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2021年10月13日 11:09 更新

ちょこっと使いも手軽に! ムダなく使い切れるネギの冷凍保存

ネギは薬味や色どりを添える食材としてよく使いますが、すぐに使い切れず、葉先の色が変わってしまったり、食感が悪くなったりとムダにしてしまうことも。そんなネギをおいしくムダなく使い知るには冷凍がおすすめ!

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

野菜の中で、使用頻度はそこそこ高いけれど、1回に使う量は少なく、ムダにしてしまったり、味が落ちてしまったり、効率が悪くて避けてしまったりするものってありませんか? 傷みが遅く、そのまま間隔が空いても味が落ちない食材ならいいのですが、使うたびに切り口から乾燥したり、味や香りが抜けたりすると残念ですよね。

ネギ

ネギがまさにそんな野菜。和食や中華料理などには欠かせない食材で、味や香り、彩りもよく、肉や魚の臭み消しなどにも活用されますが、さっと仕上げにかけたりするのに使うことが多い場合、なかなか1本をすぐ使い切ることは難しいですよね。

数日で傷むわけではありませんが、葉先が黄色くなったり、シナシナになったり、反対に乾燥してパリパリになったりと、思ったより意外と劣化は早くなります。そうなると新鮮なおいしさを食べ損ねてしまうわけで……もったいないですよね。

我が家でも私がネギが好きなこともあり、欠かさない野菜の1つなのですが、つい買い過ぎてムダが出てしまいがちでした。そうならずに、購入したネギを丸ごとをおいしく味わえる方法として冷凍保存があります。

ネギを冷凍するメリット

冷凍ネギ

■保存期間が長くなる(1ヶ月程度)
■使用時に手軽
■火が通りやすくなる
■味が染みやすくなる
■柔らかくなる
■辛みが控えめになる

冷凍すると、鮮度が長く保て、細胞が壊れることで火が通りやすく味も染みやすくなります。時間をかけて焼かなくても、あっという間にトロトロの食感になったりするので調理時間も短縮できます。

ネギの辛み成分は冷凍・解凍によって弱まって、冷凍前よりも控えめになります。これは辛いのが苦手な方やお子さんにとってはメリットですが、この辛みが好きな方にとってはデメリットになるかもしれません。辛みが弱まることで、ネギの甘みはより強く感じられるので、このおいしさを堪能する気持ちで使うといいですね。

総合的にみると、冷凍保存によってムダが出ず、時短調理ができて、冷凍ネギならではのおいしさが味わえる、といったメリットがあります。

ネギの冷凍方法

①使いやすくカット

冷凍ネギ

冷凍保存するときには、使うときのことを想定し、使いやすい形にすることが大切です。ネギは料理によって使う形が変わりますが、よく使う形にカットしておくと、使用時にそのまますぐに使えてとても便利です。

カットしたネギは冷凍するとくっついてしまうので、1回分をラップで包んでフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。金属バットに乗せて冷凍すると急冷凍できるので、よりおいしさを保てます。

②大きくカット

冷凍ネギ

決まった形でしか使えないのは不便でちょっと……という方は大きくカットしておくのも手です。青い部分と白い部分と使い分けもでき、用途に合わせて使いやすい方法です。また、空気に触れる箇所が最小限にできるため、香りや辛み成分が飛ぶのを少なく保てます。

冷凍ネギ

実は冷凍したネギは、冷凍庫から出してすぐにカットすることも可能なんです。使うときにメニューに合わせてその場でカットすれば、形や量を必要に合わせることができます。

ただし、凍っているので、カットした時に多少割れやすいです。また、一度解凍したものを再冷凍すると品質は下がってしまうので、素早く必要な分を出して、残りはすぐに冷凍庫に戻すようにしましょう。

③オイルコーティング

冷凍ネギ

個人的にイチオシなのはこちらのオイルコーティング冷凍。切ったネギを油で和えてフリーザーバッグに直接入れて冷凍します。油でコーティングすると、空気にも直接触れないので風味もキープ♪

冷凍ネギ

この方法だとバラ冷凍になるんです! 油でコーティングしてあるので、調理した時にも油が出ます。そのため、油を使わないようなメニューには向きませんが、炒め物などにはピッタリです。

