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2021年11月18日 15:00 更新

【弁護士監修】社内不倫がバレたらどうなる? リスクと対処法

なぜ社内不倫にハマってしまうのか。社内不倫にはどんなリスクがあるのか。取り返しのつかないことになる前に知っておきたい社内不倫のこと。多くの女性の法律相談に応えてきた、弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所の代表弁護士、中里妃沙子先生に教えていただきました。

社内不倫のきっかけとハマる理由 仕事熱心だからこそハマってしまう?

社内不倫のリスクをマンガで

社内不倫とは、同じ会社に勤める同僚や上司部下の間での不倫関係のこと。男女の片方、あるいは両方が、既婚である場合に不倫になります。

恋に落ちるのに理屈はないのかもしれませんが、仕事熱心だからこそ、ハマってしまうのかもしれませんね。しかし、社内不倫の場合、この先のキャリアに大きな影響をおよぼす可能性もあります。

社内不倫にハマる理由とリスクを知って、正しく対処しましょう。

社内不倫になぜハマる?

1対1の業務やプロジェクトチームで密着

ペアで行動を共にするような仕事や、同じ目標に向けて努力するチームプロジェクトなどから、不倫に発展するケースは多いもの。

「あ、うん」の呼吸でサポートするためには、相手のことをよりよく理解しようと努めるし、サポートされる側は、かゆいところに手が届く仕事ぶりが居心地よい。いつしか恋愛感情を抱くようになっても何の不思議もありません。

残業が多く、家庭にいる時間が果てしなくゼロに近い

残業や休日出勤が極端に多い会社では、「職場が生活のすべて」になりがち。家庭は置き去りになり、結果、日々ともに過ごす仕事仲間から、新たなるパートナーを見出してしまうことも……。

家庭よりも職場の方が本当の自分を見せられる。いいところだけでなく、悪いところも見せられて、一緒に問題を乗り越えられる。そんな中で培った結びつきは強く、関係も深いものになりがち。このパターンの社内不倫は、一時の気の迷いではなく、離婚・再婚の道をたどることも多いようです。

好みの相手がたまたま職場にいただけ

自分の好みにドンピシャ! という相手が職場に配属されてきて、気になって気になって仕方がない……ということ、これはもう、ありますよね。

いずれの場合にしても、同じ職場の場合、出張や飲み会などで、距離が近づくのはある意味、自然な流れと言えるのかもしれません。

社内不倫のリスクとは?

社内不倫には、不倫全般にいえるリスクはもちろん、社内不倫だからこそ発生するリスクもあります。

社内不倫の法的リスク

社内不倫がバレてしまった場合には、次のような法的リスクがあります。

1)不倫相手の妻(または夫)から慰謝料を請求される
2)自分が離婚することになり、夫(または妻)から慰謝料を請求される
3)不倫相手が部下の場合、パワハラ、セクハラで訴えられる

社内不倫で会社から何らかの処分を受けるリスク

社内不倫がバレたとき、会社が取る対応としては、降格や地方への異動などが考えられます。

社内不倫で仕事を失うリスク

会社からの処分はなくても、同じ職場に居づらくなることは十分考えられる事態です。

社内不倫で家庭崩壊のリスク

社内不倫によって夫婦関係が破綻すれば、離婚することになるかもしれません。

社内不倫で失敗しないためにできること

社内不倫、プラトニックなら安全?

社内に気になる人がいる、上司に誘われているような気がするという程度の段階なら、今が踏みとどまるチャンス。一度でも関係を持ってしまうと、ずるずる泥沼にはまり、取り返しのつかないことになるかもしれません。

社内不倫、社内でのリスクを最小化するには?

仕事はきっちり、敵をつくらない

中里先生もおっしゃるように、社内不倫が会社にバレても、業務に支障がなければ、表向きにはおとがめなしということは多いもの。常日ごろ以上に仕事はきっちりこなし、結果を出しましょう。

また、ひとたび社内不倫がウワサになったとき、あなたを嫌いな人が足をすくいにくることも。日ごろから、社内に不必要に敵を作らない心がけも重要です。

社内不倫の相手とは絶対揉めないように

社内不倫の相手と別れ話がこじれたとき……これは大きなリスクになります。相手が社内で地位のある相手なら、あなたの評価を下げられたり、望まぬ異動を強いられたりするかもしれませんし、相手が部下なら、セクハラ、パワハラで訴えられる可能性は高いです。また、結果的に、相手と揉めたことが原因で、業務に支障が出てしまうこともあるでしょう。

とにかく揉めない、関係を清算するときはきれいに別れる、これが社内不倫の鉄則です。

社内不倫、バレたらどうする?

すぐに謝る

もし、夫(または妻)に「バレたかも?」という気配を感じたら、問い詰められる前に自分から「今回のことはごめんなさい」と「何」を明確にしないで謝ってしまうのはひとつの手です。

具体的なことに言及しないまま、とにかく謝り倒して、二度としないと誓って。すると、意外に相手も「今回のことってなに?」と、詳細は問い詰められなかったりするもののようです。

「おわびに何かプレゼントさせて」「次の休みはあなたの好きなところへ行こうよ」など楽しい計画を提示し、うまく煙に巻くことができたら、これを機に、不倫には終止符を打ちましょう。

しらを切りとおす

誠意ある対応とは言いがたいのですが、よほどの証拠を押さえられていない限り、しらを切り通す。つじつまが合っていようがいまいが、「違う」と言い続ける。

乱暴なやり方と思われるかもしれませんが、そもそも合理的な理由は説明できないわけですから、はなから「うまいこと説明しない」と開き直るのも、ひとつの方法です。

そして、今の家庭を守りたいのなら、「バレたのはよいきっかけ」と受け止め、きっぱり関係を清算することです。

社内不倫に悩むあなたへ、弁護士からのアドバイス

これまで多くの女性からの法律相談にあたってきた中里弁護士から、社内不倫に悩む女性へ、アドバイスをいただきました。

まとめ

社内不倫には、さまざまなリスクがあります。

自分にとって大切なものを失うことのないよう、いっときの感情に流されないようにしたいですね。

(文:暮らしのチームクレア 小川睦美/監修:中里妃沙子/漫画:ニタヨメ)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、弁護士に取材、および、その監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものです。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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