7畳～10畳のリフォームはどんなことができる？　費用＆種類をチェック

では、7畳～10畳のお部屋をリフォームした人は、どんなリフォームをしたのでしょうか？　その内容を見ていきましょう。

人気のリフォーム内容の1つ目は、窓の交換です。「部屋をより広く見せたい」という場合は、部屋の窓を出窓にしてみてはいかがでしょうか。窓をリフォームすると、部屋が広く見えるだけでなく、光が部屋に入りやすくなり、部屋の中が明るくなります。外の景色を眺めながら、お茶を飲んだり読書をしたりできる、癒しの空間ができますよ。

リフォームで窓を出窓に変更するには、出窓とそれを取り付ける工賃、廃材処分費、養生費などの費用がかかります。費用の相場は、選ぶ出窓の種類によって変わりますが、25～50万円程度です。また、2～3万円プラスしてサッシや窓を二重にすれば、断熱性を高めることもできます。

7畳～10畳の部屋は、2人分の寝室として使うのにもピッタリの広さ。寝室に合ったバリアフリー化をしておくと良いでしょう。バリアフリーにあたり、段差解消スロープを取りつける場合は、約2,000円～。床の張り替えを行う場合には、7万円程度となっています。

バリアフリーな寝室にするために、一緒に設置を検討しておきたいのが手すりです。歩くときやベッドから起き上がるときに役立つでしょう。ベッドをどのように配置するかを考えて、適した場所に手すりの取り付けも検討を。それから、電気のスイッチやコンセントの位置も、チェックしてみてください。位置が高すぎたり低すぎたりすると、車いすから届かなかったり、腰をかがめなければならなかったりと、不便に感じるものです。もし、身体に負担がかかりそうな位置にスイッチやコンセントがある場合は、使いやすい位置に移動させましょう。これらのリフォームにかかる費用は、スイッチやコンセントの移動が約5,000円、手すりの設置が約1万円です。

部屋の壁や天井のクロスは、部屋を使っていると知らず知らずのうちに意外と汚れていくものです。壁や天井の汚れがある場合は、クロスを張り替えてきれいにしましょう。

では、7畳～10畳の部屋の壁と天井のクロスを張り替える場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか？　クロスを張り替える費用は、張り替えを行う部分の面積によって変化します。つまり、同じ畳数の部屋でも、部屋の形によって壁と天井の面積が異なるので、一概に「○畳の部屋なら費用は○万円」とは言えません。仮に10畳の部屋で、壁と天井の面積が50平方メートルとすると、この場合の費用は、クロス代が5万円～7万5000円、工賃養生費が9～15万円で、合計約15～22万円となります。

壁や天井のクロスと同様、フローリングも時間の経過につれて傷みが出てくるもの。フローリングの張り替えにかかる費用は、選ぶ床材によって大きく変わります。天然の木材そのものを加工して作られた「無垢材」のフローリングの場合は、1畳あたりの床材の費用が約1.5万円。これに対して、木材を薄くスライスしたものを合板に張りつけて作られた「突板」や、木目を紙などにプリントした「化粧シート」の床材の場合は1畳あたりの費用が約8,000～9,000円となります。つまり、10畳の場合は床材の費用だけで8～15万円。さらに、工賃と廃材処分費が9～11万円かかります。合計すると、10畳部屋のフローリングの張り替えには17～26万円が相場となるでしょう。

7畳～10畳の和室をリフォームして洋室に変えるということもあるでしょう。この場合は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか？

和室の畳をフローリングに変える場合は、床材の費用以外に工賃と畳の処分費が10～15万円かかります。また、床に断熱材を入れたり、床の高さを合わせるために下地を工事したりするなど、和室からのリフォームならではの工事も必要になります。その他にも、壁や天井を洋室のものに変更したり、押入れや襖をクローゼットやドアに変えたりする必要があり、和室を洋室に変更するのにかかる費用は合計で100万円前後かかります。

7畳～10畳の部屋をリフォームする場合は、出窓の設置やバリアフリー化、収納の増設、床や壁を新しくするなど、できることがたくさんあります。ぜひ、今回ご紹介したリフォーム内容と費用を参考にして、予算に合ったリフォームプランを立ててみてくださいね。