④細ネギ(万能ネギ)は小口切りに

冷凍ネギ

薬味に色どりに大活躍の細ネギは使いやすい小口切りがおすすめ。太いネギとは違って、もともと厚みが少ないため、小さくカットして解凍しても、変化が少なくそのまま使うことができます。

この細ネギはちょっとした手間をかけると格段に使いやすくなるので試してみてください。先ずは洗って水分を拭き取って小口切りにし、キッチンペーパーを敷いたフリーザーバッグに入れて金属バットに乗せて冷凍します。あまり厚みはない方が急冷凍できるので欲張らずに詰めましょう。

冷凍ネギ

しっかり冷凍できた後に、中に敷いたキッチンペーパーを取ると……

冷凍ネギ

ザクザクとした感じにバラ冷凍の細ネギの完成! これでちょびっとかけたいときにも、使いたい分だけ取り出せます。

冷凍ネギの使い方

冷凍ネギ

冷凍したネギは、基本的には凍ったまま加熱調理して使います。自然解凍したネギは水分が流れ出て旨みも食感も落ちてしまうので、冷凍庫から出してすぐにそのまま調理するようにしましょう。

冷凍ネギ

冷凍ネギはすぐに解凍し、火が通ります。加熱時間を短くすれば、シャキシャキっとした食感もちゃんと味わえます♪

冷凍ネギ

炒めるときも同様に、凍ったまま調理。一気に強めの火で加熱するのがおすすめ。凍っているので、湯気が立ち上り、油はねも多め。火傷には注意してくださいね。

冷凍ネギ

少しだけネギが欲しい、そんな時に冷凍ネギがあると本当に便利です。特に急いでいるとき、洗って切って……の作業の省略ができるのはすごく助かりますよね。

冷凍ネギ

細ネギの小口切りだけは自然解凍しても大丈夫。少しシナッとしたりすることもありますが、意外に食感も残っていて違和感なく使うことができます。料理の仕上げの彩りにパラパラとかけたり、ソースやタレなどを作ったり、自由度が高いので重宝します。特に細ネギは葉先がどんどん傷んでくるので、購入して早めに冷凍ストックしておくといいですよ♪

冷凍ネギ活用レシピ

冷凍ネギアレンジメニュー

生食には細ネギ以外はあまり向きませんが、加熱調理なら普段使っているような使い方で冷凍ネギは活用できます。特別な使い方ではなく、ほぼ同じ使い方ができることも活用しやすさのポイント。今回は、そんな冷凍ネギの活用レシピをいくつかご紹介します。

焼きネギ

冷凍ネギアレンジメニュー 焼きネギ

ネギのおいしさを堪能できるメニューといえば焼きネギ。冷凍ネギを使うと、あっという間にトロトロの焼きネギが完成します。シンプルだけど、これがとってもおいしいんです。

冷凍ネギアレンジメニュー 焼きネギ

焼きネギにはオイルコーティングした冷凍ネギがおすすめ。温めたフライパンで火力は中火~強火にして一気に焼いていきます。こんがり焼き色が付いたら塩とブラックペッパーをふって完成です。お好みで少し醤油をたらしても◎。

かに玉風卵焼き

冷凍ネギアレンジメニュー ネギとカニカマの卵焼き

お弁当によく入れる我が家の定番の卵焼きです。カニカマとネギを入れると、味もよく、彩りおかずとしても映えます。

【材料 1人分】
・卵…1個
・カニカマ…1本
・冷凍細ネギ…大さじ1くらい
・だし汁…小さじ1
・砂糖…小さじ1

味付けはお好みでどうぞ。

冷凍ネギアレンジメニュー ネギとカニカマの卵焼き

【作り方】
①カニカマは割き、他の材料を加えて混ぜる。
②卵焼き器を温め、油(分量外)をひき、卵焼きを焼く。

炒り卵やオムレツにしてもいいですよ♪

ネギの肉巻き

冷凍ネギアレンジメニュー ネギの肉巻き

ネギの肉巻きは太さがあるネギだと柔らかくなるまで意外と時間がかかりますが、冷凍ネギを使って肉巻きを焼くと、簡単に甘くてトロトロのネギに仕上がります。大人向けのイメージでしたが、太めのネギが苦手な子供にも高評価な1品になりました。

