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2018年11月15日 21:00 更新

宝石・ジュエリーの買取相場とは? 業者の選び方や査定額を上げる方法

使っていない宝石・ジュエリーをタンスの奥などに眠らせていませんか? 使わずにおいておくより、出番のないものは思い切って買取に出すほうが、宝石・ジュエリーにとっても、持ち手にとっても幸せなことかもしれません。そこで、宝石やジュエリーの買取の相場や買取業者の選び方、高額で買取してもらうためのコツについてご紹介します。

宝石・ジュエリーの買取の相場

Photo by Morgan McDonald on Unsplash

宝石・ジュエリー買取率の現実

宝石・ジュエリーというと、高価なものがほとんど。新品購入時の価格を覚えている方も多いと思いますし、ダイヤモンドなど宝石自体の価値はそれほど変わるものではありません。思い切って購入したものであったり、パートナーに買ってもらったものであったり。さぞよいお値段で買取に出せると期待してしまいがちです。

ところが、宝石やジュエリーの買取価格は、ルビーやサファイヤなど、色のついた石の場合だと購入価格の一割程度が相場となっています。ダイヤモンドでも高くて2割ほどが、買取率の現実であることをまず押さえておきましょう。清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した数十万円のダイヤモンドのネックレスに、数万円の査定額が提示されるのはよくあることなのです。ただし、お店によってかなり査定額に差があるのも事実。これについては後述します。

色石とダイヤモンドの買取事情

Photo by zelle duda on Unsplash

宝石やジュエリー買取の現場において、ダイヤモンドに関しては、鑑定基準がある程度はっきりしているのが特徴です。例えば、「4C」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。これは、ダイヤモンドのグレードを判断する基準で、「重量(Carat)」「研磨(Cut)」「透明度(Clarity)」「色(Color)」のこと。ダイヤモンドは、主にこの4つの基準で評価されています。

また、よく知られるように、小粒のダイヤモンドと大きな一粒ダイヤモンドとでは価値がまるで異なります。例えば、同じ0.5カラットのプラチナ台座の指輪でも、小粒と大粒とでは倍以上もの値段の差が出ることもあります。

他方、エメラルドやルビーといった色石は査定が難しいとされ、価値がわかる鑑定士も多くありません。そのため、鑑定書がないと安く買い叩かれてしまうこともしばしば。たとえ本物の宝石でも、よほどカラット数が高かったり有名ブランドのものだったりしない限り、買取店によっては高額査定が望めないと思っておいてもよいでしょう。

宝石・ジュエリーの買取業者の選び方

Photo by Atul Vinayak on Unsplash

プロがいる買取店に行く

宝石やジュエリーの価値を正しく判断してもらうためにも、プロの鑑定士が在籍している買取店に行くことがとても重要です。買取を依頼する業者を選ぶ際には、次の2つの点に注意するとよいでしょう。

・鑑定にきちんと時間をかけているか
・経験豊かな鑑定士がいるか
・購入当時の状況などについて質問があるか

鑑定に自信がない買取店ほど、時間を短縮することを優先し、鑑定を早くすませる傾向があるようです。しっかり時間をかけて鑑定してくれているかどうか、チェックしましょう。

経験豊かな鑑定士がいるかどうかは、インターネットの口コミや買取店の経営年数を調べるのが有効です。実績のある買取店には、きちんとした鑑定士がいるものです。どの程度の販売ルートを持っているかも確認できるとベター。

宝石やジュエリーを、どんなお店で購入したかどうかを尋ねてくるかどうかもポイントです。販売店の信頼度を確認しようとさえしない買取店は、きちんと鑑定していない可能性が高いといえるでしょう。

初心者は買取店を比較しよう

Photo by Mel on Unsplash

宝石やジュエリーを売却する際は、最初に持ち込んだ買取店に即決するのではなく、買取店を比較検討することも大切です。宝石やジュエリーはある程度の相場があるとはいえ、買取店によって大きく査定額が変動する傾向があります。初めての買取依頼であればなおさら、できるだけ多くの買取店をまわることをおすすめします。

とくに、色石の場合などは鑑定が難しいということも大きな理由ですが、こちらの足元を見て安く買い叩こうとする買取店もあるようです。宝石やジュエリーを売却する際は、損をしないためにも冷静な判断が求められるといえるでしょう。

宝石・ジュエリーを高額買取してもらうには

Photo by Bridget Flohe on Unsplash

宝石・ジュエリーは鑑定書が大事

先ほども少し触れましたが、宝石・ジュエリーを買取に出す際は鑑定書を持参するのが理想的です(ダイヤモンドの場合には、鑑別書も)。鑑定書や鑑別書はきちんとした場所で購入すれば必ずもらえるもので、これがあるかどうかで数万円単位で査定額に差が出ることは多いもの。高価なものでは、100万円以上の違いが出ることさえあるようです。

もし見つからないようなら、「米国宝石学会(GIA)」や「中央宝石研究所」で発行してもらうこともできます(5,000円ほどの費用がかかります)。

できる範囲で汚れを落としておく

Photo by Michael Kelly on Unsplash

可能な範囲で汚れを落としておくことも大切です。ダイヤモンドやルビー、サファイヤなら、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、豚毛など毛先の柔らかい歯ブラシでやさしく磨きます。よくすすいで、やわらかい布で水分を拭き取れば終了です。ただし、エメラルドやオパールのようにデリケートな宝石は、下手に洗浄すると質を低下させてしまう場合があります。自信がない場合は、やわらかい布でやさしく磨いてあげる程度にとどめておきましょう。

まとめ

購入価格が高価なものだけに、宝石・ジュエリーの買取には不安がともなうものです。相場も不安定ですから、複数の買取店を回ってみるなど、冷静な判断が求められます。ご紹介した注意点を参考にしながら、買取を成功させてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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