五月人形はリサイクルショップで買取してもらえない？　査定基準と処分の方法

※記事内の商品を購入した場合、売上の一部がマイナビウーマンに還元されることがあります。

五月人形は、男の子の誕生を祝って贈られるお祝いの品です。そのため、リサイクルショップで購入しようと考える人はほとんどおらず、人気がありません。お店側も売れない商品を置きたくはないので、買取を拒否されることも。引き取ってもらうのは基本的に難しいことを理解してください。買取してもらえるのは、一部の骨董的価値があるものくらいです。

五月人形には、いくつか種類があります。もっともポピュラーなのは、鎧兜（よろいかぶと）です。兜だけの小さなものから、甲冑一式が揃ったゴージャスなものまで。小さなお人形が、鎧兜を身につけた人形飾りもかわいらしいですね。ほかには、健康な男の子の象徴である金太郎のお人形や、魔除けになるという鍾馗さま、初代天皇である神武天皇のお人形があります。

現代の住宅事情では五月人形を飾るスペースも限られているので、コンパクトで質の良いものでしたら、需要があるかもしれません。

古くから家にあるお人形や、作家の銘があるようなものは、一度骨董品店で買取査定をお願いしてみましょう。思わぬ高値がつくかもしれません。美術品買取・骨董品買取などで検索すると、取扱のあるお店がいくつか見つかるでしょう。まずは、電話や問い合わせフォームから連絡します。骨董品の鑑定は専門家でないと難しいですし、手に入れた経緯など詳しく説明する必要があります。指示に従ってスマートフォンで写真を撮って送ると、多くの情報が共有でき、鑑定もスムーズです。おおまかな査定価格が出て、納得できれば宅配や持ち込み、出張鑑定で最終的な評価をしてもらうことになります。

骨董品店やリサイクルショップで買取してもらえなかった五月人形も、フリマアプリやオークションで出品してみましょう。高めの価格設定でも、条件さえマッチすれば、買いたい人がいるかもしれません。人形に関しては、リサイクルショップより個人間取引の方が安心できるという人もいます。安い価格で出品すれば、「必要な人に譲る」という感覚で処分できるでしょう。

問題は、処分に時間がかかることと、売れた場合も発送に手間がかかることです。人形を傷つけずに送るために、梱包も丁寧に行わなければなりません。また、大きいものの場合は発送料もかかるので、その点を含めて値段設定をしたいところです。

どうしても引き取り手が見つからない五月人形は、処分を考えましょう。たいていの人形は燃える素材でできていますから、自治体の燃えるゴミに出して処分できます。しかし、人形はもともと持ち主の厄を引き受ける「ひとがた」として作られたものなの。粗雑に扱うには抵抗があります。それをふまえて、人形供養を検討するのも一案です。

人形供養は、神社仏閣で行っているところがあります。たいていは持ち込みをして、お祓いや読経をしてもらったあと焼却処分になります。すべての神社仏閣で行っているわけではないので、一度問い合わせてみましょう。

人形供養に必要なものは、「人形への感謝の心」です。手順や作法に決まりがあるわけではありません。自分なりの方法で供養することも可能です。「これまでありがとう」という気持ちを持って扱うことが一番の供養になります。処分するお人形をキレイな布か和紙に清めの塩と一緒に包み、自治体の燃えるゴミに出すなど、焼却してください。

人形供養をしてくれる神社仏閣は全国にありますが、すべての寺社で行ってくれるわけではありません。一度、最寄りのお寺や神社に問い合わせてみてください。宅配でも受けつけてくれるお寺を、いくつかご紹介しておきます。

●高野山真言宗　出雲高野山　倉留寺（そうりゅうじ）
http://soryuji.jp/ningyou.html

●日蓮宗法華道場　光胤山　本光寺（ほんこうじ）
https://www.honkouji.com/

●結城諏訪神社
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また、人形供養してくれるお寺と提携し、全国から申込みを受けつけてくれるサービスもあります。

●一般社団法人日本人形協会　人形感謝（供養）代行サービス
http://www.ningyo-kyokai.or.jp/kuyou/index.html

五月人形は、おじいちゃんやおばあちゃんからの贈り物であることが多いのではないでしょうか。愛情のこもったお人形をただゴミとして処分するのは、しのびないものです。できれば買い取ってもらい、大事にしてくれる人の手にわたるといいですね。引き取り手がない場合は、人形供養も検討してみてください。