【材料】※作る量によって分量は調整
・冷凍ネギ…適量
・豚薄切り肉…適量(ネギ1カットに1~2枚が目安)
・塩コショウ…適量
・砂糖…適量
・醤油…適量

肉巻きは長めにカットした冷凍ネギを使用。1個のネギに塩コショウをふった薄切り肉1~2枚を巻いて焼きます。作る量によって調味料は調整してください。豚肉の代わりにベーコンでもいいですね♪

冷凍ネギアレンジメニュー ネギの肉巻き

【作り方】
①豚薄切り肉を広げ、塩コショウをふり、冷凍ネギを乗せてくるくる巻く。
②フライパンで焼く。
③肉に火が通ったら、砂糖と醤油を加えて煮からめる。

豚肉に火がなかなか入らないような場合は、水を少し注いで蓋をして蒸し焼きにすると中まで火が通ります。お好みの大きさにカットして器に盛り付けてください。

ネギタレしゃぶしゃぶサラダ

冷凍ネギアレンジメニュー ネギタレしゃぶしゃぶサラダ

ネギをたっぷり使ったタレはおいしいですよね。肉でも魚でも、野菜でも止まらなくなるネギタレをさっぱりしゃぶしゃぶサラダにかけました。食べやすく色のきれいな細ネギで作ったタレをかければ、野菜もモリモリ食べられます。ネギをもっと増量してもOKです。

【材料 2人分】
・豚肉…200g
・レタス…2~3枚
・水菜…1株
・冷凍細ネギ…3~4本分
・ごま…大さじ1
・にんにく…1片
・しょうが…1片
・ごま油…大さじ1
・砂糖…小さじ2
・醤油…大さじ2
・酢…大さじ2

野菜は他にキュウリやトマト、オクラなどお好みで加えてください。

冷凍ネギアレンジメニュー ネギタレしゃぶしゃぶサラダ

【作り方】
①冷凍細ネギ、ごま、すりおろしたにんにく、しょうが、ごま油、砂糖、醤油、酢を混ぜる。
②沸騰した湯に豚肉を入れて火を通し、冷水にとる。
③レタス、水菜は洗ってよく水を切り、レタスは手でちぎり、水菜は4cm幅にカットしてお皿に盛る。
④③の上に水を切った豚肉を乗せ、ネギタレをたっぷりとかける。

ネギとごぼうのつくね

冷凍ネギアレンジメニュー ネギとごぼうのつくね

冷凍ネギは生地に混ぜたり、練り込んで使うのもおすすめです。味のアクセントになったり、全体を締めてくれます。つくねはメインおかずにもなり、お弁当のおかずにも使えます。今回は豚ひき肉を使いましたが、鶏ひき肉でも。お好みで入れる具材をアレンジすることもできます。

【材料 4人分】
・豚ひき肉…500g
・冷凍細ネギ…2~3本分
・ごぼう…80g
・片栗粉…大さじ1
・しょうが汁…小さじ1
・砂糖…小さじ1+仕上げ用大さじ1
・塩…小さじ1/2
・醤油…小さじ1+仕上げ用大さじ1
・水…50ml

細ネギの量はお好みで増減してください。ネギの小口切りで作ってもOK!

冷凍ネギアレンジメニュー ネギとごぼうのつくね

【作り方】
②ごぼうはささがきにして水に5分さらしてアク抜きし、しっかりと水を切る。
②ごぼうに片栗粉をまぶし、冷凍細ネギも加える。
③豚ひき肉、しょうが汁、砂糖、塩、醤油も加えて粘りが出るまでしっかりと練る。
④16個に分けて丸めて、フライパンで焼く。
⑤両面に焼き色が付いたら水を注いで蓋をして蒸し焼きにする。
⑥火が通ったら砂糖と醤油を加えて絡める。

まとめ

ついついムダにしがちなネギも冷凍保存することで、しっかりとおいしく使うことができます。冷凍する際には、使うときに使いやすく保存することが大切です。普段よく使う形にカットしたり、用途に合わせて冷凍後にカットすることも可能。基本的には凍ったまま加熱して調理しますが、細ネギは自然解凍してもそこまで味や食感が損なわないので生食もできます。利用しやすい方法で冷凍してみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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