100円ショップで手に入るものも多く、そこまで費用をかけなくても災害に備えることができますよ。ぜひ万が一のときのために、防災用品をそろえておきましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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