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2021年10月22日 08:15 更新

年子とは? 年子妊娠のタイミングや年子育児のメリット

年子とは、1年違いで生まれた兄弟姉妹のことです。学齢期には、1学年から2学年違うこともあり、タイミングによっては同学年の年子もあり得ます。これから「年子で育てたいな」と考えている人、すでに年子の出産が決まっている人に向けて、年子妊娠での注意点や育児のポイントなどをお伝えします。

年子とは? 1歳差でも同学年や2学年違いになることも

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年子とは、1歳違いの兄弟・姉妹のことです。一般的に「年子?」と聞かれるケースとして、2020年に子どもが生まれ、翌2021年の12月31日までに次の子どもが生まれた場合、2人は年子になります。

ただ、「1歳違いの兄弟・姉妹」の解釈はほかにもあり、「先に生まれた子が2歳になるまでに次の子が生まれれば年子」という考えもあります。この場合、生まれた年が2年違うということもありえます。

満年齢、数え歳など、解釈の違いにより、年子の定義はさまざま。同じ年子といっても、年齢差が微妙に違うと感じることがあるかもしれませんね。

早生まれだと2学年差もあり

年子について考えるとき、年齢差だけではなく、学年差についても考える必要があります。日本の学校制度では、4月2日生まれから翌年の4月1日生まれの子どもを同学年として扱います。そのため、「1歳違いの兄弟・姉妹である年子」でも、3パターンの学年差ができるのです。

パターン①:年子で同学年
たとえば、5月に1人目が生まれ、すぐに妊娠すれば翌年の3月に2人目が生まれることになり、2人は同学年になります。

パターン②:年子で1学年差
5月に1人目が生まれ、翌年4月~12月に2人目が生まれれば、1学年違いの年子になります。

パターン③:年子で2学年差
1歳違いの年子でも、先に生まれた子が早生まれだと「2学年違いの1歳差がある年子」になるケースも。たとえば、1人目が3月に生まれ、2人目が翌年の4月2日以降、12月までに生まれた場合です。この場合には1人目の子が2歳の誕生日を迎える前に2人目の子が生まれるため、年齢は1歳差でも学年は2つ違うということが起こります。

年子妊娠のタイミング

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年子を妊娠するタイミングは、出産後のママの体調に大きく左右されます。ふたたび妊娠するためには、排卵が再開していることが大前提になります。出産後、どのくらいで排卵が再開されるかは、それぞれ異なりますが、母乳を与えている人で2ヶ月半後、母乳を与えていない人で4週間後という報告もあるそうです。長い人では、1年ほど排卵がないという人もいますので、非常に個人差があります。年子を生みたい、もしくは年子は避けたい、という理由で妊娠計画を立てる場合は、医師に相談してみましょう。

ママの体をいたわることが大事

理論的には、排卵が再開されていれば、妊娠は可能です。そのため、出産後まもなく排卵が再開し、同じ年に次の子どもを出産することもあります。ただ、母体の健康を考えると、回復期を設けたほうが安心です。出産後は赤ちゃんのお世話でママもよく眠れないことが多く、体調が十分に回復できないことがあります。まずは体をいたわることを考えてみてくださいね。

経腟分娩と帝王切開による分娩では、体への負担も異なります。もともとの体力にも個人差がありますので、次の妊娠出産計画は慎重に検討しましょう。

年子育児の楽しみやメリット

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計画して年子を授かった人も、偶然、年子を授かった人も、周囲から「年子だと大変ですね」と声をかけられることが多いのではないでしょうか。たしかに、乳幼児2人の育児は大変なこともありますが、楽しみやメリットもたくさんあります。

子育て期間を凝縮させて集中して取り組める

「年子育児は子どもに手がかかって大変」という反面、「大変な時期が一気に終わる」というメリットと捉えることも。大変な子育て期がギュッと凝縮されるため、子育てに集中できます。

歳が近い分、行動範囲や生活リズムを合わせやすく、2人一緒に対応できるとの声も。上の子のトイレトレーニングと同時に下の子のおむつも外れたというケースもあります。ベビーグッズや衣類などをすぐに下の子に回せるので、新たにそろえるものが少なく経済的にお得な側面も。

月齢が進むと子ども同士でよく遊んでくれるので、ママも少し余裕ができます。1歳しか違わない上の子が、お兄ちゃん、お姉ちゃんらしく下の子の面倒をみようとする様子もほほえましいです。

年子育児を乗り切るポイント

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メリットがあるとはいえ、年子育児はとにかく忙しいのも事実です。働くママのなかには、年子を別々の保育所に預けざるを得ず、平日はへとへとになっている人も。年子育児を乗り切るポイントはどこにあるのでしょうか。

がんばりすぎず周囲を頼ろう

年子育児でたいへんなのは、2人一緒に泣きだすとき。どちらもまだまだ赤ちゃんなので、1人が泣くともう1人もつられて泣いてしまうこともしばしばあります。疲れてどうしようもなくなったら、ママは頑張りすぎないで手を抜けるところは抜きしましょう。ご飯は買ってくればいいですし、お風呂も1日くらい入らなくても平気です。まずはしっかり睡眠をとって、体を休めましょう。

また、元気なときに、地域の子育て支援制度について調べておくことをおすすめします。保育所などで一時的に子どもを預かってくれる一時預かりや、平日夜間に預かってくれるトワイライトステイ、冠婚葬祭や入院時などに預かってくれるショートステイなど、いざというときに頼れるサービスがあるかどうか確認してみましょう。

市役所など行政に、近くの子育て支援拠点について問い合わせるのもおすすめです。お住まいの市区町村にファミリーサポート制度があれば、一定の利用料を支払うことで地域のサポーターに保育園の送迎や一時的な子どもの預かりを頼めます。

いずれも事前の登録が必要になるため、余裕があるときに準備しておくと安心です。

まとめ

年子育児は大変な面もありますが、子育ての大変な時期が一気に終わるのもいいところ。年子の場合は育休を集中して取ることになりますから、仕事復帰後のプランが立てやすくなります。さまざまな行政サービスを利用して、周囲を頼りながら年子育児を楽しんでくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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