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2018年12月28日 12:26 更新

【専門家が解説】捨てなくてもいい? 片付けの順番とコツ

世は空前のお片づけブーム。しかしその一方で「お片づけができない!」「なんで本の通りにやっているのに、自分はできないの?」と悩む方が増えてきているのも事実です。今日はそんなあなたに、お片づけの順番を今一度考えてみてほしいと思います。

こんにちは、ライフオーガナイザー®の片元友紀です。

昨今のお片づけブームの影響で、100均やホームセンターで購入できる収納グッズ、整理収納テクニックの詰まった書籍たちが巷にはいっぱい……。

それらをもとに「お片づけが苦手な自分を変えたい!」と一念発起して、やってみたけれど「できない」「一瞬キレイになるんだけど継続できない」とお悩みの方が多いのも事実。

何を隠そう、私もそのルートを辿ってきました。そんな片づけられない主婦からお片づけのプロになった私のエピソードが、今悩んでいるあなたの心が軽くなるヒントに少しでもなれば……と思い、片付けのコツをお伝えしますね!

"なんのため"にお片づけをするんでしょうか?

Lazy dummy

お片づけって、私は難しいものだと思っています。だからこそ私は学んで知識を得ました。

今までいろんな方法を試しては失敗し、くじけて涙していた私が、今はお片づけのプロ・ライフオーガナイザー®として活動しているなんて、不思議なお話です。

さて、今日はお片づけの順番のお話ですが、「お片づけ」と聞いて、まず何をしますか?

✔ ゴミ箱を持ってくる?
✔ 100円ショップに行く?
✔ DIYをする?
✔ とにかく捨てまくる?

答えは、そのどれでもなく、まずは「何をゴールにして、お片づけをするか決める」ことです。

難しいお片づけを継続して行い、あなたの目指す空間を手に入れたら、何がしたいですか?

私のお客様で、3人目のお子様を産んだばかりの方がいました。

初めの希望は「すっきりした、モノが出ていない空間」とおっしゃっていたのですが、それはただの“空間の状態”であることを説明し、もっとお客様のゴールが具体的で、達成したかどうかすぐ分かるようなもの、なおかつ、ご自身の大切にしているものが含まれているゴールになるよう、一緒に書き換えていきました。

その結果、彼女のゴールは「週末の15時ごろ、夫婦でダイニングセットに座り、知人が生産したコーヒー豆を挽いて一息つきながら雑誌を読む。そして、本を読んでいる小学生の子ども達を見ながら、赤ちゃんがお昼寝していて、窓から日差しの入ったお茶時間を過ごす」というものになりました。

これなら、達成したかどうかわかりやすい上に、ゴールとして非常に具体的で、頭に思い浮かべることができますよね。

この「具体的で頭に思い浮かべられる」のがポイントで、“すっきりした、モノが出ていない空間”というのは、お片づけの過程においては途中経過なのです。

それより先の、“気持ちのいい時間を過ごす”ということが、彼女がお片づけに取り組んで得たいゴールになります。

それを明確にすること、それがお片づけに取り組む時の初めの一歩だと思っています。ゴールが決まれば、そのためにワクワクして頑張ることができるからです。

目の前のモノを捨てることが苦手なあなたへ

Lazy dummy

では「ゴール」も無事に決まったところで、モノに向き合う作業に入っていきます。ここで多くの方が立ち止まるのが「捨てた方がいいんだろうけど、捨てられない」という気持ち。私はいつもお客様に「捨てたくないものは、堂々と持っておきましょう♪」とお伝えしています。

捨てる基準は「3年使ってない」とか、「1カ月触っていない」とか、それは他人の決めたルールですよね。ルールは、あなた自身が決めることです。

私のお家にも、3年使っていないものはわんさかありますよ。だって、私にとっては大事なモノですから。

ただ、あなたは現状が辛いからお片づけをしようと思い立ったはず。

そんな時は“捨てる”から少し離れて、“分ける”という作業をします。

例えば、玄関にシュークローゼット(靴箱でも可)があるとして、そこをお片づけするとします。

そこにあるモノを4つに分けてみましょうか?

1)パパの靴
2)ママの靴
3)子供の靴
4)靴以外のモノ

もしくは

1)あんまり履いてないけど大好きな靴
2)気に入っていてよく履いている靴
3)好きじゃないけど必要な靴
4)それ以外

なんという分け方もあるかもしれませんね。もちろん、使用頻度で分けてもオッケー。

まずは「捨てなくちゃ」という気持ちを捨ててください。あなたは十分に悩んでいるはずです。

だからこそ、簡単な作業として“分けて”いってください。そうすると、そこにあるモノに楽に向き合えるはずです。

効率よく分けるために、準備しておくモノ

Lazy dummy

“分ける”作業をしていて、手が止まる要因の一つに、どうすればいいかわからないモノが出てくることが挙げられます。

分けるだけでもかなりエネルギーを使うことなので、その流れを止めずにスムーズに作業を行うため、準備しておくことをオススメしたいのがこちら。

【迷っています箱】です!

そのモノを持って、3秒でどこに分けていいかわからなくなったら【迷っています箱】へ、とりあえず入れましょう。

せっかくできたあなたのリズムを崩さずに、お片づけの“分ける”作業を進めていくことがこの段階では一番大切です。

一定の場所の作業が終わった後に、【迷っています箱】を見てみましょう。

「やっぱり大事だわ!」と思うかもしれないし、「これ、なんで迷ったんだろう……もういいかしら」と思うかもしれません。

お片づけハイ(ちょっとテンションが上がっている状態)になると、大切なモノまで勢いで捨てそうになることもたまにあるのですが、実はこの作業、それを防ぐ役割もあるんですよ。

まとめ

お片づけは、一朝一夕ではできません。だからこそ、順番とちょっとしたコツが大事なんです。

今日はみなさんに、アメリカ発の整理収納術『ライフオーガナイズ』のほんの少しのエッセンスをお伝えしてきました。

お片づけを怖がらずに、気楽に、進めていただくためにも、ぜひ実践してみてくださいね。

まずは、「あなただけのお片づけのゴール」をワクワクしながら決めることから始めてみてください♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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